『苦労納御礼〜今昔桃太郎』
テレビで繰り返し見たことのある平成16年12月・歌舞伎座の『苦労納御礼〜今昔桃太郎』を見たよ。
この舞台を見る度に、振付が面白いな。
役者さんたち皆さんが基本のできた方が多いので、新歌舞伎だけれど堪能したよ。
芝居は生き物で新しい舞台をどんどん演じて下さって結構結構…うまい役者さんならね…ナァンて、友人が申しておりました^^…か?
語源由来辞典を見ても歌舞伎は「傾く」は連用形を名詞化した「かぶき」って記されているし^^
歌舞伎踊りは頭を傾けておどる踊りとあるから、今日の舞台『苦労納御礼〜今昔桃太郎』はぴったりかな。
「傾く」と言えば染五郎さんの「不二才」(南座)だって、その辺から創作された舞台だったものね。
『苦労納御礼〜今昔桃太郎』の役者さんは皆さん!見事だわ。
このお舞台では勘九郎さんが橋弁慶、連獅子など十演目以上ダイジェストに演じて下さいますもの。高坏のときには思わず、「待ってました」の大向こう!
二世中村又五郎さんがでてこられたときは、舞台上の役者さんも感無量のお顔をされていたよ。
そして私も、涙がほろりと出たんだよ〜。
見たいなぁ〜〜〜昔の歌舞伎とか、古典歌舞伎!
脚本か演出家か、酒呑童子を匂わせたいせいかは存じ上げませんが、次のような台詞があるのね^^
「関西人を喰うてしもうたから 云々」
『苦労納御礼〜今昔桃太郎』は歌舞伎座で興行されてた芝居だけれど、歌舞伎や大芝居でこういった台詞はどうなのかな(笑)
この芝居、花組芝居で見てみたいなぁと少し思ったりなんかしてここに書いちゃうと、歌舞伎役者さんたちに
「歌舞伎役者が演じるから歌舞伎なんですよ」(壱太郎さん)
みたいに言われちゃうのかな^^
役者さんたちには満足だけれど、筋書きは若干説教臭いかも。でも、受けるんだよね。教訓物とか、この芝居のような台詞。
『苦労納御礼〜今昔桃太郎』は内容的には面白かったけれど平たさが気になったので、たまたま今日から読み始めた『御伽婢子』(おとぎぼうこ)巻之四の浅原新之丞の生き様の潔い書き出し部分で救われ、すっきりした次第でございました。
めでたしめでたし
作者 渡辺えり
振付 藤間勘十郎
本編尺:67分
出演:中村勘九郎(十八世勘三郎) 中村福助 中村橋之助 中村信二郎(現・錦之助) 市川門之助 中村七之助 中村宗生 中村隼人 中村国生 岡村研祐(現・尾上右近) 市川猿弥 坂東彌十郎 中村扇雀 坂東三津五郎 二世中村又五郎
2004年/平成16年12月・歌舞伎座
追記
私は芝居知らずでございますので、失礼があればお許し下さい!