奈良国立博物館で 『平成27年度特別陳列「お水取り」展』が開催されています。
3月1日より始まった二月堂修二会の主要行事としては、3月7日から。3月7日で「上七日」、3月8日から3月14日までを「下七日」と呼ばれます。
お水取りで知られる二月堂修二会のちょうど最中にこういった『「お水取り」展』が開かれ、私の大変好きな『二月堂縁起絵巻』上下(部分)まで公開してくださいますのは、わたくしにとってはうれしいことで、天にも昇る喜びです。
以前に(書物で)読み楽しんだ『二月堂縁起絵巻』
その『二月堂縁起絵巻』のオリジナルを見ることができ、嬉しさのあまり一晩おきて絵巻物の一部始終をわたくしなりに思い出しておりました。
『平成27年度特別陳列「お水取り」展』では『二月堂縁起絵巻』に出てくる道具がうまい具合に展示されています。
例えば
魚を食べた僧侶が病に侵され、その子孫も◯◯病に侵された。奈良街道の病に侵された◯◯に、東大寺の僧侶は粥を与えた。
その粥櫃(かゆびつ?)が展示され、絵巻物の様子がより具体化する、そういった展示法をとっておられました。
余談ですが、
「東大寺の僧侶は粥を与えた」と書いて思い出したのですが、光明皇后は確か◯◯病に侵された人々を風呂に入れ、皇后自らが病の方々の体を洗い流してあげたと絵巻物に書かれていたことを思い出します。
昨年は阿倍野ハルカス美術館の『東大寺展』で『「二月堂縁起絵巻」三巻 室町時代 天文14年 (1545)』を公開してくださいました。
そして今年も また、『二月堂縁起絵巻』です。
好きな絵巻物を実物をみることができて、幸せです。
2015年3月6日