當麻寺 宝物館 『當麻曼荼羅縁起』(江戸時代)寺の前で僧兵たちが七つの事柄を決めている場面
先日當麻寺(当麻寺)を行った際、宝物館を楽しんだ。
ちょうど、三世三千佛画が展示されており、150号いや、200号を超えそうな大きな画が三枚、並べて展示されていた。
右から、過去、現在、未来のありがたい仏像が描かれ、何気に私も手を合わせたくなる。
そんな仏様が多く描かれていた。
宝物館には貴重な資料が展示されていた。
屏風や仏様は丘をも姿も美しく、細部に渡り細やかに表現されている。
信仰というだけではなく、私の様ににわか美術すぎの人間にとってみお、充分に見応えのある資料が多々あった。
もちろん、當麻寺なので、中将姫坐像(室町時代)も鎮座されていた。
また、この寺にも、聖徳太子童子像や 善導大使坐像(鎌倉時代)があった。
絵巻物好きの私が驚いたのは、
『當麻曼荼羅縁起』(江戸時代)
私は『當麻曼荼羅縁起』をみたのははじめてだった。
展示として開かれていた場面は、寺を背景に僧兵たちが詮議をしている場面。
この絵巻では、真ん中に僧兵たち側になって集まり、左右に分かれた僧兵たちはそれを真剣に聞き、見守っていた。
僧兵たちが寺の前に集まり、審議を語り、物事を決めると行った絵巻物は、多く存在する。
江戸時代を含め、昔はこの様に物事を決めると行った形式も存在したのかと思うと、微笑ましい。
『當麻曼荼羅縁起』の僧兵たちの物事を決める場は、他の絵巻の様に
尤 尤尤
などと行った言葉(セリフ)は描かれてなかった。
この絵巻物では大切な物事が七か条、決められていた。
それを読んでいると、今でも大切な物事が考えられ、素晴らしい話し合いであると感じた。
民主主義の基本姿勢が伺え、誰ぞに読ませたい!と、またまた阿呆なことを考えていた次第である。
この絵巻物は江戸時代のものではあるが、もう一度見たいと感じた。
みなさま
見てくださいまして、ありがとうございます。
とても嬉しいです^^
ここから下は、僧兵関係
↓
複数の絵巻物では、僧兵の方々が寺の前で左右に別れて討論(けんか)している場面を多く見かけます。
そんな時の台詞をご紹介いたしましょう
僧兵 左右に分かれ
寺
尤 尤 尤 尤 尤
尤 尤 尤 尤 尤尤尤
尤尤尤尤 尤尤 尤
東大寺 聖武天皇祭 「式衆などの練り行列 参道を大仏殿に向かう」2013年(14景)(乱鳥のブログ)
園城寺巻
尤 尤 尤 尤…
「そうだ」「そうだ」「そうだ」「そうだ」…
と,各自が言っている。
園城寺巻
三井寺の鐘が描かれている
俵藤太物が竜宮城からもらい、三井寺に奉納したとされる。
鐘の音は平家物語のように響く。
ゴーン ゴーン~~
諸行無常 諸行無常~~
『俵藤太物語絵巻―チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵』 (甦る絵巻・絵本) 影印(7枚)