イランの学生
ドラマ『Sanditon サンディトン』4.0★/5 (8回) 原作 ジェーン・オースティン 監督 オリー・ブラックバーン 脚本 ジャスティン・ヤング 2019年 イギリス BBC
ジェーン・オースティン原作の ドラマ『Sanditon サンディトン』を見た。
「Sanditon (サンディトン)」とは、「刺激的」という意味。
確かに、とは感じた。
しかしこの話には、多くの根強い問題点を用いて展開される。
格差差別や人種差別や男女差べる。
イギリスは学生の頃に行ったことがあるが、ヨーロッパ7カ国の中でも、●色人種に対する差別は凄まじい。
たかだか、19、20歳の頃に【私は●色人種なのですね。】ということを知らしめてくださるご年配の路上タップダンサーがいらっしゃって、日本における世界の立ち位置を学ぶことができたのは収穫であった。
そのことを踏まえ、このドラマに挑むと、根強く深い問題点を弄ることができる。
格差のある女性が初めて舞踏会に行った時のこと。
皆は、彼女に気づかぬそぶり。
映画の『誰も知らない』状態。
唯一、二人の女性だけが、彼女を見て驚く素振りを示す。
女性は二人の上層階級に連れられてやってきた舞踏会。
定位置で三人たつと、社交辞令のように、男性がやってくる。
「ダンスをお願いします(要約)」
田舎の娘はにこやかに
「喜んで!」
と言うが、男性は上流マダムを連れていく。
二人目も、またしかり。
此処から娘は、階級の相違を嫌という程味わうことになる。
2/3までの話の展開が、大変面白い。
只、後半の1/3になると結末が見える。
結末がわかる話は多いが、この終わり方は観客も納得できない、格差社会に終わるのね、、、と云った超現実的すぎるドラマの終わり方。
見ている側は幕が閉じてから(終わってから)も憂鬱感を覚え、悶々とした気分を持ちつつ、嫌な余韻を味合う羽目となる。
そこで思い出すのが、大学時代にイギリスで味わった、●色人種(日本人)差別。
ただし、イギリス人の中には、非常にフレンドリーな方も多くいらっしゃることを付け加えておきたい。
もっとも、紳士が自分の二の前を娘に味あわせ事となるが、私はその後の紳士と未亡人元女性の結婚生活の中身を知りたい。
これは、次に話の展開をかける気がするが、どうなのだろう、、、といらぬ取り越し苦労をする私であった。
それにしても、ラストのラスト、私なら紳士に
「何もできないなら、馬に乗って追いかけてこないで!」
と言いたくなった。
今回も簡単な記録だけで失礼致します。
サンディトン Sanditon
2019年
製作国:イギリス ジャンル
原作 ジェーン・オースティン
監督 オリー・ブラックバーン
脚本 ジャスティン・ヤング
出演者 ローズ・ウイリアムズ テオ・ジェームズ クリス・マーシャル ケイト・アシュフィールド クリスタル・クラーク
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