『冬の小鳥』
監督・脚本:ウニー・ルコント
出演:キム・セロン パク・ドヨン ソル・ギョング コ・アソン パク・ミョンシン ムン・ソングン
2009年
93分
カラー
大好きな父に捨てられ孤児となった、9歳のジニ。絶望にたった一人で向き合い、やがてその運命を受け入れていく、ひとりの少女の孤独な魂の旅―。 70年代を舞台に、養護施設に預けられた少女の孤独な魂の軌跡を描いた圧巻の感動作。幼い頃にカトリックの施設に預けられ、養子としてフランスで育った女性監督ウニー・ルコントが演出を手掛け、『オアシス』の監督として知られるイ・チャンドンが、彼女が書いた脚本を読みプロデュースを買って出た作品。また仏カイエ・デュ・シネマ誌では、ポン・ジュノ監督が「2000年代最高の映画の1本」に選出している。主演のキム・セロンをはじめ、子どもたちの自然な演技が光る傑作映画。
助けたい一心で養護施設に隠れて世話をしていた小鳥が死に,埋葬した場所に大きな穴を掘り,自分が入って土をかける。
少女の心の葛藤を長い時間をかけ、克服し運命を受け入れる。
そして、少女は養女となる決意を持ってフランスへと旅立った。
整理の始まった女の子は養子にもらってもらいにくいという。
1970年頃の外国人との養子縁組み、或は大きくなりすぎた大人の女性を家政婦変わりに連れてゆく貧困家庭との養子縁組といった当時の様子がよく分かる一作。