写真は興福寺近く発掘作業
『日本人と鏡』4,1★/5 菅谷文則著 同朋舎 1991年 /中国『抱朴子』/「禹歩(うほ)」
菅谷文則著
同朋舎
1991年
200ページ
2000円+税
『日本人と鏡』を読了。
現在奈良に住んでいるので、レラなどの思い当たる鏡が多く載せられており、興味深かった。
また、鏡の文様や文字が書かれた部分にも興味を持った。
他、中国『抱朴子』の書かれた部分に大変興味を持った。
中国『抱朴子』
思想の一つ 道教
細々とメモをしたが、最後の部分だけ一部紹介したい。
「六甲の秘境」を唱え歩く。
呪術で悪仙から逃れられる
歩き方:「禹歩(うほ)の方で歩く」
禹歩(うほ)とは (コトバンク 引用)
〘名〙
① (中国の夏の禹王が、治水のため天下を経巡った結果、ついに足の自由がきかなくなったという伝説による) 禹王の特殊な歩き方。〔荀子注引尸子‐非相〕
② (占いや祭のときに、巫者(ふしゃ)が①をまねたところから) 足を進めるときに、二歩めを一歩めより前に出さず、三歩めを二歩めの足で踏み出す歩き方。
日本では、貴人の外出時、邪気を除くために陰陽家が呪文(じゅもん)を唱えて千鳥足で歩くのに従って歩くもの。
反閇(へんばい)。 ※勘仲記‐弘安七年(1284)六月一三日「陰陽頭国高朝臣参進、禹歩退」
③ 足の自由のきかない人。〔わらんべ草(1660)〕
④ 大またで歩くこと。〔南史‐陳顕達伝〕
『抱朴子』とは (日本国語大辞典 引用)
中国の道家書。
八巻。
内編二〇編、外編五二編。東晉の葛洪(かっこう)(号抱朴子)撰。
三一七年成立。
狭義には内編のみをさし、不老長生の仙術と具体的な理論を実観的知識に基づいて論じ、合わせて経典や戒律・禁忌などを記す。外編は儒教的政治論で、時政の得失、人事の善悪などを論述。
村上喜美約 (最後の部分だけ)
もし是れ老魅ならば、必ず 踵(かかと)無し。
その踵(かかと)ある者は、即ち 山神なり(登渋篇)
もう一点興味を持った事。
『日本人と鏡』には関係はないが出版社の同朋舎
同朋舎は京都の下京中堂寺にあったと思いきや、平成になって、中京区に移転されていた。
京都がどんどん変わっていく。
同朋舎出版株式会社 1918年 - 創業者足利浄圓が京都市下京区中堂寺にて創業。
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社名株式会社 図書印刷同朋舎 所在地京都市中京区西ノ京馬代町6-16
さらに話を飛ばしに飛ばすならば、今年の祇園祭はユーチューブにてライブで楽しむ。
祇園祭の一ヶ月間は毎日のように綾傘鉾のお囃子や棒振り踊りを楽しんだ。
『日本人と鏡』を読み、古代の一面に触れる。
鏡と同朋舎という出版社名から私の心は故郷の京都に舞い上がり、意味なく、話をそらしたことをお許しいただきたい。
今回も読んだという簡単な記録だけで失礼致します。
以下はデーターベースより
考古学・民俗学・東洋学の幅広い観点から鏡にアプローチする。
目次第1章 鏡を考える
第2章 江戸時代の鏡
第3章 室町・鎌倉時代の鏡
第4章 平安時代の鏡
第5章 奈良時代の鏡
第6章 古墳時代の鏡
第7章 三角縁神獣鏡
第8章 弥生時代の鏡