新春わかくさ能
2018年1月8日(月・祝)
午後2時開場 午後2時30分開演
奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~ 能楽ホール
第1部
能楽入門講座と体験講座
午後0時30分開場 午後1時~午後2時
小学生(保護者同伴)~一般が対象
第2部
新春わかくさ能
午後2時開場 午後2時30分~午後5時
舞囃子「青丹吉」(あおによし)
狂言「口真似」(くちまね)
能「山姥」(やまんば)波涛ノ舞
附祝言
狂言「口真似」(くちまね)…銘酒を一樽貰った主人、心安い人と飲みたいと思い、太郎冠者に「御酒を参るようで参らいで、又参らぬかと思えばフト参るような面白い人」を呼んでくるように言い付ける。お酒の上がとても面白い方を呼んできたと言う人を見て主人は驚いた。一杯呑めば一寸抜き、二杯呑めば二寸抜くような恐ろしく酒癖の悪い男、追い返せとは言ったものの、太郎冠者にとめられ仕方なく振る舞って帰すことにする。粗相があっては困ると、主人の言うようするよう口真似をするように言い付けて座敷に入る。言い付けられた通りにする太郎冠者、さて一番迷惑するのは…
能「山姥」(やまんば)波涛ノ舞…山姥の山廻りの曲舞を舞い京童が百万山姥と呼んだ遊女が従者を連れ善光寺へ参ろうと越後の上路の山路にさしかかる。と、まだ日も暮れぬ時間なのに急にあたりが暗くなり、女が現れて真の山姥と明かし、山姥の曲舞が聞きたくて日を暮れさせたと言い、夜更けになれば謡うようにと言い捨てて姿を消す。夜更けて遊女の謡う曲舞にあわせて真の山姥が鬼女の姿で現れ、山中の光景や自身の境涯を語り、四季折々の山めぐりの様を見せて舞い、やがて峰に翔り谷に響きていずかたへともなく去って行く。波涛ノ舞では太鼓の序ノ舞が舞われ、キリの部分では緩急の激しい迫力に満ちたものになる。
概要
人生齢を重ねますと、色々なことが身に降りかかって参ります。
今回も家族とともに新春若草能を楽しませていただきました。
演目『山姥』ということもあり、私の人生と違った内容ではございました。
しかしながら、山姥に自分の身を重ね合わせて見ておりますと、涙が自ずとあふれ出てしまいました。
わたくしは能楽を初めて見たのは中学生の頃でございますが、能楽を拝見させている途中で涙が溢れ出たのは初めてのことでございました。
素晴らしい体験をさせていただきましたことを、関係者各位に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
みなさま、最後までお付き合いくださいまして、誠にありがとうございます。
心より感謝申し上げます。