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『ソクラテスの弁明 クリトン』14  そもそも、哲学とは

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『ソクラテスの弁明 クリトン』14  そもそも、哲学とは

 

哲学

 哲学(てつがく、フィロソフィー 英: philosophy)

哲学

 原義的には

     「愛知」を意味する学問分野、

      活動

 現代英語のフィロソフィー(philosophy)の意味

     「哲学」

     「哲学専攻コース」

     「哲学説」

     「人生[世界]観」

     「達観」

     「あきらめ」

などを意味し、「愛知」などの意味は無い。

 

「愛知としての哲学」は知識欲に根ざす根源的活動の一つ。

 19世紀以降は自然科学が急発展して哲学から独立。

 

 哲学は主に

     美学

     倫理学

     認識論

という三つで形作られるようになった。

 

 

哲学者による哲学の定義

イマヌエル・カント

 近現代哲学において代表的な哲学者の言説を以下に記述する。

 啓蒙思想時代の哲学者であり、またドイツ観念論哲学の祖でもあり、そして近現代哲学に大きな影響力を持ち続けている哲学者、イマヌエル・カントは、哲学について次のように説明している。

 古代ギリシャの哲学は、三通りの学に分かれていた。

 すなわち

     物理学

     倫理学

     論理学

である。

 この区分は、哲学というものの本性にかんがみてしごく適切であり、これに区分の原理を付け加えさえすれば、格別訂正すべき点はないと言ってよい。

 ( イマヌエル・カント、『道徳形而上学原論』、篠田英雄訳、岩波文庫、1976年、5頁、「序言」より)

 

 哲学に従事する人物は哲学者(フィロソファー英: philosopher)と呼ばれる。

 

 

哲学の対象・主題

 紀元前の古代ギリシアから現代に至るまでの西洋の哲学を眺めてみるだけでも、そこには一定の対象というものは存在しない(他の地域・時代の哲学まで眺めるとなおさらである)。

 

 西洋の哲学を眺めるだけでも、それぞれの時代の哲学は、それぞれ異なった対象を選択し、研究。

 

 ソクラテス以前の初期ギリシア哲学では、対象は(現在の意味とは異なっている自然ではあるが)「自然」であった。

 

 紀元前5世紀頃のソクラテスは < 不知の知 > の自覚を強調した。

 その弟子のプラトンや孫弟子のアリストテレスになると、人間的な事象と自然を対象とし、壮大な体系を樹立した。

 

 ヘレニズム・ローマ時代の哲学では、ストア派やエピクロス学派など、「自己の安心立命を求める方法」という身近で実践的な問題が中心となった(ヘレニズム哲学は哲学の範囲を倫理学に限定しようとしたとしばしば誤解されるが、ストア派やエピクロス派でも自然学や論理学、認識論といった様々な分野が研究された。

 

 ヨーロッパ中世では、哲学の対象は自然でも人間でもなく「神」であったと謂われることが多い。

 しかし、カッシオドルスのように専ら医学・自然学を哲学とみなした例もある。

 

 ヒッポのアウグスティヌスからオッカムのウィリアムに至る中世哲学者の多くは言語を対象とした哲学的考察に熱心に取り組んだ。

 

 また、中世の中頃以降は大学のカリキュラムとの関係で「哲学」が自由七科を指す言葉となり、神学はこの意味での「哲学」を基盤として学ばれるものであった。

 

 さらに時代が下り近代になると、人間が中心的になり、自己に自信を持った時代であったので、「人間による認識」(人間は何をどの範囲において認識できるのか)ということの探求が最重要視された。

「人間は理性的認識により真理を把握しうる」とする合理論者と、「人間は経験を超えた事柄については認識できない」とする経験論者が対立した。

 

 カントはこれら合理論と経験論を総合統一しようとした。

 

 19世紀、20世紀ごろのニーチェ、ベルクソン、ディルタイらは、いわゆる「生の哲学」を探求し、「非合理な生」を哲学の対象とした。

 

 キルケゴール、ヤスパース、ハイデッガー、サルトルらの実存主義は、「人間がいかに自らの自由により自らの生き方を決断してゆくか」ということを中心的課題に据えた。

 

 このように哲学には決して一定の対象というものは存在しなく、対象によって規定できる学問ではなく、冒頭で述べたように、ただ「philosophy」「愛知の学」とでも呼ぶしかないとされている。

 

 学問としての哲学で扱われる主題には、真理、本質、同一性、普遍性、数学的命題、論理、言語、知識、観念、行為、経験、世界、空間、時間、歴史、現象、人間一般、理性、存在、自由、因果性、世界の起源のような根源的な原因、正義、善、美、意識、精神、自我、他我、神、霊魂、色彩などがある。一般に、哲学の主題は抽象度が高い概念であることが多い。

 これらの主題について論じられる事柄としては、定義、性質、複数の立場・見解の間の整理などがある。

 これをひとくくりに「存在論」とよぶことがある。地球や人間、物質などが「ある」ということについて考える分野である。

 また、「高貴な生き方とは存在するのか、また、あるとしたらそれはどのようなものなのか」「善とは永遠と関連があるものなのか」といった問いの答えを模索する営みとして、旧来の神学や科学的な知識・実験では論理的な解答を得られない問題を扱うものであるとも言える。

 

 またこのようなテーマは法哲学の現場に即しておらず、真偽が検証不可能であり、実証主義の観点からナンセンスな問いであると考える立場もある(例えば論理実証主義)。

 こちらは、ひとくくりに「価値論」とよぶことがある。

 よい」ということはどういうことなのか、何がよりよいのかを考える分野である。

 

 

『ソクラテスの弁明 クリトン』13  倫理学、道徳哲学

 

参考

『ソクラテスの弁明 クリトン』

  プラトン  著

  久保 勉  翻訳

  岩波文庫 青601-1

 ウィキペディア

 


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