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Channel: 乱鳥の書きなぐり
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93:『梁塵秘抄』女の盛りなるは 十四五六歳 二十三四とか 三十四五にしなりぬれば 紅葉の下葉に異ならず

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  (写真は京都 花見小路)



 
 こちらは京都 建仁寺に咲いていた蓮の花  (9月中旬)
 359 遊びをせんとや生まれけむ 
    戯れせんとや生まれけむ
    遊ぶ子どもの声きけば
    わが身さへこそゆるがるれ      P.151




   93:『梁塵秘抄』新潮日本古典集成




 新潮日本古典集成31回(榎克朗)の『梁塵秘抄』をようやく読了。
『梁塵秘抄』は面白いので、繰り返して読みたいよ。
 併読していた(つもりの)日本詩人選22(西郷信綱)『梁塵秘抄』はまだ一部しか読んでないよ。
 困ったな。
 近々某先生のお話を拝聴したいのに、『梁塵秘抄』はもう少し知っておかないとダメだな!と、深く反省。
 この秋は精進あるのみだね(笑)

『梁塵秘抄』は面白いのでもっと多く書き写したいのだけれど、興味のある事や やりたい事が多くて時間が足りないよ。
 うれしい悲鳴かな。

 さぁ!今日も楽しい時間をつなぎあわせましょうぞ!  

 


 


  これまでに『梁塵秘抄』新潮日本古典集成から書き写した歌 ▼  

 116 女人 五つの障りあり
    無垢の浄土はうとけれど
    蓮華し濁りに開くれば
    龍女(りゅうにょ)もほとけになりにけり  P.60(新潮日本古典集成31回 榎克朗から書き出す 以下省略)

   極楽歌 六首
 175 極楽浄土は一所(ひとところ)
    つとめあければ程(ほど)遠し
    われが心の愚かにて
    近きを遠しとおもふなり
          P.82

 176 極楽浄土の東門(とうもん)は  
    難波の海にぞ対(むか)へたる
    転法輪所(てんぽうりんしょ)の西門(さいもん)は
    念仏する人 参れとて
          P.83

 178 極楽浄土のめでたさは
    一つもあだなることぞなき 
    吹く風 立つ風 鳥もみな
    妙(たへ)なる法(のり)をぞ唱(とな)ふなる 
          P.83
       
 179 極楽浄土の宮殿(くでん)は  
    瑠璃の瓦を青く葺(ふ)き
    真珠の垂木(たるき)を造り並(な)め
    瑪瑙(めのう)扉(とぼそ)を押し開き
          P.83-84

 180 十方仏土の中には
    西方をこそ望むなれ
    九品蓮台(くほんれんだい)の間(あひだ)には
    下品なりとも足(た)んぬべし  
          P.84

 181 浄土はあまたあんなれど
    弥陀(みだ)の浄土ぞすぐれたる 
    九品(ここのしな)なんなれば
    下品下(げひんげ)にてもありぬべし  
          P.84


 359 遊びをせんとや生まれけむ 
    戯れせんとや生まれけむ
    遊ぶ子どもの声きけば
    わが身さへこそゆるがるれ      P.151

鳥合わせ
 386 烏は見る世に色黒し
    鷺は年は経れ(ふれ)どもなほ白し
    鴨の頸(くび)をば短しとて継ぐものか
    鶴の脚(あし)をば長しとて切るものか
          P.162

 387 小鳥の様(よう)がるは
    四十雀(しじゅうからめ) ひは鳥 燕(つばくらめ)
    三十二相 足らうたる啄木(てらつつき)
    鴛(をし) 鴨 そい 川に遊ぶ   
          P.162
               そい=カワセミ
 388 西の京行けば
    雀 燕(つばくろめ) 筒鳥(つつどり)や さこそ聞け
    色好みの多かる世なれば
    人は響む(とよむ)とも 麻呂だに響まずは(とよまずは)
          P.162
          387 燕(つばくらめ)
          388 燕(つばくろめ)

 394 女の盛りなるは
    十四五六歳 二十三四とか
    三十四五にし なりぬれば
    紅葉の下葉に異ならず        P.165

 410 頭(こうべ)に遊ぶは頭虱(あたましらみ)
    項(をなじ)の窪を極めて(きめて)食う(くう)
    くしの歯より天降る(あまくだる)
    麻小け(まごけ)の蓋にて命(めい)終わる   P.170-171

 456 恋しくは
    疾(と)う疾(と)うおはせ わが宿は
    大和なる三輪の山本 杉立てる門(かど) P.188

 457 波も聞け
    小磯も語れ 松も見よ
    われをわれといふ方(かた)の風ふいたらば
    いづれの浦へもなびきなむ        P.188

 458 須磨の浦に
    引き干(ほ)いたる網の一目(ひとめ)にも
    見てしかばこそ恋しかりけれ       P.188-189

 459 わが恋は
    一昨日(おととひ)見えず 昨日(きのふ)来ず
    今日おとづれなくは 明日(あす)のつれづれいかにせん P.189

 460 恋ひ恋ひて
    たまさかに逢ひて寝たる夜(よ)の夢は いかが見る
    さしさし きしと抱くこそ見れ             P.18

 556 東(あずま)には
    女はなきか 男巫女(おとこみこ)
    さればや神の男には憑く(つく)   p.219

 557 神ならば
    ゆらら さららと降りたまへ
    いかなる神か もの恥はする     P.219

 558 この巫女は様がる(ようがる)巫女よ
    帷子に 尻をだにかかいで
    ゆゆしう憑き(つき)語る これを見たまへ  P.219-220



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