『宮城野 ディレクターズカット版』
監督のアイディア勝ちといった映画で、楽しい時間を過ごす事ができた。
浮世絵を後ろにおいてみたり、歌舞伎の大道具を学園祭風に簡単な表現にしたり、歌舞伎の『俊寛』『道行』などで研ぎ時使われる遠近感をあらわす手法を鳥居二入る人物等で使用されたり…。黒子(くろご)が出てきたり、拍子木で場の展開をあらわしたり、書き出すと切りが無いのでこの辺りで止めたい…。
単純な舞台のような中で演じる役者群。
毬谷友子さんの表情や表現、國村隼さんの迫力にただただまいりました!お見事!としか言いようがありません。
毬谷友子さんの一人芝居と言ったものがあれば、小劇場で役者の息づかいを感じながら楽しんでみたいと思わせる程に感動した。
ナレーション、はじめは愛之助さん。
あとはおそらく新車さんの声のような気がしたが定かではない。
『ちゃっきり金太』
大変面白く大笑いしながら楽しませて頂いた。
衛星劇場は全て衛星劇場公式HPよりお借りしました。
『宮城野 ディレクターズカット版』
監督:山崎達璽
脚本:酒井雅秋
原作:矢代静一
出演:毬谷友子 片岡愛之助 樹木希林 佐津川愛美 國村隼
戦後を代表する劇作家・矢代静一が人間の愛憎と自己犠牲を描き切り、幾度となく再演され続けてきた傑作舞台劇を完全映画化!
『半沢直樹』 で注目度アップの歌舞伎俳優・片岡愛之助主演
天才絵師・写楽の背後に秘められた、苦しく切ない男と女の運命の物語
監督は日本人最年少で 『夢二人形』 がカンヌ国際映画祭に正式出品された俊英・山崎達璽(たつじ)
江戸の裏街…女郎・宮城野の命を賭けた「情」と「業」
謎の浮世絵師「写楽」の背後に蠢く女と男の哀切の物語
女の名は宮城野。
運命に翻弄されつつも己が信ずる情の世界を生きる、年増女郎。
男の名は矢太郎。
華麗なる役者絵の世界の裏街道を生きる、若きニセ絵師。
寛政六年…江戸の処刑場に晒された女郎の名は…「宮城野」。
罪は、当代随一の天才浮世絵師、写楽殺し。
殺しの証拠は、一枚の、写楽の傑作役者絵。
その絵の名もまた…「宮城野」。
年増女郎の命を賭けた儚い恋が、一枚の傑作浮世絵を生んだ。
女郎“宮城野” と、浮世絵“宮城野 ” の秘められた真実とは…?
正体不明の天才浮世絵師・“写楽”。
その存在の背後には、苦く切ない、女と男の運命の物語があった。
秘めごと、からくり、替え玉…明日をも知れぬ二人が織りなす、妖しく儚い共犯関係と、その末路を描く。
『ちゃっきり金太』
監督:青柳信雄
原作:山本嘉次郎
脚本:山本嘉次郎
出演:三木のり平 有島一郎 中田康子 北川町子 扇千景 脱線トリオ 森川信
三木のり平がとぼけたスリを演じるクライムコメディ。時代設定は幕末だがロカビリー、グラマーなど現代の世相をそのまま反映した風刺劇となっている。スリの金太は、ロカビリー大会に興じる侍たちの財布をスリまくる。しかし、スった財布から老中の汚職のことを書いたメモが出てきてしまい・・・。