陽気な中国のおじさま
ダンスを披露してくださっています^^
『爆笑!エリート中国人』 0,8★/5 小澤 裕美著 幻冬舎新書183
ストレッチとウォーキングをしながら、『爆笑!エリート中国人』を読了。
始終本書を読みながら、中国人叩きの書きそうな偏った一目面だけを記した本だと感じた。
中国が嫌いな人間にとってはタイトルだ俺で頼りない内容であるし、また中国の現状に少しでも触れたことのある人間にとっては、バカな書き手だと思う一冊。
概ね中国を捉えていると言われれば袖までだが、一方こうから重箱の隅をつついて書き出した内容が多い。
日本でも、ある部分だけをつついて書き出すと相当な爆笑或いは首を傾げる部分があるはずである。
そういった一部分の一コマを捉えて物事を考えると、相当怖い。
本書に書かれていることは中国に限らず、諸外国でも往々にして経験してきたことである。
日本では欧州は高い位置にあると考える方も多いであろうが、トイレ事情にしても日本人に対しても、相当不思議な行動を取る場合がある。
上は欧州だけにあらず、、、である。
ましてや中国を手玉にとると日本では売れるといった著者や出版社の魂胆が恐ろしい。
加えて言うならば、本書が出版されたのは2010年。
このころは私も中国に行く機会に恵まれていた。
著者のように住んでいるわけではないので大きな声では言えないが、何度か行くうちに中国も大きく変化している。
この現象は、イランの変化にも似ている。
しかしながら、2010年頃の中国を振り返っても、本書に書かれているように極端な例ばかりではない。
そういったことも有るといったくらいのものである。
例えば市場の釣り銭で、贋札をつかまされたことがあったが、それが全てではない。
そこだけを取り上げて、中国の一般で有るように錯覚する記し方は、いじめの構造に似ている。
中国嫌いの人間を集め、中国を笑い者にするといった立場から金儲けするといった著者の魂胆が浅ましい。
需要が有るからこういった書物が出るのであろうが、出版社も読んでいるものも、
楽しいから読んでいるのだ
くらいの感覚で、上にも書いたがいじめの構造と同様で有ることに気づいてない。
最終的にはコロナが知れ渡る前の12月に北京に行ったが、唐揚げ屋でも張栩とした店でも、主婦やご年配の方々さえ、携帯電話で決算されており、現金を出し支払う私のような旅行者は、気が引けたくらいで有る。
また、2010年の時点で中国人の主要たる立場にある方は、流暢に英語を話されていた。
日本でも、人によっては英語を話し、人によっては英語は話せない。
英語が話せる話せないといった馬鹿げた内容で中国を嘲笑っているのは、自爆を踏むことになろう。
何か釈然としない、中国叩きを元に金儲けをしている一冊を読んだ。
こんなことを書くと、著者には、
『乱鳥はバカだ。』
『乱鳥は中国に住んだことは無い。』
『乱鳥は中国知らずだ。』
などと言われそうだが、その通り。
「乱鳥はバカですから。」
「乱鳥は中国に住んだことは無いので。」
「乱鳥は中国知らずです。」
と、申し上げたい。
その上で、この読書記録を書いておりますので、あしからずご了承いただきたい。
今回も読んだという簡単な記録だけで失礼致します。
幻冬舎新書
爆笑!エリート中国人
小澤 裕美【著】
2010年
740円+税
195ページ
以下、データーベースより
内容説明中国が日本のGDPを抜くのは時間の問題。だが、それにしても一筋縄ではいかない中国人のパワフルな国民性には圧倒される。5回離婚し、それぞれ母親の違う5人の子どもと6人目の妻と一緒に暮らす大富豪や、八百屋で果物をかじり「味がイマイチだ」と値切るエリート、終業時間の5時に会社を出るために3時半から門前に並ぶ国有企業の社員や、「六甲の水」を真似て「六本木の水」として売る商人など、強欲な中国人の逸話は枚挙に暇がない。腹をよじりながらも中国人との付き合いやビジネス上のコツが身につく日本人必携の書。
目次第1章 エリート中国人の不可解な習慣(「私はエリート、お茶なんかいれません!」;期日が迫っても残業はしない ほか)
第2章 イタイ目にあった日本企業たち(せっかちな中国人は約束が嫌い;時間をかけた挙げ句に商談決裂!? ほか)
第3章 中国で日本人が100%驚く出来事(真似して作って何が悪い!?;終業時間前にできる長蛇の列 ほか)
第4章 日本にやってくる中国人の仰天素顔(注文前に飲み始めて何が悪い?;レストランの厨房で料理人に変身 ほか)
第5章 中国人との上手な付き合い方、教えます。(「今度、遊びに来てください」は禁句;ありきたりの接待では満足しない ほか)
小澤裕美[オザワヒロミ]
新華ファイナンスジャパン株式会社代表取締役社長。青山学院大学経営学部卒業。1981年中国広東省、広西チワン族自治区に留学。証券会社、中国国営企業の日本法人などを経て、2000年新華ファイナンスジャパン株式会社の前身であるネットチャイナ株式会社の設立に参加。03年に新華ファイナンスに統合され、現在に至る。日本の金融機関などに中国の金融経済ニュースの配信及びビジネスコンサルティングを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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新華ファイナンスジャパン株式会社代表取締役社長。青山学院大学経営学部卒業。1981年中国広東省、広西チワン族自治区に留学。証券会社、中国国営企業の日本法人などを経て、2000年新華ファイナンスジャパン株式会社の前身であるネットチャイナ株式会社の設立に参加。03年に新華ファイナンスに統合され、現在に至る。日本の金融機関などに中国の金融経済ニュースの配信及びビジネスコンサルティングを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)