53: 『観世流謡曲百番集』より「隅田川」「班女」(はんじょ)他
『観世流謡曲百番集』
著者 観世左近
檜書店
先日テレビで玉三郎さんと竹三郎さんの「隅田川」を見ましたので、『観世流謡曲百番集』より「隅田川」など数曲を能を想像しながら読む。
「隅田川」 『観世流謡曲百番集』より
私の心に残ったところを 写す(部分) ↓
……………… 「なうあの向ひの柳之下に人の多く集まり候何事にて候ぞ 「さん候あれハ大念仏にて候ぞ。それに就きて哀れなる物語の候。………………「なう舟人。今の物語ハ何時乃事にて候ぞ。「去年三月今日の事にて候 「さてその稚児の年ハ 「十二歳 「主の名ハ 「梅若丸 「父の名字ハ 「吉田の何某(なにがし) 「さてその後ハ親としても尋ねず 「親類とても尋ね来ず 「ましてははとても尋ねぬよなう……………………念仏…………「なうなう今の念仏の中に正しく我が子の声乃聞え候。この塚の内にてありげに候よ………………「あれハ我が子か 「母にてましますかと 「互に手に手を取り交わせばまた消え消えとなり行けば。いよいよ思ひハ真澄(ます)鏡。面影も幻も見えつ隠れつする程に東雲の空もほのぼのと明け行けば跡絶えて我が子と見えしハ塚の上の草の茫茫としてただ。標(しるし)ばかりの浅茅が原(あさぢがはら)と奈るこそ哀れなりけれ。なるこそ哀れなりけれ
歌舞伎の「隅田川」は坂田藤十郎さん(南座)で見た事がある^^
能楽と、
坂田藤十郎さんのお舞台を見たいなぁ〜〜〜