特選歌舞伎『〜忠臣蔵関連作品〜元禄忠臣蔵〜仙石屋敷』
仁左衛門 彌十郎 染五郎 高麗蔵 男女蔵 亀鶴 巳之助 錦吾 由次郎 市蔵 右之助 家橘 梅玉
特選歌舞伎『鶴寿千歳』
梅玉 時蔵
特選歌舞伎 『〜忠臣蔵関連作品〜元禄忠臣蔵〜仙石屋敷』
出演:片岡仁左衛門 坂東彌十郎 市川染五郎 市川高麗蔵 市川男女蔵 中村亀鶴 坂東巳之助 松本錦吾 澤村由次郎 片岡市蔵 市川右之助 市村家橘 中村梅玉
2009年
82分
カラー
11月に引き続き12月は忠臣蔵関連作品を特集。 本懐を遂げた大石内蔵助は、吉田忠左衛門、磯貝十郎左衛門らに口上書を持たせて仙石伯耆守の屋敷へ向かわせる。伯耆守は忠左衛門たちに仇討ちの仔細を尋ね、聞き取り書きを記すと、幕閣にこれを知らすべく登城する。その日の夜、仙石屋敷に内蔵助を始めとした赤穂浪士が集い、伯耆守の尋問に答えていく。やがて浪士たちは諸家へお預けとなり、伯耆守は内蔵助の働きを褒め称えて、これを見送るのだった。仙石伯耆守の詰め開きから、思慮深い内蔵助の姿を描き出す名篇。仁左衛門の大石内蔵助、彌十郎の吉田忠左衛門、染五郎の磯貝十郎左衛門、梅玉の仙石伯耆守で。(2009年/平成21年3月・歌舞伎座)
特選歌舞伎 『〜忠臣蔵関連作品〜元禄忠臣蔵〜仙石屋敷』を見る。
もうしっかりと十二月なのね。
そして毎年毎年何の疑問も持たずに恒例となり、あきもせで、忠臣蔵や元禄忠臣蔵を拝見させて頂いております。
梅玉演じる仙石伯耆守能登の質問に堂々と答える15歳の大石主税の受け答えを親心として心配したり安堵する、大石内蔵助(仁左衛門さまの表現がすばらしい! こんなの、かぶり付き と 二階席の前列真正面 と 三階席複数通いの全部で見たいわ!!!)。
目力からや身体表現のリアルさは見事。
こちらまで蔵之介の気持ちが伝わり、しばらくすると大石内蔵助になりきり、涙を流していた。
仙石伯耆守能登曰く
「300人も超えていたが…今では……」
大石内蔵助、絞り出すような声で、
「一人減り、ふたり減り、一ヶ月二ヶ月と立つ内にだんだん…。親があり子がおり、妻がいる…、それが人というものでしょう。」
松嶋屋!
流石、やはり仁左衛門さま。
出てこられるだけで後光がさして華やぐが、演じて下さると、それは見事で美しい。
力強い噛み締めたような美しき涙!
仁左衛門様、早く良くなられますように!
『〜忠臣蔵関連作品〜元禄忠臣蔵〜仙石屋敷』は何度も見ているけれど、暮れの寒い日、まさに雪が降りそうな夜に見たい演目のひとつだなぁ。
特選歌舞伎『鶴寿千歳』
出演:中村梅玉 中村時蔵
2006年
16分
カラー
天から舞い降りた二羽の鶴が舞う。初春の幕開きを飾るにふさわしい格調高い筝曲の御祝儀舞踊。 甲州鶴峠の山中。そこへ番(つがい)の鶴が現れて、万歳楽を奏でて舞い始める。純白の小袖に、緋色の長袴。鶴の姿を連想させる平安調の衣裳が美しく、雅で清々しい趣きの舞台。作品の外題は「鶴は千年の齢を保つ」という伝説によるもので、その長寿を祝福して二羽の鶴が目出度く舞い納める。(2006年/平成18年1月・歌舞伎座)
品よく何もかもがおうつくしい『鶴寿千歳』は、新年目出たく縁起が良く新春に素晴らしい舞踊だなと痛感した。
みなさま、
いつもお越し下さいまして、乱鳥心より感謝感謝でございます。
昨日は454人の方にご来場いただいておりました。
毎日たくさんのみなさまに見て頂き、本当にありがとうございます。
2013.12.11(水) 2543 PV 454 IP 1505 位 / 1962813ブログ
データーは全て衛生劇場様より拝借させて頂きました。