霊山寺の カルミヤ Kalmia latifolia(別名アメリカシャクナゲ)
先日、バラをもともて、大和松尾寺と霊山寺にお参りする。
霊山寺のバラ園の後に整備された境内という言葉が似つかわしいのかどうかはわからない道を進んで過ぎ右手に、目を引く花が咲いていた。
なんとなくツツジなのだが、五角形のコンピ伊藤を派手にしたような人工的とも感じられる、それはそれは可愛らしい花が咲き誇っている。
しかもそこそこに大きな低木に、花は咲き乱れていた。
紫陽花かシャクナゲのように固まりになった花が、気に全面的についている。
上にも書いたように五角形の花は、パッと開き咲いて、明るく挨拶をしてくれているようだ。
やはり繰り返しになるが多少造花のようにも感じられ、小学生未満から低学年にかけて着物を着せてもらう時につけた丸い頭に、かんざし。
そのかんざしは、藤もあれば、ピンクの見開いたような花もあった。
幼いことはこういったかんざしをさしてもらっては、可愛らしくなった錯覚に陥って楽しんでいたものだ。
今回見たカルミヤという花は、子供用のかんざしにしても、昔の幼い子なら喜びそうな、そんな可愛らしさこの上ないキャピキャピした華やかさのある花であった。
私はおそらくこの花を見たことがないか、あるいは季節が違い意識していなかったのかもしれない。
なぜなら、蕾の頃と咲き終わった後では、花満開の表情とは随分と異なり目に止めてなかったかもしれないのだから。
多くのみなさんが、この木の前で足を止めていらっしゃった。
そして口々におっしゃっていた。
なんだ、この木は?
綺麗だ
ツツジ科の仲間なんだって。
この花は、アメリカに植物を送った時に、日本にお返しとしてカルミヤを送っていただいたそうだ。
まだほんの100年にも満たないことである。
齢を重ねると、若い頃のような突っ張った気持ちは薄らぎ、侘び寂びとか薄墨の桜にように品位にこだわるわけでもない。
純粋に、美しいものは美しい、可愛らしいものは可愛らしいと感じつ気持ちに傾いてきた。
赤くとも、ド派手でも、可愛らしいものは可愛らしいよ純粋に目に引く美しさを認めるようになってきた。
目を引く美しさに対する肯定的感覚への芽生えである。
カルミヤ 別名アメリカシャクナゲ(Kalmia latifolia)
ツツジ科 カルミヤ属
常緑低木
大きさ 1~3m
花期 5~6月
「Kalmia(カルミア)」は、北アメリカの植物を収集したスウェーデンの植物学者ペール・カルム(1716~1779)の名前にちなむ。
花言葉
「カルミア」には、「優美な女性」「大きな希望」「にぎやかな家庭」「さわやかな笑顔」などの花言葉があります。 「優美な女性」は、まるで日傘を広げたような花を咲かせるすがたにちなんでいるとのこと。
また、他に、「裏切り」という花言葉もあるのかもしれません。
みなさま、いつも有難うございます。