写真は亀の瀬
映画『マザー』2,2★/5
監督 楳図かずお 脚本 楳図かずお継田淳 出演者 片岡愛之助 真行寺君枝 舞羽美海
マザー
2014年
83分
監督 楳図かずお 脚本 楳図かずお継田淳 出演者 片岡愛之助 真行寺君枝 舞羽美海 中川翔子
楳図かずお監督及び脚本、そして片岡愛之助が出演ということなので、映画『マザー』を見たがつまらなかった。
感心したのは、 楳図かずおの昔の懐かしい作品。
小学生の一、二年生の頃、10円20円を握りしめてワクワクしながら貸本屋さんへ向かったあの頃を思い出す。
小学高低学年で見た楳図かずおの『ヘビ少女』や『おろち』が今も脳裏に焼き付いている。
その作品の本のひよこまでも見られたのはありがたい。
それだけで良しとしなければならないのかもしれない。
まず、キャストがむにゅむにゅ、、、であった。
しかしながら真行寺君枝は目を引いた。
まずは真行寺君枝の教区たんなつけまつげに違和感を感じた。
しかし、そのつけまつげは重要であった。
真行寺君枝の妖艶な美しさは楳図かずおの世界から飛び出した様であった。
あっぱれ!真行寺君枝。
舞羽美海もなかなか上手くやっておられた。
しかし、楳図かずお役の愛之助がいただけない。
表情に小細工はされてはいたが、おおよそ楳図かずおには感じられず、楳図かずおのかっこを真似た小太りのおっさんに見えた。
楳図かずお役ならばもう少し神経質でいよう感を漂わせたアーティストに見せねばなるまい。
中川翔子も浮きだった違和感が感じられ、映画が薄っぺらく感じた。これはないだろう、、、と内心突っ込んでしまった。
楳図かずおの『マザー』なので期待していたのに、こりゃあ緩和!と嘆く以外に他ない映画であった。
他の評価を見て見たら、やはり低い。
せめて映画の文法、あるいは出演者のどちらかが優っていたなら、もう少し用映画になったのではないかと感じる。
楳図かずおに懐かしさを感じる私だけに、口惜しい映画であった。