写真は、天神祭 船能 『猩々』 帝国ホテル
謡曲『松風』 4 (『謡曲百番集』(新日本古典文学大系 岩波 緑))を読了。
(片岡仁左衛門様と中村扇雀様に感謝して、歌舞伎『堀川波鼓』を掘り下げるために)
『謡曲百番集』(新日本古典文学大系 岩波 緑)『松風』を読む。
岩波(新日本古典文学大系)の『謡曲百番集』は能楽関連の事細かな説明(用語一覧)や読み物としても興味深く感じられる解説が載せられており、ずっしりとしたこの一冊を手元に置いただけでも相当謡曲について知ることができると思われるほど、良い本だ。
元となる松風は、上段、注意書きは下段。
少し文字に癖があり、小さく、改行少なく読みづらい嫌いはある。
ただし注意書きが詳しく、照らし合わせて読み、再度情景を思い浮かべながら読むと、大変満足のいく『謡曲百番集』だと思う。
だが、『観世流謡曲百番集、観世流続謡曲百番集』のように達筆で読みやすい筆文字風行書で書かれておらず、上にも書いたが、特徴のある少し読みづらい小さめの活字であり、本自体も大きく重いので、能楽堂などに持参して、その場で要曲集をひらけつのは無理だと感じる。
本書での松風の解説(P.588)の一部を書き写したい。
素材、主題
古今集 在原行平
くわらばに 問う人あらば須磨の浦に
藻塩たれつつ わぶと答えよ (雑歌)
古今集 在原行平
立ち別れ 因幡の山の峰に生ふる
松とし聞かば いま帰り来ん (離別)
言葉の響きや連想を自在に駆使して、詩情豊かな劇を創出
源氏物語 須磨の巻 「わくわばらに、、、、」
源氏詞 「波ここもと」「四方の嵐」「うしろの山」
古歌
田楽能『潮汲』
観阿弥の原作を元に世阿弥が新しく捜索したものと言われている。
世阿弥
「月」
「月」の潮汲に集中し、恋の想いに涙し、松を行平とみてからは「月」は消える。
代わりに「まつ(松、待つ)」が多用されることに注目したい。
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片岡仁左衛門様,中村扇雀様,ありがとう!の『堀川波鼓』関連記録
『堀川波鼓』1 『近松全集』 『名作歌舞伎全集 第一巻』 『近松全集』より 『堀川波鼓』2 片岡仁左衛門 休演>< ご回復を願っております。 感情移入よろしくの、あっぱれ!中村扇雀さん^^v 今回の『堀川波鼓』は良かった。 『堀川波鼓』3 歌舞伎役者 中村扇雀様 『堀川波鼓』4 仁左衛門様と扇雀様の『堀川波の鼓』が続行されている^^v そして、近松の魅力を少々^^ 『堀川波鼓』5 『名作歌舞伎全集 第一巻』 『近松全集 第四巻』 『日本古典文学大系 近松浄瑠璃集 上』より『堀川波鼓』を繰り返し読む。 『堀川波鼓』6 『堀川波鼓』下巻大筋 『近松全集 第四巻』『堀川波鼓』横山 正 引用 (片岡仁左衛門様、中村扇雀様へは感謝の気持ちでいっぱい)謡曲『松風』 1 (観世流謡曲百番集)を読了。 『堀川波鼓』詠われる『松風』を読む。 片岡仁左衛門様と中村扇雀様に感謝する。 謡曲『松風』 2 (謡曲集上(日本古典文学大系 岩波 赤))を読了。 片岡仁左衛門様と中村扇雀様に感謝して、歌舞伎『堀川波鼓』を掘り下げるために 謡曲『松風』 3 (能を読む「翁と観阿弥 能の退場」(角川学芸出版))を読了。(片岡仁左衛門様と中村扇雀様に感謝して、歌舞伎『堀川波鼓』を掘り下げるために) 謡曲『松風』 4 (『謡曲百番集』(新日本古典文学大系 岩波 緑))を読了。 (片岡仁左衛門様と中村扇雀様に感謝して、歌舞伎『堀川波鼓』を掘り下げるために)
在原行平 1 『堀川波鼓』関連する在原行平について調べてみる 謡曲の『松風』は百人一首の行平の和歌や、須磨漂流などを題材としている。