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22: 『神饌 - 神様の食事から“食の原点”を見つめる』南里空海著 世界文化社

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   22: 『神饌 - 神様の食事から“食の原点”を見つめる』南里空海著 世界文化社 2011年


南里空海 著
世界文化社
2011年03月
240p



 以前から興味を持っていた神饌について書かれた本があった。
 南里空海著も『神饌 - 神様の食事から“食の原点”を見つめる』
 面白かったので、一気に読了。
 神社を知る上で、参考になった。

 実際に見た神饌のなかでは特に談山神社のそれが印象に残っている。
 『神饌』  4 喜吉祭神饌『飯御供』(いごく) /談山神社(たんざんじんじゃ)
 『神饌』  3  喜吉祭神饌「和稲御供」(ねぎしね) /談山神社
 『神饌』  2  喜吉祭神饌「百味の御食」  「果実盛御供」/ 談山神社
 『神饌』  1  「荒稲御供」(毛御供)/ 談山神社

 また、『談山神社の祭  嘉吉祭神撰(かきつさいしんせん)「百味の御食」』 吉川雅章 著を読んだのは2009年。

 
 本書『神饌 - 神様の食事から“食の原点”を見つめる』はいろいろな神社の神饌が記されている。
 
 おびただしい数の土器を手作りし、使用した後には全て割り捨てるとの事。
 土器を割って捨てる風習は度々読むが、今も厳格に行われている神社がある。
 
 奈良の率川神社ではささ百合を神饌にしているらしい。
 植物を神饌にするのは珍しいという。
 奈良の神社なので、いずれ行ってみたい。

 美保神社(出雲 東端)では神饌の一つとして、石榴荒籠が含まれる。
 こういった本や神事や風習に関する本を読んでいると、必ずと言っても過言でないくらいに イランの話が添えられる。
 本書によれば石榴はイランから中国に伝わり、我が国に入ってきたとの事。

 石榴はイランが原産地。
 子孫繁栄の吉祥文様で或る石榴は、イランの古い文様や中国の現地の文様で度々見る事ができる。

 本書『神饌 - 神様の食事から“食の原点”を見つめる』はわたくしにとって興味深い内容だった。
 書きたい事が山ほどあるが、この辺で記録はとめる事にする。

 
 
 写真は上賀茂神社




【内容情報】(「BOOK」データベースより)
感謝と祈りの心で神様に供える“日本料理の原点”を各地十八社の神事で見つめ直す。知られざる神様の食事特別公開。

【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 伊勢の神宮の神饌(伊勢の神宮)
第2章 勅祭の神饌(石清水八幡宮ー石清水祭
    賀茂別雷神社(上賀茂神社)-賀茂祭 ほか)
第3章 春夏の祭りの神饌(和布刈神社ー和布刈行事/老杉神社ーエトエト祭 ほか)
第4章 秋の祭りの神饌(諏訪神社ー例大祭/談山神社ー嘉吉祭 ほか)

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
南里空海(ナンリクミ)
ジャーナリスト、編集者。新潟県生まれ。月刊誌『家庭画報』の編集者を経てフリーランスに。マザー・テレサ、アウン・サン・スー・チー、ミヒャエル・エンデ、オノ・ヨーコなどのインタビューやルポルタージュを数多く手がけ、雑誌を中心に活躍。また、沖縄をめぐる平和運動を探った『沖縄からはじまる』をはじめ、編集を担当した書籍も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)







上賀茂神社 神饌


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