京都 西本願寺
エジプトから帰国したのが27日。
28日には、歴史市民講座
29日は龍谷ミュージアム「平山郁夫」の最終日だったので、駆けつける。
ミュージアムのあとは 西本願寺と京料理。この季節、鱧や鮎が格別。冷たく冷やした生湯葉や吟醸酒。熱々の茄子田楽も捨てがたい。
旅行で疲れたからだと緊張した心を京都は取り払ってくれる。
ミュージアムの展示物は興味深いものが多く展示されていた。わたくしは当たり前の用に三階(平山郁夫氏が集められたお宝)からゆっくりじっくり味わいながら見て回る。ただ、機関が過ぎ、イランガラスに出会えなかった事だけは心残り。龍谷ミュージアムの企画展は今回も素晴らしかった。詳細はまた後日記録。(ずいぶん遅れて申し訳ございません)
西本願寺でゆっくりとした時を過ごす。
昔の様に、鳩はいない。鳩売りのおばさんや、鳩に餌を上げるこの姿も見かけない。
だが、広くゆったりとした空間に身をおくと、ギンナンの木がささやきかける。
無料休憩所には、今もお茶を入れて下さるおばさんもいらっしゃる。
わたくしは京都弁を聞きたくなって、わざと唐門の行き方を尋ねてみた。
「そこをまっすぐに行って右にまがってくれはったら、すぐそこにありますさかい、行っとうくれやす。」
懐かしいわたくしの育った言葉だ。
西本願寺の本堂ではお坊さまたちが信者の方々にお経を唱えておられた。
あまりの美しい調べに、わたくしたちは本堂にすい込まれ、畳の上に座らせて頂く。
お経はみごとにワを描く。美しいハーモニーは体のシンまで入り込んでくる。
旅行でかさついた心はリトマス紙の様に、ワを体内に取り入れた。
鉦や鐘の音高らかに響き渡り、雅楽のリズムを思い浮かべる。
信者さんたちが手を合わせる。わたくしも手を合わせると時は同化する。
ご焼香。次々と信者さんたちは焼香をあげる。
広い薄暗い堂内に、お線香の香をくゆらす。
静かだーー。
この時間が、日本に帰って来たという実感を味合わせてくれた。
西本願寺
写真は撮らせて頂いたが、パソコンなどの整理がつかず、写真を取り込むことができない。
しかし幼い事から焼き付けられた京都は、わたくしの記憶の中では鮮やかだ。
もうすぐ祇園祭、そして、本格的な京都の夏がやってくる。