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映画『レ・ミゼラブル』 (2012年)  6,3★/5★(満点点以上) 原作:ヴィクトル・ユゴー監督:トム・フーパー ヒュー・ジャックマン ラッセル・クロウ イギリス アメリカ

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 映画『レ・ミゼラブル』 (2012年)  6,3★/5★(満点点以上) 原作:ヴィクトル・ユゴー監督:トム・フーパー ヒュー・ジャックマン ラッセル・クロウ  イギリス アメリカ



 2012年の映画『レ・ミゼラブル』をみて、泣きに泣き、感動した。

 あまりにも素晴らしいと感じる映画でしたので、もう一度時間をおいて見てみたいと思い、録画は保存しておいた。


 フランス革命で活躍し死亡した小さな勇気ある戦士の亡骸を見つけたジャベール。

 自分の胸で輝かせていたたった一つの小さな勲章を男の子の胸にそっとつけてその場をさった時に琴線が切れる。

 ジャベールが
「ジャン・バルジャンに助けられ、死んだ身だ。もう疲れた。(要約)」
の言葉を残し、ダムに飛び込んだ時。涙は溢れ出た。その後涙はどんなシーンでもラストまで流れ続けた。私は大泣きに泣いてしまったのです。


 丁寧に創作された映画『レ・ミゼラブル』 (2012年) は、私はとても、と言って良い位に好きだ。


 ところで、映画の内容とは全く違うのですが、ジャン・バルジャン役のヒュー・ジャックマンのささやくような歌い方の部分が、David Bowieの声と歌い方に感じられてならなかった。

 David Bowieはアイルランドのご出身で、歌の抑揚がうまいと私は思う。

 この映画のジャン・バルジャンの声や歌と、David Bowieの声、歌を聴き比べると違いは大きいのでしょう。

 けれど、映画そのものを見ている時にはそのように感じ、懐かしさもプラスして楽しむ事ができました。

 


 以下のデーターはウィキペディアより引用
     ▼
 『レ・ミゼラブル』(原題: Les Misérables)は、2012年12月21日公開の、イギリス・アメリカ合作のミュージカル映画。
 ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作として1980年代にロンドンで上演され、以後、ブロードウェイを含む世界各地でロングランされていた同名のミュージカルの映画化作品である。

 158分

 監督 トム・フーパー
 脚本 ウィリアム・ニコルソン(英語版)
 アラン・ブーブリル(英語版)
 クロード=ミシェル・シェーンベルク
 ハーバート・クレッツマー(英語版)

 原作
 ヴィクトル・ユゴー

 ミュージカル
 アラン・ブーブリル
 クロード=ミシェル・シェーンベルク

 ヒュー・ジャックマン
 ラッセル・クロウ
 アン・ハサウェイ
 アマンダ・サイフリッド
 エディ・レッドメイン
 ヘレナ・ボナム=カーター
 サシャ・バロン・コーエン
 アーロン・トヴェイト

 イギリス
 アメリカ

映画化『秘密 THE TOP SECRET』(第九) 映画2/3まで:3,8★ ラスト3/3:2,9★ ラストシーン:1,2★ 出演者熱演度:4,3★

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  映画化『秘密 THE TOP SECRET』第九 映画2/3まで:3,8★ ラスト3/3:2,9★ ラストシーン:1,2★ 出演者熱演度:4,3★



 以前にも見たが、ほとんど見たような見てないようなといった曖昧で記憶に残ってない映画。

 父(椎名桔平)と娘が向かい合って微笑み合う場面で、以前に見たことを鮮明に思い出した。

 なんとまぁ、印象の薄い映画だこと。


 出演者は熱演されており、申し分がなかった。それにしても、役者の顔ぶれや力の入れ方をみると、もったいないとしか言いようがない。

 
 2/3あたりまでは、怖いが、話の展開としては矛盾はあっても教務が持てるものであった。

 2/3をすぎたあたりから、やたら説明的でくどい。

 特に、ラストの安物くさい「幸せ感」「幸福感」白い靄かけた映像が大変長く、映画全体のつや消しであった。

 話の展開としては残酷な設定だけに、最後の部分で「どんとはらえ」みたいな感覚なのでしょうか?


 そしてラストの、胡散臭い「幸せ感」「幸福感」の押し売るの後の、話の展開及ぶ結末の走馬灯場面からは、おおよそ考えつかない曲選びにも驚いた。

 これもまた、ラストシーンの「どんとはらえ」の「どんとはらえ」で、現実に戻りましたよ〜的な。そんな騒々しい現実社会では、一般的庶民は生きてないけどね。

 
 監督は、大友啓史さん。ウィキで調べてみれば、非常に頭の良い方らしい。

 ドラマも含めて、小栗旬さん出演の『ミュージアム』や最近録画で見た『億男』くらいしか見てないなぁ。


 それにしても役者さんたちが熱演されており前半は話の展開が面白かったにもかかわらず、ラストの切り靄のあの世のような場面は惜しい。(乱鳥こそ、何度も、くどいわ!!!ね)

 

 これは今回、私が見たこの映画の感想です。

 感じ方は人それぞれあると思いますが、失礼があればお赦しください。




 監督
 大友啓史
 脚本
 高橋泉 大友啓史
 出演者
 生田斗真 岡田将生 松坂桃李 椎名桔平 織田梨沙 栗山千明 リリー・フランキー 大森南朋 大倉孝二 木南晴夏

映画『MONSTERZ モンスターズ』4,3★ 監督:中田秀夫 脚本:渡辺雄介  藤原竜也 山田孝之 石原さとみ  田口トモロヲ 松重豊 木村多江 他

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 映画『MONSTERZ モンスターズ』4,3★ 監督:中田秀夫 脚本:渡辺雄介  藤原竜也 山田孝之 石原さとみ  田口トモロヲ 松重豊 木村多江 他

 『MONSTERZ モンスターズ』は2014年5月30日公開の日本のアクション映画。



 筋書きは単純ではあるが、それぞれの個性派の俳優さんたちの個性が生かされた、楽しめる映画。

 藤原竜也さん、山田孝之さん、石原さとみさん、 田口トモロヲさん、松重豊さんという具合に好きな役者さんたちの顔見世的な映画。

 藤原竜也さん、山田孝之さん、石原さとみさん、 田口トモロヲさん、松重豊さんそれぞれの映画やドラマや舞台が観たくなった。

 誠めでたい、楽しめる映画でした。

        すこーんすこーん こめだんご

 

 


 キャッチコピー
 人間を自由に操れる男。唯一、操れない男。
 禁断のバトル、勃発。
 生き残るのは、人間を操れる男か それとも唯一、操れない男か


 視界に入った人間を全て意のままに操る事が出来る“男”がいた。
 彼は、必要な時だけ自身の能力を発揮して孤独に静かに生きてきた。
 しかし、そんな彼の前に自身の能力が効かない、唯一、操れない男・田中終一が現れる。終一を不快に思った“男”は、終一を殺害しようとする。

 監督:中田秀夫
 脚本:渡辺雄介
 音楽:川井憲次
 原案:キム・ミンソク(韓国映画:『超能力者』)

 照明:磯野雅宏
 美術:原田恭明
 装飾:三浦伸一


“男”
演 - 藤原竜也(少年期:佐藤詩音)
眼差しで他人を意のままに操ることのできる男で、その力を使えば使うほど体が壊死していく。それ故、田中の存在を知った頃にはすでに片足がなかった。本名は不明で、名前の最後が「也」であること以外は判明しなかった。
田中 終一(たなか しゅういち)
演 - 山田孝之(少年期:土師野隆之介)
“男”の力が唯一効かない男。驚異的な回復力を持つ。
雲井 叶絵(くもい かなえ)
演 - 石原さとみ
終一と恋に落ちる女性。
雲井 繁(くもい しげる)
演 - 田口トモロヲ
ギター店の店主。叶絵の父。
ジュン
演 - 落合モトキ
終一の同僚で友人。LGBT。
晃(あきら)
演 - 太賀
ジュンと同じく終一の同僚で友人。トレーディングカードマニア。
“男”の父
演 - 三浦誠己
特殊能力を持つ息子を恐れて、怪物と忌み嫌っていた。
押切 奈々(おしきり なな)
演 - 藤井美菜
警視庁の特別捜査官。
柴本 孝雄(しばもと たかお)
演 - 松重豊
刑事。終一の能力を知る人物。
“男”の母
演 - 木村多江
息子を庇い続けていたが、彼が夫を死に追いやり絶望する。






 写真はイラン ヤズド    (ゾロアスター教の沈黙の塔など)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乱鳥徒然   消費税など何のそのと、取らぬ狸の阿保算用  

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  取らぬ狸の消費税


 JRの運賃表を見れば、ことごとく値段が上がっていた。

 一日の市なので打倒スーパーに行くと、食料品は今のところ平行線。

 日常品は安売りディの目玉商品が多く、一日に限っては、先月より安かった。

 ティシュペーパーにおいては駆け込みで購入するよりも、一日の広告の品の方が、70円も安い。

 たかだか300円程度のティッシュで70円のは大きい。

 ティッシュ10000組(50000箱)買えば、700000円もお得。

 消費税など、なんのその。

 うひゃひゃ、うしゃしゃ!

 700000円天から振れば、旅行はどこに行きませふ。

 うひゃひゃ、うひょひょ!

 これはティッシュ10000組買わねばなるまいて。  



 取らぬ狸の阿保算用    チーン

 

 

『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 6ウ  近松門左衛門作        12

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  『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 6ウ  近松門左衛門作        12


 

 (入りたしと、家家ながら敷居高く、内をのぞけば食(めし) 6オ)

 たき能まんめが酒屋へ行体也、きやつハ木ではなもぎ

 どをももの只ハいふまじ、ぬれかけて。だましてとはんと

 しあんするまにによつと出る、樽もつた手をしかとし

 むれば、あれ、だんなさま能とこゐ立る。アヽかしましい。

 こりやすいめ。おれがくびだけなづんてゐる。思い内

 尓あれば色外尓あらハるヽ目付をそちも見て取

 たか、かハいらしいかほ付で。きのどくがらすハどふじや、い

 やいいつそ、ころせとだき付ば。うそつかんせ。毎日/\

 (新町通ひ。のべ能はな紙二枚三枚。けつこうなはな 7オ)



 ぬれかけて=濡れかけて

 とはんと=問はんと

 によつと出る=にょっと出る

 樽もつた手=樽持った手

 こりやすいめ=こりゃ、粋め

 かハいらしいかほ付=かわいらし位顔つき

 きのどくがらすハどふじやい=気の毒烏はどうじゃ

 いやいいつそ、ころせとだき付ば=嫌言いつつぞ、「殺せ」と抱き付けば

 けつこうなはな=結構な鼻(花の掛詞)



             (6ウ)      

               『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」P.285  



 (1オ)(1ウ)(2 オ)= (一丁表)(一丁裏)(二丁表)…と言う意味です。
  本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
 (「尓」「能」などのように、副詞部分はそのまま元字で書いています)

 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 1 オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 1 ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 2オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 2ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 3オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 3ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 4オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 4ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 5オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 5ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 6オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 6ウ  近松門左衛門作


「冥途の飛脚」 1 オ
   梅川 冥途の飛脚 近松門左衛門作
 身をつくし難波尓さくやこの花能。里ハ
 三すぢ尓町の名も佐渡と越後
 相の手を。かよう千鳥の淡路町、亀屋
 能世つぎ忠兵衛、ことし廾能上はまだ四
 年、いぜんに大和より、敷金をもつて養子
 ぶん後家妙閑のかいほう処、あきなひ功
 者駄荷づもり江戸へも上下三度笠。

「冥途の飛脚」 1 ウ
 茶のゆはいかい素双のべに手能かど                
 とれて。酒も三川四川五川所もん羽二重も
 出ずいらず。無地の丸つばぞうがんの國 
 ざいく尓はまれ男。色能わけ志り里志りて
 暮るを待ずとぶ足能。飛脚宿能いそがし
 さ。荷をつくるやら不どくやら。手代ハ帳面
 そろばんをおゝ口とも尓どや/\と。千万両能
 やりくりも、つくしあづま能とりやりもゐながら

「冥途の飛脚」 2オ
 かね能自由さハ、一歩小判やしろかね尓つばさ能
 有がごとく也、町通り能状取立帰つてそれ/\と。
 とめ帳つくり所へたそ頼もふ忠兵宿尓ゐやる              
 かと。あん内するハ出入能屋やしき能さむらい。手代共ゐん
 ぎん尓。ヤア是ハ甚内さま。忠兵衛ハるすなればお下
 し物能御用ならば。私尓仰聞られなせ。お茶もて
 おじや、と、あいしらう。いや/\下り能用はなし。ゑど
 若だんなより御状が来た。是おきゝやれとおしひらき。

「冥途の飛脚」 2ウ
 来月二日出の三度尓金子三百両毎さしのばせ
 申べく候。九日十日両日能中、その地亀屋忠兵衛方
 より。右三百両毎請取内ゝ申置候こと共、埒明申さ
 るべく候。則飛脚能請取證文此度登せ候間。金子
 請取次第この證文忠兵衛尓渡し申さるべく候。是
 此通仰下された。今日迄とゝかぬ処大事能御用の
 手はづがちがう。なぜか様にふらちなとはなを。しかめ
 言ひければ。ハヽ御尤/\。去りながら此中能雨つゝき。川ゝ

「冥途の飛脚」 3オ
 仁 水が出ますれば、道中尓日がこミ。かね能とゝかぬ
 のみならず、手前も大分能そん銀。もし盗賊が
 切取道からふつと出来心。万ゝ貫目取られても。
 十八軒能飛脚宿からわきまへ。けし程も御損
 かけませむ、おきづかひあられるな。いはせもはてず
 是さ/\。いふまでもない御そんかけてハ忠兵衛がくびが
 とぶ。日銀のびてハ御用能間があく仁より、それ処
 能せんさく迎ひ飛脚をつかハして早速尓持参

「冥途の飛脚」 3ウ
 せいとかちわかたうもゐくハう。銀ごしらへも
 うさんなまりちらして成りしが。まだ頼みませふ/\。
 中能嶋丹波屋八右衛門から来ました。江戸尓舟
 町米どひ屋能かハせ銀そへ状ハなぜ
 とゞきませぬ。此中文を進しても返事もござ
 らず。使をやれば酢能こんにやくのといつ届けさつ
 しやるぞ。此者わたして人をつけて下され。手形
 手形もどそと申さるゝ、サア金子請とらふと立はたかつ

「冥途の飛脚」 4オ
 てわめきける。主おもひ能手代の伊右衛、さハがぬ躰尓
 て。是お使い、八右衛門さまが其様尓、りくつ臭い口上ハ
 有まい。五千兩七千両、人能かねをあづかって。百丗里
 を家尓し、江戸大阪を。ひろふせばふする亀屋。そ
 こ一軒でハ有まいし。をそいこともなふてハ。今でも旦
 那かへかへられらば此方から返事せふ。五千両尓たらぬ
 金あたがしたましういふまいと。かさから気を
 のまれ、使ハまじめ尓帰りけり。母妙閑ハこたつ能

「冥途の飛脚」 4ウ
 そばをなることもなん戸を出。ヤァ今能ハなんぞ。たん
 ば屋能金のとゞいたハ慥十日もいぜん能こと。なぜ忠
 兵衛ハ渡さぬの。けさかた二軒三軒能金のさいそく
 ゑず。終尓中間へなんぎをうけず、十八軒能飛脚屋
 聞きてゐる。おやじ此代からの此家尓かね一匁能さいそく
 能かゞミといはれた此亀屋。ミなハ心もつかぬか。
 兵衛か此処能そぶりがどふも、のミこまぬ。昨今能者ハ
 しるまいが、じだい是能実子でなし。もとハ大和新口

「冥途の飛脚」 5オ
 村勝木孫右衛門と云大百姓能ひとり子母ご
 ぜハお死尓やって継母がゝり能技くれ尓。悪性狂
 ひも出来るぞと、てゝごせ能思案で是能世とり尓
 もらひしが。せたいまハり商売ごと何尓おろかハな
 けれ共。此比ハそハ/\と何も手尓付かぬ見た、ゐけん
 能しさいとあれど、養子能母もまま母も。同前と
 思はふかせハ/\いふよりいはぬ身を。はぢいらせふと
 おもふて、目をねふつても聞所、見所ハみてゐる、いつ

「冥途の飛脚」 5ウ  
 能ま尓やら大気尓なり述べ能はな紙二枚三枚手尓あ
 たり次第。かさねながら、はなかミやる。過ぎゆかれしおや
 じ能咄尓。はな紙びんびと仕ふ者ハくせ者じやと
 いはれたが。忠兵衛が内を出さま尓のべ三折づゝ入て
 出て何程はなをかむやらもどり尓ハ一枚も残らぬ。
 身が達者な能わかいのとて。あの様尓はな噛んでハ。
 どこぞで病も出ませふとよまいごとして入ければ。
 でつち小者もせふしがり、早ふかへつてくだされかしと。

「冥途の飛脚」 6オ
 待日も西能のどり足見せさし此尓成尓けり。かご
 能鳥なる梅川尓こがれて通ふさとすゞめ。忠兵衛ハ
 とぼ/\と外能ぐめん内能くび。心ハくもでかくなハや
 十文色も出てくるハ、なむ三宝がくれるとあしを
 空に立帰り、門口尓ハ着けれ共、るす能内尓方ゝ
 能、さいそく使妙閑能ミヽ尓入ていか様能、首尾尓なつ
 たもきづかハし、誰ぞ。出よかし内證をとくと聞きて
 入りたしと、家家ながら敷居高く、内をのぞけば食(めし)

「冥途の飛脚」 6ウ
 たき能まんめが酒屋へ行体也、きやつハ木ではなもぎ
 どをももの只ハいふまじ、ぬれかけて。だましてとはんと
 しあんするまにによつと出る、樽もつた手をしかとし
 むれば、あれ、だんなさま能とこゐ立る。アヽかしましい。
 こりやすいめ。おれがくびだけなづんてゐる。思い内
 尓あれば色外尓あらハるヽ目付をそちも見て取
 たか、かハいらしいかほ付で。きのどくがらすハどふじや、い
 やいいつそ、ころせとだき付ば。うそつかんせ。毎日/\

『かまいたちの夜』 3,2★/5   藤原竜也 内山理名 田中要次 北村総一朗 佐野史郎 萩尾みどり 浅香唯  脚本:伴一彦 演出:吉田秋生

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 『かまいたちの夜』 3,2★/5   藤原竜也 内山理名 田中要次 北村総一朗 佐野史郎 萩尾みどり 浅香唯  脚本:伴一彦 演出:吉田秋生


 藤原竜也さんの映画を見たいと思い、『かまいたちの夜』を見たが、ドラマであったらしい。
 確かに、と納得した。

 はじめの部分で妖怪や民俗学に多少触れられていたが、話は予想通りに進む。
 男性役者にうまい方が多く、話の展開はさておき、楽しい時間を過ごすことができた。


 『かまいたちの夜』(かまいたちのよる)は、チュンソフトのゲームソフト『かまいたちの夜』を原作としてTBS系列で2002年7月3日21時 - 22時48分に放送された単発の2時間ドラマである。

 スタッフ
 TBS
 脚本:伴一彦
 演出:吉田秋生


 藤原竜也
 内山理名
 田中要次
 北村総一朗
 佐野史郎
 萩尾みどり
 浅香唯 他

「鼠よけの猫」  鼠よけの猫 1841年(江戸・天保12)落款 一勇斎国芳画 板元 川口屋宇兵衛 『奇想天外歌川國芳 図録』より

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 「鼠よけの猫」  鼠よけの猫 1841年(江戸・天保12) 落款 一勇斎国芳画 板元 川口屋宇兵衛  『奇想天外歌川國芳 図録』より


 

 鼠よけの猫

 此図ハ猫の絵尓妙を

 得し一勇斎の圖尓して

 あれを家内尓張おく

 時尓ハ鼠もこれをミれバ

 おのづとおそれをなし

 次第尓すくなくなりて

 出るともいたづらを

 けつしてせず 誠尓

   妙なる 圖なり

      福川堂記      一勇斎
                  國芳


 本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
(「尓」「能」などのように、副詞部分はそのまま元字で書いています)


 妙(めう)=みょう
 みょう〖妙〗 ミョウ(メウ) たえ
  1.《名・造》不可思議なほどすぐれている。巧みである。きわめて美しい。善美の極。たえ。
   「妙を得た医師」
  2.若く美しい。
   「妙麗・妙齢」

  出る=いづる

 けつして=決っして



 鼠よけの猫 1841年(江戸・天保12)
 落款 一勇斎国芳画
 板元 川口屋宇兵衛

「流行 猫の曲手まり」「流行 猫の狂言づくし」大判錦絵(全三枚)天保十二年 一勇斎國芳画 川口屋宇兵衛版

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 「流行 猫の曲手まり」「流行 猫の狂言づくし」大判錦絵(全三枚)天保十二年 一勇斎國芳画 川口屋宇兵衛版



 

 流行
 猫の
  曲手
   まり


 一勇斎
   國芳画


    印
    /\  坂本町
     上   川口班




 しくずの言狂の猫 流行

 一寸    つり船の    団七
  徳兵衛    三べ     九郎兵衛

               小いな
 与二郎             半兵衛

          定九郎

     与一兵衛
 

    印
    /\  坂本町
     上   川口班


 

 しくずの言狂の猫 流行

 与四郎     次郎作
     かむろ
      たより

 さがみ  熊ケ谷    坂九郎
       □□真実    □植

 ささ田   長吉  梅のよし兵衛
  源五兵衛
 

 一勇斎
   國芳画


    印
    /\  坂本町
     上   川口班



 図の二枚目は『仮名手本忠臣蔵』、三枚目は『熊谷陣屋』の歌舞伎のパロディのようでございます^^

 二枚目は『仮名手本忠臣蔵』五段目の定九郎把握の舞楽。此絵でも、かっこいいですね。



 曲手=(きょくし)        (精選版 日本国語大辞典の解説)
    〘名〙 浪曲の三味線をひく人。また、一般に音曲の演者をいう。曲手。
     ※造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二編「終日群居して只笛伶曲師(キョクシ)(〈注〉コウタ)の事を為し」

 しくずの言狂の猫 流行 = 流行 猫の狂言づくし

『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 7オ  近松門左衛門作        13

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  『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 7オ  近松門左衛門作        13


 

 (やいいつそ、ころせとだき付ば。うそつかんせ。毎日/\ 6ウ)

 新町通ひ。のべ能はな紙二枚三枚。けつこうなはな

 をうまんすもの。なんのわしら尓手ばはもかみふ

 有まい。あのうそつきがと、ふりきるを又だきついて。

 そち尓うそついてなんのとく、じつじや/\といひけ

 れば。それがぢゆうならばんにね所へござんすか。ヲヲ成

 程/\忝い。それ尓ついて今ちよつととふこと有と

 いひけれ共。それもね所でしつほりとききませふ。

 かならずだましにさんすなゐ、そんならわしハおゆわかい

 (て、こしゆして、待ちますといひすていひきりはしり 7ウ)  




 なんのわしら尓手ばはもかみふ有まい=なんの私等に手鼻も神藤有るまい

 あのうそつきがと、ふりきるををを又だきついて=あの嘘吐きが、振り切るを、又抱き付いて

 じつじや/\= 実(じち)じゃ、実(じち)じゃ   
        【実】(じち)とは  名詞   (学研全訳古語辞典)
         ①実際の物事。真実。本当。本物。
         ②誠実。実直。◆「じつ」とも。

 ね所でしつほりとききませふ=寝所でしっぽりと聞きましょう。
               ね所=(ねどこ)寝所    (三省堂 大辞林 第三版)
               ね所=しん じょ 、
                  ね ど、
                  ねどころ、
                  ね どこ   などの読み方がある

 忝い=かたじけない
    【忝い・辱い】   (三省堂 大辞林 第三版 )
     ( 形 ) [文] ク かたじけな・し
      ①(身にあまる好意・親切に対して)感謝にたえない。ありがたい。 「御配慮の程まことに-・く存じます」
      ②(分に過ぎた処遇に対して)おそれ多い。もったいない。恐縮だ。 「 - ・く汚げなる所に年月を経て物し給ふこと,極まりたるかしこまり/竹取」
      ③恥ずかしい。面目ない。 「天の下の百姓(おおみたから)の思へらまくも恥かし-・し/続紀 宝亀三宣命」

 そんならわしハおゆわかい(て、こしゆして、待ちますといひすていひきり)
      =「そんなら わしはお湯わかいて(お湯沸かして)腰湯して待ちます。」と言い捨て、言い切り

  

             (7ウ)      

               『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」P.286  



 (1オ)(1ウ)(2 オ)= (一丁表)(一丁裏)(二丁表)…と言う意味です。
  本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
 (「尓」「能」などのように、助詞部分はそのまま元字で書いています)



 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 1 オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 1 ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 2オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 2ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 3オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 3ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 4オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 4ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 5オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 5ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 6オ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 6ウ  近松門左衛門作
 『近松全集第七巻』「冥途の飛脚」 7オ  近松門左衛門作


「冥途の飛脚」 1 オ
   梅川 冥途の飛脚 近松門左衛門作
 身をつくし難波尓さくやこの花能。里ハ
 三すぢ尓町の名も佐渡と越後
 相の手を。かよう千鳥の淡路町、亀屋
 能世つぎ忠兵衛、ことし廾能上はまだ四
 年、いぜんに大和より、敷金をもつて養子
 ぶん後家妙閑のかいほう処、あきなひ功
 者駄荷づもり江戸へも上下三度笠。

「冥途の飛脚」 1 ウ
 茶のゆはいかい素双のべに手能かど                
 とれて。酒も三川四川五川所もん羽二重も
 出ずいらず。無地の丸つばぞうがんの國 
 ざいく尓はまれ男。色能わけ志り里志りて
 暮るを待ずとぶ足能。飛脚宿能いそがし
 さ。荷をつくるやら不どくやら。手代ハ帳面
 そろばんをおゝ口とも尓どや/\と。千万両能
 やりくりも、つくしあづま能とりやりもゐながら

「冥途の飛脚」 2オ
 かね能自由さハ、一歩小判やしろかね尓つばさ能
 有がごとく也、町通り能状取立帰つてそれ/\と。
 とめ帳つくり所へたそ頼もふ忠兵宿尓ゐやる              
 かと。あん内するハ出入能屋やしき能さむらい。手代共ゐん
 ぎん尓。ヤア是ハ甚内さま。忠兵衛ハるすなればお下
 し物能御用ならば。私尓仰聞られなせ。お茶もて
 おじや、と、あいしらう。いや/\下り能用はなし。ゑど
 若だんなより御状が来た。是おきゝやれとおしひらき。

「冥途の飛脚」 2ウ
 来月二日出の三度尓金子三百両毎さしのばせ
 申べく候。九日十日両日能中、その地亀屋忠兵衛方
 より。右三百両毎請取内ゝ申置候こと共、埒明申さ
 るべく候。則飛脚能請取證文此度登せ候間。金子
 請取次第この證文忠兵衛尓渡し申さるべく候。是
 此通仰下された。今日迄とゝかぬ処大事能御用の
 手はづがちがう。なぜか様にふらちなとはなを。しかめ
 言ひければ。ハヽ御尤/\。去りながら此中能雨つゝき。川ゝ

「冥途の飛脚」 3オ
 仁 水が出ますれば、道中尓日がこミ。かね能とゝかぬ
 のみならず、手前も大分能そん銀。もし盗賊が
 切取道からふつと出来心。万ゝ貫目取られても。
 十八軒能飛脚宿からわきまへ。けし程も御損
 かけませむ、おきづかひあられるな。いはせもはてず
 是さ/\。いふまでもない御そんかけてハ忠兵衛がくびが
 とぶ。日銀のびてハ御用能間があく仁より、それ処
 能せんさく迎ひ飛脚をつかハして早速尓持参

「冥途の飛脚」 3ウ
 せいとかちわかたうもゐくハう。銀ごしらへも
 うさんなまりちらして成りしが。まだ頼みませふ/\。
 中能嶋丹波屋八右衛門から来ました。江戸尓舟
 町米どひ屋能かハせ銀そへ状ハなぜ
 とゞきませぬ。此中文を進しても返事もござ
 らず。使をやれば酢能こんにやくのといつ届けさつ
 しやるぞ。此者わたして人をつけて下され。手形
 手形もどそと申さるゝ、サア金子請とらふと立はたかつ

「冥途の飛脚」 4オ
 てわめきける。主おもひ能手代の伊右衛、さハがぬ躰尓
 て。是お使い、八右衛門さまが其様尓、りくつ臭い口上ハ
 有まい。五千兩七千両、人能かねをあづかって。百丗里
 を家尓し、江戸大阪を。ひろふせばふする亀屋。そ
 こ一軒でハ有まいし。をそいこともなふてハ。今でも旦
 那かへかへられらば此方から返事せふ。五千両尓たらぬ
 金あたがしたましういふまいと。かさから気を
 のまれ、使ハまじめ尓帰りけり。母妙閑ハこたつ能

「冥途の飛脚」 4ウ
 そばをなることもなん戸を出。ヤァ今能ハなんぞ。たん
 ば屋能金のとゞいたハ慥十日もいぜん能こと。なぜ忠
 兵衛ハ渡さぬの。けさかた二軒三軒能金のさいそく
 ゑず。終尓中間へなんぎをうけず、十八軒能飛脚屋
 聞きてゐる。おやじ此代からの此家尓かね一匁能さいそく
 能かゞミといはれた此亀屋。ミなハ心もつかぬか。
 兵衛か此処能そぶりがどふも、のミこまぬ。昨今能者ハ
 しるまいが、じだい是能実子でなし。もとハ大和新口

「冥途の飛脚」 5オ
 村勝木孫右衛門と云大百姓能ひとり子母ご
 ぜハお死尓やって継母がゝり能技くれ尓。悪性狂
 ひも出来るぞと、てゝごせ能思案で是能世とり尓
 もらひしが。せたいまハり商売ごと何尓おろかハな
 けれ共。此比ハそハ/\と何も手尓付かぬ見た、ゐけん
 能しさいとあれど、養子能母もまま母も。同前と
 思はふかせハ/\いふよりいはぬ身を。はぢいらせふと
 おもふて、目をねふつても聞所、見所ハみてゐる、いつ

「冥途の飛脚」 5ウ  
 能ま尓やら大気尓なり述べ能はな紙二枚三枚手尓あ
 たり次第。かさねながら、はなかミやる。過ぎゆかれしおや
 じ能咄尓。はな紙びんびと仕ふ者ハくせ者じやと
 いはれたが。忠兵衛が内を出さま尓のべ三折づゝ入て
 出て何程はなをかむやらもどり尓ハ一枚も残らぬ。
 身が達者な能わかいのとて。あの様尓はな噛んでハ。
 どこぞで病も出ませふとよまいごとして入ければ。
 でつち小者もせふしがり、早ふかへつてくだされかしと。

「冥途の飛脚」 6オ
 待日も西能のどり足見せさし此尓成尓けり。かご
 能鳥なる梅川尓こがれて通ふさとすゞめ。忠兵衛ハ
 とぼ/\と外能ぐめん内能くび。心ハくもでかくなハや
 十文色も出てくるハ、なむ三宝がくれるとあしを
 空に立帰り、門口尓ハ着けれ共、るす能内尓方ゝ
 能、さいそく使妙閑能ミヽ尓入ていか様能、首尾尓なつ
 たもきづかハし、誰ぞ。出よかし内證をとくと聞きて
 入りたしと、家家ながら敷居高く、内をのぞけば食(めし)

「冥途の飛脚」 6ウ
 たき能まんめが酒屋へ行体也、きやつハ木ではなもぎ
 どをももの只ハいふまじ、ぬれかけて。だましてとはんと
 しあんするまにによつと出る、樽もつた手をしかとし
 むれば、あれ、だんなさま能とこゐ立る。アヽかしましい。
 こりやすいめ。おれがくびだけなづんてゐる。思い内
 尓あれば色外尓あらハるヽ目付をそちも見て取
 たか、かハいらしいかほ付で。きのどくがらすハどふじや、い
 やいいつそ、ころせとだき付ば。うそつかんせ。毎日/\

「冥途の飛脚」 7オ
 新町通ひ。のべ能はな紙二枚三枚。けつこうなはな
 をうまんすもの。なんのわしら尓手ばはもかみふ
 有まい。あのうそつきがと、ふりきるを又だきついて。
 そち尓うそついてなんのとく、じつじや/\といひけ
 れば。それがぢゆうならばんにね所へござんすか。ヲヲ成
 程/\忝い。それ尓ついて今ちよつととふこと有と
 いひけれ共。それもね所でしつほりとききませふ。
 かならずだましにさんすなゐ、そんならわしハおゆわかい



みかけハこハゐが とんだいゝ人だ   大判錦絵 弘化四年(1847)頃   藤岡屋彦太郎 一勇斎國吉画

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  みかけハこハゐが とんだいゝ人だ   大判錦絵 弘化四年(1847)頃   藤岡屋彦太郎 一勇斎國吉画  『歌川国芳展』図録より



 

 みかけハこハゐが とんだいゝ人だ


 大ぜいの

   人がよろしく

  たかつて

    とふと

  いゝ人を

     こそらへた

   とかく人のことハ

         人丹してもらハ ねば

      いゝ人丹ハならぬ


            印 一勇斎
                                    
            印 國吉  
                                      
                  戯画   印               

                           /\
                            や



 
 後頭部のもとどりには、力紙が巻かれている。
 着物の文様が「三つ引き両」三つ引き両であることから、此背中の持ち主は、朝比奈であるという。

 朝比奈= 鎌倉時代の武将
     「朝比奈島巡り」など、多くの伝承が残る。

 三つ引き両=三つ引両紋様
   引両紋=引両紋(ひきりょうもん)は、引両を図案化した日本の家紋である。
       単数から複数の平行線を描いたもので、室町幕府を開いた足利氏使用の
      「丸に二つ引(足利二つ引)」は将軍家の権威の象徴ともなった。
       室町時代に編纂された『見聞諸家紋』(写本が現存)には、
       日本の皇室から下賜された五七桐と並べて足利将軍家の紋として掲載されている。
   両引= 引両は、”引竜”・”引領”・”引輛”とも書く。
   二つ引両紋様=(余談ですが)
          松嶋屋さんの片岡仁左衛門丈の家紋は「丸に二つ引両」です。



  本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
 (「尓」「能」などのように、助詞部分はそのまま元字で書いています)

『古今集遠鏡』文化十三年子極月版  本居宣長著 寛政5年(1793)頃成立。同9年刊行。

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 『古今集遠鏡』文化十三年子極月版  本居宣長著 寛政5年(1793)頃成立。同9年刊行。



 
 文化十三年子極月

   京都書林  風月 庄左衛門
   大坂書林  敦賀屋 久兵衛
   江戸書林  前川 六左衛門
   尾張書店  永楽屋 東四郎 印

        『古今集遠鏡』巻六 0最後のページに記されている。


 文化十三年子極月=1816年12月


 家族の書棚で見つけた本居宣長の『玉あられ』をざっくりと読み、面白かったため、『古今集遠鏡』六冊を購入した。

 和歌の中でもなぜか知らん『古今和歌集』の好きな私は、これまでにも本居宣長記念館に行き、博物館などでも本居宣長に触れる機会があったのはありがたい。


 読書の秋。

 以前に読んだ東洋文庫の『古今集遠鏡 上』も購入したことだし、マイペースで楽しんで遊ぼうと思う。


   

 以前に訪れたことのある本居宣長記念館の公式HPでは、『古今集遠鏡』は次のように説明されている。


 『古今集遠鏡』(コキンシュウ・トオカガミ)
 6冊。寛政5年(1793)頃成立。同9年刊行。
「遠鏡」とは望遠鏡のこと。
 実はこの前年、和泉国貝塚の岩橋善兵衛が、国産天体望遠鏡第1号を制作して、5年には京都で天体観測会が開かれている。
 岩橋の望遠鏡は、八稜筒で直径が24センチから27センチ。
 長さがその十倍と言う大きなもので、「阿蘭陀わたりの望遠鏡よりもよくみゆ。余が家にも所持す」と橘南谿(1753~1805・久居の儒医)は『西遊記』の中で記している。ちなみに天体観測会を主催したのも橘南谿である。
「遠鏡」という書名がブームに乗ったものとは言えないまでも、このような時代風潮の中にあったことは見逃してはならない。

 さて本書は、『古今和歌集』の全歌(真名序、長歌は除く)に、今の世の俗語(サトビゴト)、つまり口語訳、また補足的な注釈を添えた本。横井千秋の序文に「この遠鏡は、おのれはやくよりこひ聞えしまゝに、師のものしてあたへたまへるなり」とあるように。千秋のもとめで執筆した。訳は、てにをはに注意し、また言葉を補う場合はその箇所を明示し、厳密な逐語訳となっていて、一見、初学者向きの入門書ではあるが、高い水準を保っている。 『古今集』は宣長にとって最も尊重する、また愛好した歌集であった。

「古今集は、世もあがり、撰びも殊に精しければいといとめでたくして、わろき歌はすくなし」(『うひ山ふみ』)。
 新年の読書始めも同集序を選んでいる。講釈も『源氏物語』や『万葉集』と並んでその中軸となるもので、生涯に4度も行っている。一つの本の回数としては最高である。
 (本居宣長記念館の公式HP http://www.norinagakinenkan.com/index.html)

「プレイヤー」3,5★ 藤原竜也×仲村トオル 作:前川知大 演出:長塚圭史 藤原竜也 仲村トオル 成海璃子 他

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 イラン エスファハーン



 舞台「プレイヤー」3,5★藤原竜也×仲村トオル 作:前川知大 演出:長塚圭史 藤原竜也 仲村トオル 成海璃子 他



 話の展開は大変面白かった。

 役者さんたちも声をはっきり前に出され、熱演であった。

 勿体無いのが、藤原竜也さん。

 藤原竜也さんの舞台が見たいがために「プレイヤー」を見たのに、出番が中途半端。

 もっと中心にいて欲しかった。勿体無い!

 しかしながら、最終の大切な場面は藤原竜也さんで締めくくられた。




前川知大
演出
長塚圭史

 出演
藤原竜也
仲村トオル
成海璃子
シルビア・グラブ
峯村リエ
高橋努
安井順平
村川絵梨
長井短
大鶴佐助
本折最強さとし
櫻井章喜
木場勝己
真飛聖




 演劇界の次代を担う才能、前川知大と長塚圭史が初タッグを組んだ話題作。劇中劇と稽古場という2つの人間関係を行き来しながら、虚構と現実の境界が曖昧になっていく…。

 この作品のもとになったのは、前川が主宰する劇団「イキウメ」のために書き下ろした戯曲。前川は日常に潜む超常的な世界を描くことに定評がある。一方、演出を手掛ける長塚も主宰する劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」で作・演出・出演を務めるマルチな才能を発揮する。そんな2人が生み出した作品を演じるために、蜷川幸雄の演出舞台に多数出演し、圧倒的な存在感を放つ藤原竜也、今回で前川作品への出演が5作目となり前川の世界観を知り尽くす仲村トオル、透明感と力強さを併せ持つ成海璃子、確かな演技で舞台を締める木場勝己、元宝塚トップスターの真飛聖ほか豪華俳優陣が集結した2017年夏の話題作。

 演劇界の次代を担う才能、前川知大と長塚圭史が初タッグを組んだ話題作。劇中劇と稽古場という2つの人間関係を行き来しながら、虚構と現実の境界が曖昧になっていく…。
前川知大と長塚圭史。演劇界の次代を担う才能がタッグを組んだ舞台。死者の言葉が生きている人間を通して「再生」されるという戯曲「PLAYER」に携わる俳優やスタッフたちの物語。ある公共劇場でリハーサルが行なわれるうちに、やがて現実の世界と劇中劇の世界の境界線があいまいになっていく。

【ストーリー】
ある公共劇場のリハーサル室に俳優やスタッフが集い、戯曲「PLAYER」の稽古が行なわれている。刑事の桜井を演じる道彦(藤原竜也)、環境保護団体代表で瞑想ワークショップの指導者・時枝役の悟(仲村トオル)、時枝の助手・神崎を演じる恵(成海璃子)、妻子を失い瞑想ワークショップに参加している大河原役の和夫(木場勝己)らも参加し、演出家・東(真飛聖)が演出している。
物語は「行方不明の女性・天野真が遺体で見つかるが、彼女は肉体を失った後も意識として存在し続け、友人の口を借りて自分の想いを伝え始める。真相を追う桜井を前に、彼女を死に導いた時枝は、死者との共存こそが物質文明の行き詰まりを打開し世界を変えるのだと主張する」というもの。死者の言葉を「再生」することと、台本のせりふを「再生」することが意識の中で重なった俳優やスタッフたちは、やがて戯曲の中の倒錯した死生観に感覚を浸食されていく。


ひとかたまつて人尓なる  大判錦絵 弘化四年(1847)頃   大和屋久兵衛 一勇斎國吉画  『歌川国芳展』図録より

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  ひとかたまつて人尓なる  大判錦絵 弘化四年(1847)頃   大和屋久兵衛 一勇斎國吉画  『歌川国芳展』図録より



 

 ひとかたまつて人尓なる


 人おほき

    人の

  中丹毛

   人ぞ

    なき

  人尓

   なれ人

   人尓

    なせ人

   
            印 一勇斎
                                    
            印 國吉  
                                      
                  戯画   印               

                           /\
                            三
  
 ひとかたまつて人尓なる

 人多き
  人の
  中にも
  人ぞ 
   無き
  人に
   なれ人
  人に
   なせ人


 文意
 世の中には多くの人がいる。
 しかし、まともな人は滅多にいない、という意味。




  本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
 (「尓」「能」などのように、助詞部分はそのまま元字で書いています)




 江戸時代中期
『松翁道話』布施松翁(ふせしょうおう)著

 布施松翁(ふせしょうおう)=
 [生]享保10(1725)      (ブリタニカ国際大百科事典)
 [没]天明4(1784)
 江戸時代中期の心学者。名は矩道,通称は松葉屋伊右衛門。
 京都の呉服商の子に生れ,京都松原辺に住み,心学を手島堵庵,富岡以直らに学んだものと推察されるほかは,履歴未詳。著書に『西岡孝子行状聞書』 (1770) ,『松翁ひとりごと』 (96) ,『松翁道話』 (5編 15巻,第1編は 1812~14,第2編以下は 16以後) があるが,特に『松翁道話』は柴田鳩翁の『鳩翁道話』とともに江戸時代の通俗教育書の双璧と称される。

 布施松翁 ふせ-しょうおう    (日本人名大辞典)
 1726*-1784 江戸時代中期の心学者。
 享保(きょうほう)10年12月22日生まれ。
 家は代々京都の呉服商。
 富岡以直,手島堵庵(とあん)にまなび,近畿地方を遊説して心学をひろめた。
 学風は老荘・仏教思想的色彩がこい。
 天明4年7月7日死去。60歳。
 名は矩道。通称は松葉屋伊右衛門。
 著作に「松翁道話」など。


 

「松翁道話」=「松翁道話全」国会図書館にて、現在、デジタル公開中
 

 映画『君の肝臓を食べたい』  原作:住野よる 監督:月川翔 脚本:吉田智子  小栗旬 北川景子 北村匠海  上地雄輔 浜辺美波 大友花恋

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  映画『君の肝臓を食べたい』  原作:住野よる 監督:月川翔 脚本:吉田智子  小栗旬 北川景子 北村匠海  上地雄輔 浜辺美波 大友花恋



 映画『君の肝臓を食べたい』


 小栗旬さんの映画が観たくなったので、映画『君の肝臓を食べたい』を再び見る。

 充実した時間を過ごすことができた、

 また、以前に見たときよりも好印象であった、映画『君の肝臓を食べたい』

 渡す自身は満足いたしました。




 『君の肝臓を食べたい』(きみのすいぞうをたべたい) 住野よる


 原作:住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社刊)
 監督:月川翔
 脚本:吉田智子

 キャスト
 北村匠海(DISH//)(学生時代) / 小栗旬(12年後)

  浜辺美波

 大友花恋(学生時代) / 北川景子[19](12年後)

  矢本悠馬(学生時代) / 上地雄輔(12年後)

 桜田通







 

 

 

 

『絵本百物語』 巻一 第一  白蔵主(はくぞうす)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より

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 『絵本百物語』 巻第一 第一  白蔵主(はくぞうす)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より

    白蔵主

 白蔵主の事ハ権限尓て作り

 よく人乃知るところなればこゝに

 略しつ
  




 白蔵主= はくぞうす

 「田」冠の下に、「各」= 異体字: 「田」冠の下に、「各」で、「略」  


  本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
 (「尓」「能」などのように、助詞の部分はそのまま元字で書いています)

 『桃山人夜話 絵本百物語』より 多田克己編 京極夏彦他  国書刊行会 より




 
 『絵本百物語』 巻第一 第一  白蔵主(はくぞうす)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より 

 
 『絵本百物語』 巻第三 第 十九 葛の葉(くずのは)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 
 
  
 『絵本百物語』 巻第四 第三十五 神那里(かみなり)(下野の国の雷獣のこと、それを狩りとることが「かみなり狩り」) 
 







 

『絵本百物語』 巻一 第二  飛縁魔(ひのえんま)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より

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 『絵本百物語』 巻一 第二  飛縁魔(ひのえんま)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より


 

   飛縁魔

 顔かたちうつくしけれどもいと

 おそろしきもの尓て夜な/\

 出て男の精血を吸、つゐ尓者

 とり殺すとなむ
  

 飛縁魔= ひのえんま
 出て= いでて
 精血= せいけつ
 つゐ尓者= ついには



  本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
 (「尓」「能」などのように、助詞の部分はそのまま元字で書いています)

 『桃山人夜話 絵本百物語』より 多田克己編 京極夏彦他  国書刊行会 より




 
 『絵本百物語』 巻一 第一  白蔵主(はくぞうす)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より 

 
 『絵本百物語』 巻一 第二  飛縁魔(ひのえんま)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より 
 

 
 『絵本百物語』 巻三 第 十九 葛の葉(くずのは)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 
 
  
 『絵本百物語』 巻四 第三十五 神那里(かみなり)(下野の国の雷獣のこと、それを狩りとることが「かみなり狩り」) 
 

 

『絵本百物語』 巻一 第三  狐者異(こはゐ)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より

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 『絵本百物語』 巻一 第三  狐者異(こはゐ)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より


 

   狐者異

 
 うどん

 山山
 吉   




 狐者異= 傲慢強盛の別名  
      下世話にいう無分別者

 考え方
「ただ恐るべきは事故の悪念である。この頓着を棄て去らぬ時は、仏といえども嫌い、恐れ給う。」

 山山
 吉  = (うどん屋の屋号)

  本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
 (「尓」「能」などのように、助詞の部分はそのまま元字で書いています)

 『桃山人夜話 絵本百物語』より 多田克己編 京極夏彦他  国書刊行会 より




 
 『絵本百物語』 巻一 第一  白蔵主(はくぞうす)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より 

 
 『絵本百物語』 巻一 第二  飛縁魔(ひのえんま)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より 

 
  『絵本百物語』 巻一 第三  狐者異(こはゐ)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より
 

 
 『絵本百物語』 巻第三 第 十九 葛の葉(くずのは)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 
 
  
 『絵本百物語』 巻第四 第三十五 神那里(かみなり)(下野の国の雷獣のこと、それを狩りとることが「かみなり狩り」) 
 

 

『絵本百物語』 巻一 第四  塩の長次郎(しほの ちやうじらう)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より

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 『絵本百物語』 巻一 第四  塩の長次郎(しほの ちやうじらう)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より


 

   塩の
    長次郎

 
 家尓飼たる  

 馬を殺して食しより馬の

 霊気常尓長次郎が口を出入なすとぞ

 この事ハむかしよりさま/″\尓いひつたへり




 塩の長次郎= しほの ちやうじらう
 飼たる= 飼いたる
 馬を殺して食しより= (文意)馬を殺して食ってからというもの
 この事ハむかしよりさま/″\尓いひつたへり=
        (文意)この事は昔から色々と言い伝えられている。



  本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
 (「尓」「能」などのように、助詞の部分はそのまま元字で書いています)

 『桃山人夜話 絵本百物語』より 多田克己編 京極夏彦他  国書刊行会 より




 
 『絵本百物語』 巻一 第一  白蔵主(はくぞうす)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より 

 
 『絵本百物語』 巻一 第二  飛縁魔(ひのえんま)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より 

 
  『絵本百物語』 巻一 第三  狐者異(こはゐ)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より

 
  『絵本百物語』 巻一 第四  塩の長次郎(しほの ちやうじらう)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より
 

 
 『絵本百物語』 巻第三 第 十九 葛の葉(くずのは)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 
 
  
 『絵本百物語』 巻第四 第三十五 神那里(かみなり)(下野の国の雷獣のこと、それを狩りとることが「かみなり狩り」) 
 

 

『絵本百物語』 巻一 第五  磯なで(いそなで)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より

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 『絵本百物語』 巻一 第五  磯なで(いそなで)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より


 

   磯なで


 西海尓おほく有

 其かたち ふか 乃

 ごとく尾をあげて

 船人をなで 引込

 てくらふとぞ




 西海=さいかい

 ふか= 漢字で書かれている。
     海にいる魚のフカ
     ふ= (魚編に壇のつ編を抜いたもの)
     か=魚の異体字 (魚冠に大)

 引込= ひきこミ



  本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
 (「尓」「能」などのように、助詞の部分はそのまま元字で書いています)

 『桃山人夜話 絵本百物語』より 多田克己編 京極夏彦他  国書刊行会 より



 
 『絵本百物語』 巻一 第一  白蔵主(はくぞうす)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より 

 
 『絵本百物語』 巻一 第二  飛縁魔(ひのえんま)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より 

 
  『絵本百物語』 巻一 第三  狐者異(こはゐ)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より

 
  『絵本百物語』 巻一 第四  塩の長次郎(しほの ちやうじらう)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より

 
 『絵本百物語』 巻一 第五  磯なで(いそなで)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 『桃山人夜話 絵本百物語』より
 

 
 『絵本百物語』 巻第三 第 十九 葛の葉(くずのは)  (『絵本百物語』桃山人著  竹原春泉 画) 
 
  
 『絵本百物語』 巻第四 第三十五 神那里(かみなり)(下野の国の雷獣のこと、それを狩りとることが「かみなり狩り」) 
 

 

映画『愛しのアイリーン』4,6★/5 原作 - 新井英樹「愛しのアイリーン」 監督・脚本 - 吉田恵輔 安田顕 木野花 ナッツ・シトイ 河井青葉 伊勢谷友介 田中要次

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   映画『愛しのアイリーン』4,5★/5 原作 - 新井英樹「愛しのアイリーン」 監督・脚本 - 吉田恵輔 安田顕 木野花 ナッツ・シトイ 河井青葉 伊勢谷友介 田中要次



 安田顕さんの演技がが見たくて、映画『愛しのアイリーン』を観た。

 話の展開は興味深く、映像は美しい。

 国内外を含めた貧困問題、田舎の閉鎖的排他的社会、諸外国やその他の差別問題、農家の嫁不足、暴力的支配的社会、永住権や外国人夫問題など重々しい問題点が描かれている。

 だが、姨捨山などの民話的にも感じる史実などを以って、遠き夢を見ているような美しい映像として表現されている。


 映像の美しいせいか、重くなりすぎない。

 それでいて決して軽い映画ではなく、重厚さが感じられる。

 おそらく、筋書きの良さに加え、安田顕さんと木野花さんの大熱演が映画の本質をさらに深めておられるのであろう。

 あの2枚目役が脳裏に焼きつく安田顕さんが彼の人格を失ったような体当たりの演技をされており、役柄になっておられる。

 其迫力は映画の初っぱなから、ラスト近くの亡くなられ方まで続く。

 其余韻はラストまで脳裏をかすめる。


 木野花さんもまたしかり。

 この方にも役柄が乗り移ったのではないか、これはまさしく演技ではなく登場人物本人であると感じさせる。

 映画『愛しのアイリーン』をミチェ多くの社会的問題点に触れたが、映画として大変興味深く、楽しむことができたこと。

 加えて安田顕さんと木野花さんのあのような迫力ある素晴らしい演技を見ることができて、人生のひと時だが得をした感じがした。


 この映画は私は好きです。


 
  以下のデーターは、ウィキペディアより
   ▼
 原作 - 新井英樹「愛しのアイリーン」(太田出版刊)
 監督・脚本 - 吉田恵輔

 安田顕
 ナッツ・シトイ
 河井青葉
  ディオンヌ・モンサント
 福士誠治
 品川徹
 田中要次
 伊勢谷友介
  木野花
 桜まゆみ
 左時枝


 『愛しのアイリーン』(いとしのアイリーン)は、新井英樹の漫画。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、1995年19号より1996年42号まで連載された。
「日本(の農村)の少子高齢化」「嫁不足」「外国人妻」「後継者問題」といった社会問題に真っ正面から取り組んだ作品。特に「国際結婚が内包している種々の問題」に対して丁寧に描写されている。終盤にかけては「夫婦の愛情」「母から子への愛情」などにテーマが広がっていき、最終的には「家族の愛」が描かれた。
小学館(ビッグコミックス)から単行本全6巻、後に大都社より全2巻で復刊された。2011年に太田出版より新たに描き下ろしたエピローグ(16ページ)を加えた新装版が上下巻で復刊されている。

 
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