54: 『江戸戯画事典』
清水 勲 編著
臨川書店
A5判上製・288ページ(図版約400点、口絵カラー2頁)
定価3,990円(本体3,800円)
江戸戯画の世界を漫画史の視点で読み解く
葛飾北斎・歌川国芳・歌川広重・河鍋暁斎ら著名人から、無名絵師の手によるものまで、洒落と諷刺に富んだ総400点超の江戸時代の戯画作品を、鳥羽絵/狂画/草画といった当時の用語と、キャラクター/コマ表現/ナンセンス漫画といった現代の漫画用語で分類・解説する。江戸戯画の世界を漫画史の視点で読み解く、新たな試み。
【目次】
口絵(カラー)/ はしがき
第?部 江戸戯画の世界
戯画本と戯画浮世絵
第?部 江戸戯画―用語からの分類
1、描写精神・画論を説くための用語
2、遊び絵・想像画の戯画風表現に使われる用語
3、冠詞的戯画表現用語
4、接尾語的戯画表現用語
5、笑い絵(戯画春画)
6、近代以降に生まれた江戸戯画用語
第?部 江戸戯画―表現からの分類
1、鳥羽絵の世界
2、江戸の戯画本
3、江戸の戯画キャラクター
4、江戸戯画のコマ表現
5、江戸のナンセンス漫画
6、江戸の鳥獣戯画
7、江戸の諷刺画
江戸戯画史年表/江戸絵師略歴/参考文献/索引
(データーは全て臨川書店公式HPより)
第?部の戯画本と戯画浮世絵、第?部の1、描写精神・画論を説くための用語・2、遊び絵・想像画の戯画風表現に使われる用語を読む。
『江戸戯画事典』は大変面白く、博物館で丹念に説明を読みメモ書きしている感覚を思い起こさせてくれる。
実際に見たことの有る浮世絵も載せられ、丁寧に解説され、どんなに充実した時間を過ごすことができるかと思えばいてもたってもいられず、読んでいる途中に記録することにした。
ご興味のおありの方は、是非どうぞ。
但し途中の挿入図録は白黒。口絵カラーあり。
歌舞伎絵
楽屋を描く
わたくしはこの画を見て、幸四郎丈出演の『夢の仲蔵 千本桜』(松竹座)とテレビで見た『栄屋異聞影伝来〜夢の仲蔵』(中日劇場)を思い浮かべた☆