『夏目漱石最後の〈笑い〉『明暗』の凡常』第二章 1 細谷博 著 進典社 南山大学学術業書 メモ
『夏目漱石最後の〈笑い〉『明暗』の凡常』第二章を読む。
深刻な内容にもかかわらず、医者のことばが妙に捌けていると、『明暗』(おそらく1)の感想で書いたが、本書ではそこを詳しく書かれていた。(50)
小林秀雄はかつて、〈患者であること〉について、サルトルの「シチュアシオン」という言葉にふれて次のように述べたことがある。 54
、、、、、、、、、、小林秀雄「読者 考えるヒント」1959
『シチュアシオン』(Situations)とは
ジャン=ポール・サルトル(Jean-Paul Sartre)の評論集 10巻
サルトルとは
ジャン=ポール・シャルル・エマール・サルトル
1905年6月21日 - 1980年4月15日
フランスの哲学者、小説家、劇作家。
内縁の妻はシモーヌ・ド・ボーヴォワール。
右目に強度の斜視があり、1973年にはそれまで読み書きに使っていた左目を失明した。
自分の意志でノーベル賞を拒否した最初の人物である。
実存哲学の代表者。
『存在と無』などの思想を、小説『嘔吐』、戯曲『出口なし』などで表現した。
実存哲学とは (旺文社世界史事典 三訂版)
〘名〙 (Existenzphilosophie の訳語)
合理主義や実証主義に反対して、人間を理性や科学でとらえられない独自な存在とし、この人間の実存の構造と問題性を明らかにしようとする哲学。
広くはキェルケゴール、ニーチェ、ハイデッガー、ヤスパース、マルセル、サルトルらの哲学を含むが、厳密にはヤスパースの哲学をさす。
特に、第一次世界大戦以後に盛んになった。
ヤスパースとは(ウィキペディア)
カール・ヤスパース(独: 1883年2月23日 - 1969年2月26日)
ドイツの哲学者、精神科医であり、実存主義哲学の代表的論者の一人である。
現代思想(特に大陸哲学)、現代神学、精神医学に強い影響を与えた。
『精神病理学総論』(1913年)、『哲学』(1932年)などの著書が有名。
ヤスパースは、その生涯の時期ともあい合わさって、3つの顔を持っている。
精神病理学者
哲学者(神学者)
政治評論家
(今思えば、安部公房氏も実存主義的だったなと思う。)
実存哲学とは (デジタル大辞泉)
絶望と不安,虚無と不条理にさらされる人間の現実存在を追求する現代哲学 実存は本質に先だつものであり,それゆえ,人間は自己の条件と存在の意味をみきわめ,みずからの力で自己を形成しなければならないとする。
19世紀にキェルケゴールに始まり,ニーチェをへてヤスパース・ハイデッガーが体系化し,第二次世界大戦中,サルトル・カミュらが発展させた。
小林秀夫
『明暗』の医者の小林 (津田の学友)55
友人の小林と医者の小林
→津田の弱点を知る
癒す者あるいは害する者
「彼の子」と「彼の子」 56-58
別の女性
『明暗』の対句的表現は、その文脈に、誇張や滑稽味を伴ったリズムの動因を与えている。67
妻の拒否と夫の冷ややかな反応
二人の会話を面白く感じ、特にお延の会話が劇中劇のようだという感想を書いていたが、本書では次のように書かれている。
少々芝居がかっているが、会話場面から、地の文の一部のみ残してほとんど削ったもの。68
また本書の別のページでは千木のように書かれていたことを思い出す。
まるでテンポの良い脚本のようで、面白い(要約) (ページ忘れる)
メレディス 喜劇作家
『エゴイスト』
メレディスとは
1785.10.18. 〜1866.1.23.
イギリスの小説家,詩人。
長くなりますので、『夏目漱石最後の〈笑い〉『明暗』の凡常』第二章 2に続く
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