「三代猿之助四十八撰の内 新・水滸伝(しん・すいこでん)」
新歌舞伎座で「三代猿之助四十八撰の内 新・水滸伝(しん・すいこでん)」を楽しむ。
新歌舞伎座は二年ばかり前、故中村勘三郎さんを見て以来の入場。
今回は猿之助劇団で 右近さんが主役
赤と黒 立体的舞台構成が素晴らしい。
真っ暗にした会場に提灯を持った役者十数人が観客席ブロックの間を練り歩く幻想的な空間造り
戦いの時には観客を鏡にうつしこみ、大勢をなしての舞台造り
役者数の多さを武器に、アップテンポで著しくアクティブ
一階の役者が駆け回り二階にも役者さんが立たれ、その様子は鏡に映される。
宙づりなどケレン味も味わえ、会場中の観客の心をとらえて離さない。
その上、上にも書いたように主役は右近さん
笑三郎さんのお力も大きく働き、舞台は品が良く、それでいて大胆
こんな舞台なら何度でも見てみたいと思いながら一度きりしか行けなかったくやしさ。
悔いが残る。
これはしたり!
新歌舞伎座も良いものだなと思い「浪花阿呆鴉」と「ワハハ本譜」のチケットをとる。
こりゃ、当分は歌舞伎から足が遠のくことになりそうだ…とわれながら、苦笑。
わたくしは芝居知らず
ですが、舞台鑑賞が多少たりとも好きで良かったとほくそ笑む(*^^*)
データーは全て歌舞伎美人 公式hPより引用 ▼
大阪・新歌舞伎座
大阪・新歌舞伎座
二十一世紀歌舞伎組
三代猿之助四十八撰の内 新・水滸伝
平成25年8月5日(月)〜27日(火)
三代猿之助四十八撰の内 新・水滸伝(しん・すいこでん)
林冲 市川 右 近
青華 市川 笑 也
王英 市川 猿 弥
姫虎 市川 笑三郎
お夜叉 市川 春 猿
公孫勝 市川 寿 猿
彭き 市川 弘太郎
晁蓋 笠原 章
※彭き="き"はおうへんに己
三代猿之助四十八撰の内 新・水滸伝(しん・すいこでん)
北宋の国は乱れていた。梁山泊(りょうざんぱく)に根城を構え、悪党を束ねて暮らす好漢・晁蓋(ちょうがい)は、役人たちの不正に憤り「こんな国はぶっ潰そう」と思い立つ。かつて兵学校の教官まで務めながら、数多くの罪で牢に繋がれた天下一の悪党・林冲(りんちゅう)の噂を聞き、仲間に入れようと腹心の公孫勝(こうそんしょう)に助け出させる。
その後、林冲は梁山泊を訪ねるが、晁蓋の留守を預かる女親分・姫虎(ひめとら)や美貌の殺し屋・お夜叉たちとそりが合わず、酒浸りの日々。そんなとき、隣町・独龍岡の若き跡取り・祝彪(しゅくひょう)が攻撃を仕掛けてきた。晁蓋の右腕・宋江を指揮官として、山賊あがりの王英(おうえい)ら梁山泊の猛者たちが闘いに繰り出してゆく。が、祝彪の背後には何と朝廷の重臣たる高きゅう(※)率いる屈強の朝廷軍が控えていた...!
姫虎は林冲に戦術指導を願い出るが「悪党のくせに絆だの仲間だのと白々しい」と一笑に付される。そんな林冲を、かつての教え子で今は朝廷軍の兵士となっている彭き(※)が密かに訪ね、林冲から授けられた「替天行道」の書を捧げて下山を迫るが、林冲はこれも邪険に追い払う。
一方、敵ながら男顔負けに戦う祝彪の許嫁・青華(せいか)に王英が一目惚れしてしまう。だが、想いを伝えようとした王英はお夜叉とともに青華に捕縛され、祝彪は好機とばかりに二人の身柄と林冲の交換を申し出る。しかし人質交換は偽りで、林冲もまた二人と共に牢に繋がれてしまうのだった。実は高きゅうこそが林冲に皇帝への叛逆の罪をなすりつけた張本人で、目障りな林冲を梁山泊もろとも踏みつぶそうと目論んでいたのだった...。
※高きゅう="きゅう"はにんべんに求、彭き="き"はおうへんに己