イランの子供 衣装は、観光用ではありません。
『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~シーズン エピソードII 』16話〜22話
オスマン帝国を46年もの長きにわたり統治し、最盛期に導いた“The Magnificent”第10代皇帝スレイマン。その栄華に彩られた宮廷ハレムを舞台に、寵妃ヒュッレムを中心とした女性たちの、熾烈な権力争いとロマンスを、圧倒的映像美と壮大なスケールで描いた超大作。トルコのみならず中東、東欧、アジアをはじめとする世界90カ国以上で放送され、高視聴率を記録した大ヒットドラマ。
『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~シーズン エピソードI 』は48話
『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~シーズン エピソードII 』は89話
『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~シーズン エピソードIII』は92話
今回の16〜22話の偶像崇拝禁止のイスラム教にまつわる問題も見もの。
また、ペルシャから来たという、イスラム教伝道師兼占い師(?)がオスマンの市中にて、弁論を始める。
オスマン王国の市民は初日30人、次の日には100人と集まり、王国は案じる。
スレイマンはペルシャから来たといういかにもヒゲの濃い男に得々と話をさせ、審議にかけ、
「捻じ曲げた、真意にかける そなたの論理は、イスラム教の本質に反している。(要約)」
「それは、スンニ派に基づくものか?!」
と厳しく迫り、ペルシャ人を刑(打ち首か、縛り首)に処す。
確かに、イラン(ペルシャ)はシーア派であり、エジプトなどはスンニ派。
トルコも1520年というオスマンの時代から、スンニ派であったようだ。
16〜22話も宗教色が強い。
キリスト教もさることながら、イスラム教のあれこれの人物や細かな単語が出て来ても、私にはわからない。
あとで調べるといった熱意はなく、知らぬ単語や人物は無視し、ドラマを見進めた。
イブラハムの皇子が亡くなった時、皇女は、イブラヒムは庭の像のゼウスに跪き、祈っている夢を見る。
自分の過失とはいえ子を亡くし、夫の偶像崇拝や西洋かぶれの生活に我が子の不幸の原因を重ね合わせ、全てに疑心暗鬼を抱き、夫の元を去る。
そして自害を試みるが失敗に終わる。
一般的な日本人が考える宗教よりも強烈に信仰心が強い。
キリスト教やイスラム教の信者の心持ちに触れたような気がする。
また、捕虜として、スレイマンに手厚く向かい入れられていたスペインの女王の存在も大きい。
スペインの女王とヒュッレムのやりとり、スペインの女王とスレイマンのやりとりも見ものである。
スペインの女王がきて、港からの人の出入りも激しくなった1525年〜30年代、オスマントルコでもペスト(黒死病)が現れ始め、その陽性者は日毎に数を増す。
ペスト(黒死病)はトルコでも恐れられていた病である。
宮廷でも、側女の一人がペスト(黒死病)にかかり、死亡する。
宮廷では全ての使える者たちの診察を素早く終え、薬湯に浸からせ、体を清め、館の全てを消毒する。
1525〜30年代後半のオスマンの宮廷内での対応は、今の日本のコロナウイルス対応よりも断然よりも素早い。
ここら元でペスト(黒死病)が出てきそうだとは薄々思っていたが、オスマントルコの疫病に対する対応の早さに驚いたは、くどい様だが、今一度ここに書き留めておきたい!!!
ペストたることを早々に医者に判断させ、全ての宮廷のにと他人に診断を受けさせ、陰性であっても薬湯に浸からせ、薬を飲ませて対応。
当時のトルコでは蒸し風呂(トルコ風呂)であり、薬湯に浸かるという習慣ではなかったことも付け加えておきたい。
今回も簡単な、見たという記録のみにて失礼申し上げます。
FODよりお借りしました。 ▼
第16話 (字幕版)王女の告解
皇女ハティジェは夕食会で夫イブラヒムになれなれしくする王女イサベラに不快感を抱く。イサベラはイブラヒムに教会で告解がしたいと言い出すが、告解以外にも、ある思惑があった。
第17話 (字幕版)特別な贈り物
皇帝の作った首飾りをイサベラ王女が着けているのを見たヒュッレムは、時が来たら首から奪い取ると宣言。ニギャールはイブラヒムに民間療法を施すが、それをハティジェ皇女に見られてしまい・・・。
第18話 (字幕版)後宮の宣戦布告
皇帝の心が離れてしまったと思った皇帝妃ヒュッレムは、皇帝から贈られ、“愛(アシュク)”と名付けた馬を手放そうとする。御前会議では、ペルシャから来た導師カービズの説法が問題になっていた。
第19話 (字幕版)毒牙
卒倒したイブラヒムのもとに駆けつけたヒュッレム。仕込んだ毒の効果が現れてほくそ笑んでいたが、そこにスレイマンの送った名医が現れる。その頃、狩猟の館ではイサベラ王女がヒュッレムの送り込んだ蛇の毒牙にかかっていた。
第20話 (字幕版)最後の切り札
愛息メフメトを亡くした皇女ハティジェは母として自らのふがいなさに打ちひしがれ、精神を病んでいく。御前会議では導師ムッラー・カービズの裁きが行われていた。
第21話 (字幕版)失ったもの
昔の恋人レオの日記をスレイマンの前で読むことになったヒュッレム。青ざめながらも読み上げていくが、恐ろしい知らせが届いた混乱に乗じて日記を中庭に投げ捨てる。
第22話 (字幕版)死の病
カスティーリャ王女イサベラの生存を知った婚約者フリードリヒ王子は、オーストリア大公フェルディナントに事情を訴える。病床に伏していた両替商ジョシュアの娘アルミンは、診察の結果、恐るべき病名が明らかになる。(ペスト)
『ペスト』カミュ作 (全体像) 『ペスト』 1 カミュ著 宮崎嶺雄訳 昭和54年18版 『ペスト』 2 (この町でそれ以上に特異なことは、死んでいくのに難渋を味わうことである。) カミュ著 宮崎嶺雄訳 昭和54年18版 『ペスト』 3 (一匹の死んだネズミ/ 人が機械的な動作で、しきりに首を擦っていた。)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 4 (一匹の死んだネズミ/ 人が機械的な動作で、しきりに首を擦っていた。)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 5 (夕刊の呼売りは鼠の襲来が停止したと報じていた。←→ しかし、、、 歴史は繰り返される、、、で済む問題か)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 6 (門番のリンパ腺はさらに大きくなり、さわってみると固く木のようになっていた。医師は女房に言った。「ずっと付いててあげなさい。」)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 7 「今んところ、あんたこそ、他人の平和をかき乱しとる、、」「余計なことに関わっていとる暇なんぞありゃせん、、例の熱病のうわさが始まってからってものは、、、、。」カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 8 (鼠の事件ではあれだけ饒舌だった新聞も、もうなんにも言わなくなっていた。鼠は街頭で死に、人は室内で死ぬからである。/ 医者とて、目を背けたくなる事実。)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 9 (「彼らはみずから自由であると信じていたし、しかも天災というものがある限り、何ひとも決して自由ではあり得ないのである。 現在と同様だ)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 10 (「どうやら、いよいよ、この病名通りに呼ぶ決心をしなきゃならんようだ。我々も足踏みしていた。、、、、」 後手後手、、、ですね、、、)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 11 (「「知事はこう言われたよ。『まあ、早いとこ済ませましょうや。ただし、目立たないようにね。』」 公は、ここでも腰が重く、後手に回っている。)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 12 (何事も暗い方に考える必要はないし、患者の身内の人々がまだ無事である以上、伝染であるという事も証明されたわけではない。/市民の半数が死滅されることをことを防ぐために必要かどうか) 『ペスト』 13 (熱病のことは新聞にまで出たが、二、三言及される程度/ 当局が自体を正視していると云う証拠を引き出しことは困難)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 14 (世間じゃ流行病の噂をしてますが、住人も死者が出ると、もう世界の終わりって騒ぎだ。そんなことじゃないんだ、今必要なのは。ものすごい、地震、、、)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 15 (大多数の者にとっては、直ちに入院であり、そして入院ということが貧しい人々にとって何を意味するかを、彼は知っていた。「嫌ですわ、実験の材料にされたりするのは」)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 16 (「疫病に対して、それこそ完全な防壁を築くか、さもなきゃ全然何にもしないのも同じだって言ったんです。」「それで」 「自分にはその権限がないって、、、」)カミュ著 『ペスト』 17 (「実際、憂慮すべき数字です」(知事) 「憂慮どころではありません。もう、明白ですよ。」(医師) 「総政府の命令を仰ぐことにしましょう。」(知事))カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 18 (あるカフェーが、「純粋な酒は黴菌(ばいきん)を殺す。」といい、アルコールは、伝染病を予防すると広まる。)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 19 (「あなたは抽象の世界で暮らしているんです。」不幸の中には抽象がこっちを殺しにかかってきたら、抽象だって相手にしなければならないのだ。)カミュ著 『ペスト』 20 (町中での神父などによる、演説、説教など、、、)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 21 (疫病による大きな革命であった。こう言う条件の中で一体どうしたらいいのか?、、そして【連日のおびただしい数の使者】)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 22 (「誰が教えてくれたんでし、そう言ういろんなことを。」答えは即座に返ってきた。「貧乏がね。」)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 23 (世間に存在する悪は、ほとんど常に無知に由来するものであり、善き意思も、豊かな意思がなければ、悪意と同じくらい多くの被害を与えうることがありうる。明織なくしては、真の善良さも美しい愛も存在しない。) 『ペスト』 24 (二たす二は四になることを証明するほうを選んだのは、褒めるべきこと。人類の名誉にかけても、普通考えている以上に多いのであり、少なくともその筆者の核心なのである。) 『ペスト』 25 (家事が頻繁に起こる → 喪の哀しみと不幸に半狂乱になった人々が、ペストを焼き殺すような幻想にかられて、自分の家に火をつけるのであった。)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 26 (石あるいは鉄製のそのまがい物の顔をもって、かつての人間であったものの落ちぶれた面影を呼び起こそうと試みている、、、、、)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 27 (数ヶ月以来、病魔の猛威はもう相手を選ばなくなっていた、、、、、)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 28 (「疑わしき症例」)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 29 (新聞は当然、楽観主義をという、常々教えられている金冷に従った。現在の事態の顕著な特色というべきものは、市民が示めす「平静と沈着との感動すべき実例」であった。)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 30 (僕ははっきりそれを知った。ーーー我々はみんなペストの中にいるのだ、と。そこで僕は心の平和を失ってしまった。僕は現在もまだそれを探し求めながら、全ての人々を理解しよう)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 31(悲惨と欠乏を抱きつつ、ペストの週末にたどり着くと、これらのすべての人々は、彼らがすでにずっと前から演じていた役割の扮装を既に身につけるに至った。ペストが市のもんの閉鎖した瞬間から、、、カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』 32(すべての者が、肉体的にもまた精神的にも、一つの苦しい休暇、救うすべもない追放、永久に満たされぬ渇きを、ともに苦しんできた、、、一つの大きなうごめきが常に止む事なく続け、これらの驚愕させられた人々に警告して、彼らの真の祖国を再び見出さなければならぬ)カミュ著 宮崎嶺雄訳 『ペスト』読了 32(ペスト菌は決して死ぬことも消滅することもないものであり、数十年の間、家具や下着類の中に眠りつつ、生存することができ、、、、、ペストが再び鼠どもを呼び覚まし、どこかの幸福な都市に彼らを死なせにさし向ける日がくるであろうことを。)カミュ著 宮崎嶺雄訳