14:『国宝六道絵』
[大型本]
泉 武夫/加須屋誠/山本聡美 編著
金井杜道 撮影
中央公論社
滋賀県大津市聖衆来迎寺に伝わる国宝六道絵十五幅全てを大判のカラー図版と、各幅の詳細な場面解説を行う。三名の研究者による「伝来と研究史」「技法と表現」「図様と位置づけ」に関する論文を掲載。『往生要集』などの関係資料を収録した、美術史だけでなく仏教史、中世史においても重要な第一級史料研究の決定版。
¥ 37,800
B4判上製函入
口絵176頁
本文204頁
目次 :
図版 六道絵(等活地獄幅/ 黒縄地獄幅 ほか)
論考(伝来と研究史 国宝「六道絵」の修復と移動/ 技法と表現 六道絵の作風と絵師の分類 ほか)
全場面解説(等活地獄幅/ 黒縄地獄幅 ほか)/
資料(『六道絵旧軸木修理銘』/ 『六道繪像修覆記』 ほか)
『国宝六道絵』から「図版 六道絵」(口絵176頁)
「論考」本文204頁うち20頁ほど
滋賀県聖衆来迎寺(しょうじゅらいこうじ)
国宝六道絵 餓鬼道幅
(わたくしのスキャン…部分 上1/3無し)
大型でかなり重い『国宝六道絵』から主に「図版 六道絵」(口絵176頁)を見て読んで楽しむ。
絵巻物(複数 本)や奈良県長岳寺の絵解きや京都龍谷大学美術館『絵解きってなぁに』でここのところ気になっていた六道絵
朝から晩迄楽しみ続けてようやく図版部分だけを読了
中央公論社説明にもあるように、滋賀県大津市聖衆来迎寺に伝わる国宝六道絵十五幅全てを大判のカラー図版と、各幅の詳細な場面解説されている。
この聖衆来迎寺に伝わる国宝六道絵十五幅というのがまた格別に美しい。
中央公論社の印刷も気合いが入っていて、見ても見ても見飽きないし、構図的に視線がくるくると回り遊べ、話を想像するのもこれまた格別。
六道絵の内容を図版でも詳しくのべられ、嬉しいことに小さく別枠に輪郭が描かれ番号打ちがされ、個々をわかりやすく解説されている。各大写真が多いので、絵や詞書もじっくりと見ることができる。
昨夜夜中は家族に多くのページを説明。次に帰ってきた娘にも六道絵を解説する。子は中学高校は仏教系の中高一貫教育。なので、結構よく知っていた(笑
この本は図書館からお借りした物。二週間で延長がきかないため論考を読むには再度お借りせねばならない。
20頁ほどは読んでみたがかなり難しそうだ。だが、以前読んだ絵巻物(本)ももう一度しっかり読みたいので、わかる部分だけでも読んでおきたい。
電車を乗り継ぎ、図書館に直接行って再度お借りする手続きをとろうかと考えいる。
図版(前半)だけとはいえ選んで楽しんで良かったと思う一冊
興味のある方には是非おすすめ致します☆