祇園祭 白楽天山
『パイドン』 36 プラトン著 S「もし証明できないのであれば・・恐れなければならない。この肉体からの分離において、自分自身の魂は完全に滅びてしまうのではなかろうか、と。」
プラトン著『パイドン』 P.95-98 (要約)
(七)ケベスの反論。魂が肉体より長寿たとしても、幾度も肉体を着潰すうちに披露して衰弱して、ついに滅亡しない。という保証はない。
ケベス
では申し上げましょう。
先程から、議論が停滞していると思うのです。(要約)
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我々が死んでも、魂がなおどこかに存在すると言う点は、同じように証明されたとは、私には思えないのです。
シミアスの反論に同意しているわけではない。
魂はこれら全ての点においてはるかに凌駕(りょうが)していると私は思われるのです。
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どうやら私もシミアスも同様に何か比喩を必要とするのです。
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ソクラテス
だがシミアス。そうはならないのだ。
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人間がまだ生きている間にも、肉体は流れ去って滅びゆくのだが、魂は常に着潰されたの躯体を新しく降り直しているから・
この最後の衣服だけを残して、魂は滅びさらねばならないだろう。
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ソクラテス
僕は、魂の不滅を語る人に対して、君(ケベス)が先に容認した以上のことを容認しても良い。
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魂に破滅をもたらす肉体からのこの分離を、誰も知ることはできない。
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ソクラテス
もし証明できないのであれば・・・・・・・・・・・・・
まさに死なんとするものはいつも自分自身の魂について恐れなければならないのだ。
今回のこの肉体からの分離において、自分自身の魂は完全に滅びてしまうのではなかろうか、と。
凌駕(りょうが)
[名](スル)他をしのいでその上に出ること。
「前作を―する売れ行き」
『パイドン』魂の不死について
プラトン著
岩田靖夫訳
岩波文庫 青602-2
他 Wikipediaなど
『パイドン』 1〜30 プラトン著 (1〜30のまとめ。) 『パイドン』 31 プラトン著 (シミアスがソクラテスに対し「今私は、恥じることなく質問致しましょう。後になって今言わなかったと自分自身を攻めることがないように。」) 『パイドン』 32 プラトン著 (シミアスの反論。「魂が肉体の調和ならば、肉体の壊滅と同時に魂も消滅する。」) 『パイドン』 33 プラトン著 シミアス「魂が何らかのハルモニアーなら、肉体が病気や他の災いの為に度外れに緊張させられたりする時、魂は精神的な物でも直ちに滅亡せざるを得ない。」 『パイドン』 34 プラトン著 (七)ケベスの反論。魂が肉体より長寿たとしても、幾度も肉体を着潰すうちに披露して衰弱して、ついに滅亡しない。という保証はない。 『パイドン』 35 プラトン著 ケベス「先程から、議論が停滞していると思うのです。」 『パイドン』 36 プラトン著 S「もし証明できないのであれば・・恐れなければならない。この肉体からの分離において、自分自身の魂は完全に滅びてしまうのではなかろうか、と。」