興福寺 薪能
『パイドン』 6 プラトン著 (激しい問と答の激突は、この対話篇において、プラトンがいかに歴史的なソクラテスの生きた対話の有様の再現を意図したかを雄弁に物語る。)
プラトン P.198-120 (要約)
プラトンが哲学するとき、彼を背後から押し続けるのは、ソクラテスに由来するものであり、プラトン哲学は、ソクラテス哲学の延長線上に成立している。
プラトンは十数年者間、ソクラテスの話を聞いた。
「聞いた」というのは正確な表現である。
ソクラテスは一文字も書かず、対話だった。
ソクラテス
書かれた言葉は何も答えない。
酒盛りよりはましな-役に立つべきくらいに考えるべきであろう。
ソクラテス
真理を目指す哲学者同士の間でかわされる哲学的対話の中でのみ生まれる問と答えの言葉。
カリクレス
心にもない同意をした。
↓
ソクラテス
「本心を語れ!」
他の対話篇では見られない激しい問と答の激突は、この対話篇において、プラトンがいかに歴史的なソクラテスの生きた対話の有様の再現を意図したかを雄弁に物語る。
『パイドン』魂の不死について
プラトン著
岩田靖夫訳
岩波文庫 青602-2
他 Wikipediaなど
『パイドン』 1 プラトン著 (言葉memo 『パイドン』/ 「ピタゴラス派哲学者ピロラオス」/ 「ピタゴラス派」) 『パイドン』 2 プラトン著 (『パイドン』の登場人物) 『パイドン』 3 プラトン著 (言葉memo 「想起説」/ 「イデア論」/ 「カタルシス」) 『パイドン』 4 プラトン著 (『パイドン』におけるソクラテス像(超禁欲)と伝わる実像(禁欲主義者及び大酒豪、エロスといった快楽主義者)) 『パイドン』 5 プラトン著 (パイドンとソクラテス / シミアスとケベス 対 ソクラテス / ピタゴラス派、ピタゴラス、ピタゴラス学派) 『パイドン』 6 プラトン著 (激しい問と答の激突は、この対話篇において、プラトンがいかに歴史的なソクラテスの生きた対話の有様の再現を意図したかを雄弁に物語る。)