イラン シューシュタル
古い橋(遺跡)の再建修復
ドラマ『ザ・タクシー飯店』3.4★/5 2022年 脚本 横幕智裕 小嶋健作 出演者 渋川清彦 宇野祥平 他
ドラマ『お先にどうぞ』が超!つまらなかったので、ドラマ『ザ・タクシー飯店』を口直しにする。
『孤独のグルメ』は洗練された人情を感じさせ、ドラマ『ザ・タクシー飯店』は泥臭さを前面に出した人情味がある。
他人事として見た場合は、居心地の良い、微笑ましい人情芝居。
私は『孤独のグルメ』は洒落た話の展開も好きだが、時にはこういった昭和感満載のコテコテの人情物もいいもんだと痛感する。
ドラマ『ザ・タクシー飯店』を見ていると昭和にタイムスリップした様な錯覚に陥る。
今では見ることも稀な、コテコテの人との関わり。
メニュー、服装から所作、会話、町中華という一種の異空間。そして、その気意は、一挙にカメラアングル及び歌で盛り上がる。
主題歌は最終章で歌手が画面に映し出される。
下駄を履き、昭和のフォークを感じさせる歌い回しと戦慄。
こういった歌手に憧れて、団塊の世代の方たちの中にはギターをかき鳴らし、ハーモニカを吹いたのだろうか、、、
この歌手の出演のさせ方は、見事であった。
ただし、古臭さを狙ったカメラアングルは好きにはなれない。
料理を食べる一口目の渋川清彦を四方向、あるいは三方向(おそらく一方向はボツにしたのか、、、)のグローズアップ及びスローモーションにしたアングルが、くどい。
渋川清彦をあらゆる方向から待ち構えて痛いとがうるさい。
これは、一度あるいは多くとも二度目までを効果的に起用するべきであり、初回四度を皮切りに、何度食べても三度四度と繰り返されると退屈であり、いってしまえば白髪混じりのヒゲまでクローズアップが続き、気持ちが悪い。
所詮洗練された『孤独のグルメ』とは違うのだから、人情芝居で突っ走った方が良かったように感じる。
ほのぼのとし、なかなか面白いドラマだとは思うが、カメラアングルのくどさだけはいただけなかった。
全体としては、見終わった後の幸福感が感じ取ることができ、嫌いなドラマではなく、続編が出れば見ると思う。
伊武雅刀の声は良いなと感じ、渋川清彦の舞台が見て見たいと思わせるドラマであった。
脚本 横幕智裕 小嶋健作
監督 片桐健滋 清水勇気
出演者 渋川清彦 髙木雄也(Hey! Say! JUMP) 宇野祥平 神戸浩
ナレーター 伊武雅刀
音楽 田井モトヨシ 鈴木俊介 田井千里 石塚徹