写真は 主人神社の結界(奈良)
『道成寺縁起絵巻』 『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂
『道成寺縁起絵巻』について
多くの方々が筋書きをご存知であろう道成寺。
『道成寺縁起絵巻』は私も例に漏れず馴染みが深い。
縁起絵巻の好きな私は『道成寺縁起絵巻』の日本絵巻物大系や解説本で読み、博物館展示の『道成寺縁起絵巻』も読んでいる。
博物館展示の『道成寺縁起絵巻』は部分であったが、当然のことながら、ラストの【黒焦げになり、コロン!】の部分も公開されていた。
安鎮の黒焦げコロン!はコミカルで、悲劇とはいえほくそ笑んでしまう。
私の持った印象に近い内容が詳しく『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』にも載せられていた。
もう一度『道成寺縁起絵巻』を読みたいと思い、今しがた日本絵巻物大系を見て見たが無い。
『道成寺縁起絵巻』は 続日本絵巻物大系か 続々続日本絵巻物大系の収められているので、以前は図書館でお借りして読んだようだ。
道成寺に関連した芝居がある。
十代の頃から数多く見たことがある『娘道成寺』もその一つである。
それには安鎮の存在は薄く、赤い刺繍入りのきらびやかな着物を着た清姫が激しく舞い、ラスト鐘の飢えで清姫見得よろしくで幕を閉じる。
私の慣れ親しんだ『娘道成寺』の役者さんたちは、今はもういらっしゃらない方が多い。
本を読んで芝居に話がズレ始めると、コロナ禍とはいえ、歌舞伎が観たくなる。
今月は、近松の某演目。この演目は、私の場合は仁左衛門丈で二度目となる。
仁左衛門丈がご健在なうちに、一度でも多く観たいものだ。
話がズレた。
『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』における道成寺の話は興味深かった。
みなさまご来場、誠にありがとうございます。
心より感謝申し上げます。
至文堂 (2003/5/1) 発売日 : 2003/5/1 言語 : 日本語 単行本 : 426ページ
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