コデマリ、スズカケ(古名)、Spiraea cantoniensis
今年はコデマリが長く咲いている。
花は切り花にしたり、食卓に添えたりと、楽しんでいる。
コデマリは割合に好きで、切らした期間がない。
所帯を持って、ずっと植え続けている。
コデマリは、京都の鴨川にも植えられていることが多い。
また、萩もしたり。
なので、我が家の庭にはコデマリと萩を植えている。
二種類の植物を植えていると、京都を懐かしむことができる。
コデマリは、古名、スズカケともいう。
漢字で書くと、「鈴懸」
山伏が首に掛ける「鈴懸」に似ていることから、そう云う名がついた。
能楽の『安宅』『黒塚』(歌舞伎では『勧進帳』などの松羽目物で、「鈴懸」と云う言葉が歌われる。
旅の心は、すずかけのぉ〜
旅の心は、すずかけのぉ〜
は、あまりにも有名。
旅の衣はすずかけ)のぉ〜、
旅の衣はすずかけ)のぉ〜
露けき袖やしをるらん
は、弁慶一行の哀しく切ない気持ちを謡っている。
弁慶の胸元には、すずかけの白が浮き出て存在感を示す。
可憐な花を咲かずコデマリは、私にとっては京都に思いを馳せ、能楽や歌舞伎に思いを描く。
雨がふり、随分と茶色くなったコデマリだが、今年はまだまだ白を保ちそうな気配である。
学名:Spiraea cantoniensis
和名:コデマリ(小手毬) その他の名前:スズカケ(古名)
科名 / 属名:バラ科 / シモツケ属
以下は、
「みんな!趣味の園芸」(https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-13)より
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コデマリは、細い枝や葉が見えなくなるほど白い多数の花を咲かせ、枝垂れる姿がとても見事で、庭木や切り花として利用される、春を代表する花木です。同じ仲間のユキヤナギよりも遅く、赤褐色の新梢が伸びたあと、4月から5月に開花します。
コデマリの属するシモツケ属は、シモツケやユキヤナギなど、小型で丈夫な育てやすい観賞価値の高い花木が含まれる重要なグループで、北半球の温帯に100種ほどが分布します。
コデマリは古く中国から渡来し、江戸時代初期から観賞用に栽培されてきました。和名は花の集まり(花序)を、小型の手まりに見立てたものです
みなさま
見てくださいまして、ありがとうございます。