52: 『浮世風呂』日本古典文学大系63から「全編巻之上」〈浮世風呂大意〉〈諢話(おどけばなし)浮世風呂 巻之上 (男湯)〉
映画『浮世風呂』1958年 木村恵吾監督 伴淳三郎 近衛十四郎を見て面白かったので、思い立ったように『浮世風呂』を読み始める。
映画と古典の『浮世風呂』とは全く違い筋書きであることを付け加えておきたい^^
まずは浮世風呂大意と男湯
女湯へと続く。
口調が良さく、洒落た掛詞、果てはだじゃれ。
けんかあり笑いあり。
〈浮世風呂大意〉部分はカッコいい文面。
歌舞伎役者の口調でスムーズに読むことができる。
風呂とだけあって光明皇后のお話が書かれていた^^
歌舞伎の演目では『仁木弾正』『梶原平太誉石切』が取り上げられる。
風呂屋の男湯で話が盛り上がる位に、歌舞伎って親しまれていたのですね^^
男湯場面最後辺りは座頭の話。
酔「……。入る時に何ぞ言いましたか くり「いエ、何とももうしませぬ。 酔「ハテ、ぞんざいなやつだ。大切な目にはいりながら案内なしに無作法なやつだナ。まだしも麻疹(はしか)は仕合せ。海鹿(足か)が目にはいったら、さそ寝るたろう。目にはいって眼病(かんびょう)であろうな。 くり「ハイ 酔「ハテ扨(さて)、きのどくな。目は人間の眼(まなこ)だ。人の眼(まなこ)とする目にはいつて、眼病(かんびょう)になっては (省略) 酔「……、ヤイ、あちらの男、なぜ立ってゐて、はねかけた。まだあるまだある。ヤイ、こちらの男、ナゼ、ころんで水をあびせた……………(省略)…………… これがほんとの水かけ論^^
しかし、何故ここの部分をうつしてうのん? 古典って、古典って、古典ってって、古典を三回唱えたいくらい面白〜〜いですね。
〈諢話(おどけばなし)浮世風呂浮世風呂 巻之上 (男湯)〉
諢とは
たわむれ、おどけ、冗談
諢名(あだな)