記録だけ
88: 『中世京都と祇園祭』
脇田 晴子 著
中央公論新社
1999/06/25
234p 819円
データーベースより ▼
詳細
毎年、夏の京都で華麗、豪壮に繰り広げられる祇園祭。
その本源は、大都市住民が恐ろしい疫病罹災から免れるために催した祇園御霊会である。
現在の祭りの中心は、町々の山鉾巡行に移っているが、神社を出発して、町の御旅所に遊幸する神輿渡御も重要である。
二つの祭りが付かず離れず別個に進行する特異な祭りの成立と変遷をたどり、貴賤が参加し、都市の共同体を結成する人々の主体性が作り上げてきた信仰と祭りの事績を語る
目次
第1章 祇園御霊会のはじまり
第2章 御旅所と神輿渡御
第3章 疫神の二面性
第4章 祭りを支えた人々
第5章 山鉾巡行の成立と展開
三日間かけて『中世京都と祇園祭』を読了。
中央公論社の日本の絵巻『年中行事絵巻』の部分図が多用されていたので、機会があれば中央公論社の絵巻を見てみたい。
興味深いことが多く載っていたが、そのうちひとつ二つだけメモしておこう…☆
祇園社 148-153
犬神人(いぬじひと) 弓弦(ゆんづる)を売り歩く
説
犬蓼などのように似て非図の呼称
牛頭天皇の従者で犬の末裔
天皇行幸の時隼人が先導
→国境や道路の曲がり角で犬の鳴き声を発した
神人がいた神社には犬神人がいた可能性が強い
犬神人は乞食や重病人を支配して、一大勢力を気づく
能楽に関係のある鉾 212-215
芦刈山
原典『大和物語』
能楽『芦刈』
菊水鉾
能楽『菊慈童』『枕慈童』
木賊山 とくさやま
本書には記述はないが、能楽『木賊』 観世流謡曲続百番集『木賊』(四番目) 315
信濃路遠き旅衣〜信濃路遠き旅衣〜
日も遥々の〜 心かな〜
黒主山
能楽『志賀』
橋弁慶山
『義経記』か能楽かはわからない
天鼓山
本書には記述はないが、能楽『天鼓』
自然居士山 じめんこじやま
放下僧の元祖といわれる少年姿の説経師
放下鉾も同様
能楽『放下僧』