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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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つれづれ 栗赤飯

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   (石上神宮   奈良 天理)





 先日のこと。山辺の道(石上神宮〜柳本駅)を散歩した。
 途中、マスカットを購入。一パック百円。
 程よく甘く、さわやかなお味で、日差しの強い秋のもとを歩くわたくしたちの心にちょっとしたアクセントをプレゼントしてくれた。

 また歩く。
 てくてく歩くと、栗が売られていた。
 納屋の中には小学校高学年の男の子が、栗の選別をしている。
 三百円の物と百五十円のネットがあった。いずれも四百五十グラム。
 栗は今朝拾った物で、一日たつと水分が蒸発して五十グラムばかり目方が減るという。
 三百円の物と百五十円の栗の違いは、大きさだという。
 私は奮発して(笑)三百円の栗を三つ購入。
 ついでに横に置かれていた安納芋一袋百円もお願いし、きり良く合計千円を支払う。

 家に帰り栗をボールに移す。山盛りくりっくりの栗だ。
 大きな栗が目をまんまるくして笑っている。

 山盛りの栗の六割方をゆでる。
 残りはとりあえず皮を剥く。
 そのうち半分は、鬼皮も剥くことになる。
 相当量の作業である。

 単純な作業なので、まな板をリビングに持ち込んで映画を見ながらせっせせっせと剥いた。
 私ってえらい☆と自分をほめてあげる。

 途中、安納芋が焼き上がる。
 栗もゆであがる。
 安納芋を割ると、ゴッホの籾撒幾何と思わせる黄色の絵面。美しい色彩だ。
 栗もほくほく。虫のいず、痛んだ栗が少ない。ただただ惜しいことに、甘さが足りない。

 安納芋を食べ栗をほじくり映画を見ながら、せっせとくりの鬼皮をむく。
 他人様には見せられない光景だなとほくそ笑む。

 黄色の肌を見せた栗を水につける。
 翌日、小豆をゆで、餅米を用意。
 赤飯用の炊飯器に半分に切った栗をゴロゴロと並べ、蒸しもせで、おこわ用のスイッチを入れて炊く。

 小豆たっぷりの上にゴロゴロと栗が入った栗赤飯は美味かった。
 
 ところで、奈良に住んで驚いたことがある。
 市販の赤飯の塩が濃い。塩味たっぷりの赤飯に、はじめは何事かと驚いた。
 お味たっぷりの塩赤飯なのに、ごま塩までついている。
 地方がら、塩味は感じない程度のお味で、ごま塩を少しふって頂く赤飯に慣れていた私。
 南座 横の祇園饅頭の栗赤飯が美味いとにんまりし、我が家の栗赤飯は栗が多いと胸を張る。
                                    さよ





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