6:『松崎天神縁起』
『松崎天神縁起』続日本絵巻大成 16 中央公論社
(続日本絵巻大成 16 )
小松茂美(著者)
中央公論社
定価 ¥22000(税込)
去年から読んでいた『松崎天神縁起』をようやく読了。
『北野天神縁起「承久本」』等と絵やお話が重なっていた部分や、広がりを見せた部分がある。
『伴大納言絵巻 冷泉為恭復元模写等の一部分も参考にされたのか描かれており、絵巻物とは面白いなと今回も感じる。
『北野天神縁起「承久本」』と『松崎天神縁起』を比較しつつ読むと面白いだろうなと思いながら、読みあげるだけで時間切れとなる。
解説を読むと、「絵解き」など、知りたかった内容が多く載っている。
特に興味を覚えたのは「神社縁起絵の流行と北野天神縁起」
「縁起」とは「因縁に因って万物が生じ起ること」
平安時代 物語絵巻や説話絵巻が主流
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鎌倉時代 社寺縁起と高僧伝の絵巻が流行
北野天満宮所蔵『北野天神縁起絵巻〈承久本〉』「平成記録本」全9巻 京都文化博物館 京の至宝と文化
乱読記録2012年97:『日本絵巻大成21 北野天神縁起「承久本」』解説/ 岩波古典『菅原文草 菅家後集』
『天神縁起の系譜』「北野天神絵巻」(承久本)から巻一、巻二 須賀みほ編