(京都 八坂さんの近く)
97: 『冷泉家八〇〇年の「守る力」』
冷泉貴実子
一九四七年、藤原俊成・定家を祖とする「和歌の家」冷泉家二四代為任の長女として生まれる。二五代当主・為人夫人。公益財団法人冷泉家時雨亭文庫常務理事、事務局長。著書に『京の八百歳 冷泉家歌ごよみ』(京都新聞出版センター)、『花もみぢ 冷泉家と京都』(書肆フローラ)など。
『冷泉家八〇〇年の「守る力」』を読了。
京都、伝統、型、和歌、藤原俊成、定家、季節、日本人の感性など、どこを切りとっても面白くためになり、わたくしにとっては、最近読んだ新書本の中では格別に興味深い内容でした。
「第5章 “型”が守り、伝えるもの―「文化」の威力、底力」では「梅にうぐいす」といった「日本の春」の様な決まり事、「型」似ついて記されており、伝統芸能である歌舞伎や日本舞踊も型が決まらないとどうにもならないということを記されており、大きくうなずいておりました。そこには徹底的に型を仕込み、型を磨き、型が身に付いてからやっと自分の芸の方向を考えるというステップを踏んでいるはずと書かれていました(124)本書では型似ついて記され、「形」について書かれている訳ではございませんでしたことを付け加えておきたいと思います。
さらに懐かしい言葉が出てきました。【こうとな人間】です。この【こうと】という言葉は、わたくしの父がしきりに使っていた言葉の一つです。
「こうとな帯」「こうとなバッグ」「こうとな柄」「こうとなコート」
父は【こうと】を口うるさくわたくしに求めておりましたことを、思い出します。
著者の文章は美しく、この調べにはうっとりと致しました。ことの音を聞いているような文でした。冷泉貴実子さまの他の本も、もっと読みたい〜〜!
冷泉貴実子さまを検索させて頂きますと和装がよくお似合いの美しい方でした^^
藤原俊成、定家を祖とする、京都「和歌の家」が伝授する、時代に流されない方法
冷泉家は藤原俊成・定家の血を引く「和歌の家」として、その伝統と文化を京都の地で今日まで守り続けている。冷泉家の長女として生まれた著者によれば、冷泉家には「大事にせんとバチが当たる」「相変わらずで結構」など、独特な伝統・文化継承の秘訣があるという。 当主夫人でしか語りえない代々のエピソードをもとに、急速に変化する現代社会の中で、我々が時代に流されず生きるためのヒントとなる公家の知恵、冷泉家八〇〇年の「守る力」を明かす。
目次(データーベースより)
第1章 大事にせんとバチが当たる―守り伝えられてきた『明月記』
第2章 そこそこやから続いてきた―「歌の家」の八百年
第3章 「昔からそうしてきたから」でけっこうやないですか―公家の三百六十五日
第4章 知識も物産も情報もまとめて収めて―蔵こそ公家の生命線
第5章 “型”が守り、伝えるもの―「文化」の威力、底力
第6章 “これはお金の問題やない”―冷泉家の四季と行事
第7章 しなやかに強く。「相変わらず」ならけっこうや―冷泉家の人々
97: 『冷泉家八〇〇年の「守る力」』
冷泉貴実子
一九四七年、藤原俊成・定家を祖とする「和歌の家」冷泉家二四代為任の長女として生まれる。二五代当主・為人夫人。公益財団法人冷泉家時雨亭文庫常務理事、事務局長。著書に『京の八百歳 冷泉家歌ごよみ』(京都新聞出版センター)、『花もみぢ 冷泉家と京都』(書肆フローラ)など。
『冷泉家八〇〇年の「守る力」』を読了。
京都、伝統、型、和歌、藤原俊成、定家、季節、日本人の感性など、どこを切りとっても面白くためになり、わたくしにとっては、最近読んだ新書本の中では格別に興味深い内容でした。
「第5章 “型”が守り、伝えるもの―「文化」の威力、底力」では「梅にうぐいす」といった「日本の春」の様な決まり事、「型」似ついて記されており、伝統芸能である歌舞伎や日本舞踊も型が決まらないとどうにもならないということを記されており、大きくうなずいておりました。そこには徹底的に型を仕込み、型を磨き、型が身に付いてからやっと自分の芸の方向を考えるというステップを踏んでいるはずと書かれていました(124)本書では型似ついて記され、「形」について書かれている訳ではございませんでしたことを付け加えておきたいと思います。
さらに懐かしい言葉が出てきました。【こうとな人間】です。この【こうと】という言葉は、わたくしの父がしきりに使っていた言葉の一つです。
「こうとな帯」「こうとなバッグ」「こうとな柄」「こうとなコート」
父は【こうと】を口うるさくわたくしに求めておりましたことを、思い出します。
著者の文章は美しく、この調べにはうっとりと致しました。ことの音を聞いているような文でした。冷泉貴実子さまの他の本も、もっと読みたい〜〜!
冷泉貴実子さまを検索させて頂きますと和装がよくお似合いの美しい方でした^^
藤原俊成、定家を祖とする、京都「和歌の家」が伝授する、時代に流されない方法
冷泉家は藤原俊成・定家の血を引く「和歌の家」として、その伝統と文化を京都の地で今日まで守り続けている。冷泉家の長女として生まれた著者によれば、冷泉家には「大事にせんとバチが当たる」「相変わらずで結構」など、独特な伝統・文化継承の秘訣があるという。 当主夫人でしか語りえない代々のエピソードをもとに、急速に変化する現代社会の中で、我々が時代に流されず生きるためのヒントとなる公家の知恵、冷泉家八〇〇年の「守る力」を明かす。
目次(データーベースより)
第1章 大事にせんとバチが当たる―守り伝えられてきた『明月記』
第2章 そこそこやから続いてきた―「歌の家」の八百年
第3章 「昔からそうしてきたから」でけっこうやないですか―公家の三百六十五日
第4章 知識も物産も情報もまとめて収めて―蔵こそ公家の生命線
第5章 “型”が守り、伝えるもの―「文化」の威力、底力
第6章 “これはお金の問題やない”―冷泉家の四季と行事
第7章 しなやかに強く。「相変わらず」ならけっこうや―冷泉家の人々