沙羅の蕾(6/12)と花(6/20) 『平家物語』第一巻「祇園精舎」 (矢田寺 5景)
サラソウジュ (ウィキペディア)
(沙羅双樹、娑羅双樹、学名: Shorea robusta)は、フタバガキ科サラノキ属の常緑高木。シャラソウジュ、サラノキ、シャラノキともいう。ただし、これらの名で呼ばれ、日本の寺院に聖樹として植わっている木のほとんどは、本種ではなくナツツバキである。 ラワンの一種レッドラワン(S. negrosensis)と同属である。
サラソウジュと仏教 (ウィキペディア)
沙羅樹は神話学的には復活・再生・若返りの象徴である「生命の木」に分類される。
仏教では二本並んだ沙羅の木の下で釈尊が入滅したことから般涅槃の象徴とされ、沙羅双樹とも呼ばれる。
サンスクリットではシャーラ(サンスクリット語: शाल, śāla)またはサーラ(サンスクリット語: साल, sāla)と呼ばれる。
日本語の沙羅樹の「シャラ」または「サラ」はこれに由来している。
現代ヒンディー語での名はサール(sāl)。
釈迦がクシナガラで入滅(死去)したとき、臥床の四辺にあったという、4双8本の沙羅樹。
時じくの花を咲かせ、たちまちに枯れ、白色に変じ、さながら鶴の群れのごとくであったという(「鶴林」の出典)。
以上のように伝本により木の本数には異同がある。
しかし、いずれにせよ「双」は元々の樹木の名に含まれておらず、二本もしくは二本組ずつになった木の謂である。
仏教三大聖樹 (ウィキペディア)
無憂樹(マメ科):釈迦が生まれた所にあった木
印度菩提樹(クワ科):釈迦が悟りを開いた所にあった木
娑羅樹(フタバガキ科):釈迦が亡くなった所にあった樹木
沙羅: 蕾(6/12)と花(6/20)
2022,06,12
2022,06,12
2022,06,20
『平家物語』
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす
奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし
猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ
『平家物語』第一巻「祇園精舎」より