『ギリシア神話』23 クリオシオス ダナエー ゼウス ペルセウス ゴルゴーン アテーナー女王 ヘルメース グライアイ(老婆たち) ニンフ アンドロメーダー セリーポス
『ギリシア神話』(高津春繁著 岩波新書)によると
クリオシオスには、女の子(ダナエー)が生まれる。
男の子を得たいと思い、神託に伺うと、クリオシオスに生まれた女の子(ダナエー)に、男の子が殺されると言われる。
クリオシオスは、女の子(ダナエー)を造った青銅の部屋に閉じ込めた。
ゼウスが閉じ込められた女の子(ダナエー)に恋す。
ゼウスは黄金の雨に身を変える。
青銅の部屋の屋根から、雨になったゼウスは、女の子(ダナエー)の膝にそそぎ、ゼウスと女の子(ダナエー)は交わった。
ゼウスと女の子(ダナエー)の間に、ペルセウスが生まれた。
女の子(ダナエー)は赤子を育てていたが、父クリオシオスに見つかる。
父クリオシオスはゼウスに犯されたことを信じず、赤子の乳母を殺す。
父クリオシオスはクリオシオスの子(ダナエー)とダナエーの赤子(ペルセウス)を箱に入れて海に流した。
箱はセリーポス島にたどり着く。
ディクチュス(漁夫)に拾い上げられた。
ディクチュス(漁夫)は親子((ダナエー)とダナエーの赤子(ペルセウス))を引き取り、子を養育した。
ペルセウスが成人したので、ポリュデクテース王がペルセウスの母(ダナエー)に恋したが、近づくことができなかった
ポリュデクテース王はペルセウスを含めた三人を集めて、自分に何をくれるかと問うた。
(他の二人)
馬
(ペルセウス)
ゴルゴーンの首といえども、厭わない。
ゴルゴーンとは
頭髪は蛇
歯は猪
黄金の大きな翼
眼は見るものを石にする力
(彼女たちの中のメドゥーサだけが、不死ではなかった。)
ペルセウスはアテーナー女王の援助を得て、女神とヘルメースに導かれ、グライアイ(老婆たち)の住んでいる
西の巣
太陽の上がらぬ常夜の国 に行った。
グライアイ(老婆たち)
生まれながらの老婆
三人で一つの眼
三人で一つの歯
ペルセウスはグライアイ(老婆たち)の大事なものである
三人で一つの眼
三人で一つの歯
を奪い、ニンフたちのところへ行く道を尋ね、グライアイ(老婆たち)が教えると
三人で一つの眼
三人で一つの歯
を返した。
ニンフたちからは
翼のあるサンダル
キビシストいう袋
かぶると身が見えなくなる帽子
を借りる。
ヘルメースから混合の鎌を与えられる。
ペルセウスはアテーナー女神に導かれ、ゴルゴーンが眠る好きに近づき、メドゥーサの首をかっ斬った。
ゴルゴーンから逃げ切り空を飛んでいると、岩にしなられた美しい乙女を見た。
王の娘 アンドロメーダーであった。
アンドロメーダーの母が、
「自分は海の神の中たちの娘たちよりも美しい。」
と誇ったので、海の神の中たちの娘たちは怒ってポセイドーンに訴える。
海神は怪物を遣わして、ケーペウスの王国を荒らさせた。
神託によって
娘を人身御供することを強いられる。
王は娘のアンドロメーダーを海岸の岩に縛った。
ペルセウスは娘のアンドロメーダーを嫁にくれるように、王ケーペセスに約束させ、龍を退治した。
ところが、ペルセウスの勝手の婚約者でアルピーウネスが襲ってきたので、ペルセウスとアンドロメダーは暫くエティオピアに滞在し、セリーポスに帰った。
(『ギリシア神話』(高津春繁著 岩波新書))
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ケーペウス
ケーペウス(古代ギリシャ語: Κηφεύς、Kēpheus、ラテン語: Cepheus)は、ギリシア神話に登場する人物で、同名の人物が複数知られている。
長母音を省略してケペウス、ケフェウスとも表記される。(ウィキペディア)
エティオピア王
エティオピア王
このケーペウスは、エジプト王ベーロスとナイル川の娘アンキノエーの子で、アイギュプトス、ダナオス、ピーネウスと兄弟。
エティオピアの王で、カッシオペイアの夫、アンドロメダーの父である。
カッシオペイアが自分の美しさを自慢したため、ネーレーイスたちの怒りをかい、アンドロメダーを神託に従って海の怪物の生贄に供さなければならなかった。
しかしエティオピアを通りかかったペルセウスによってアンドロメダーは救い出された。
神話では目立たない存在だが、ヒュギーヌスによればケーペウスは、ペルセウスがアンドロメダーを連れ去ろうとしたとき、アンドロメダーの求婚者アゲーノール(ふつう、求婚者はピーネウス)と共謀してペルセウスを殺そうとしたため、ゴルゴーンの首によって石に変えられたと述べている。
またケーペウスはフェニキアの王で、イオペーを妻としたという話もある。
後にアテーナーによって空に上げられ、ケフェウス座となった。(ウィキペディア)
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通常、12神の神々は
ゼウス
ゼウスの妻ヘーラー
ゼウスの娘アテーナー
アポローン
アプロディーテー
アレース
アルテミス
デーメーテール
ヘーパイストス
ヘルメース
ポセイドーン
ヘスティアー
『ギリシア神話』 高津春繁著 岩波新書 参考
ウィキペディア 参考
『ギリシア神話』1 オレステース 『ギリシア神話』2 アガメムノーン 『ギリシア神話』3 カッサンドラーの悲鳴 クリュタイムネーストラー 『ギリシア神話』4 生贄としての悲惨な最後を迎える イーピゲネイア 『ギリシア神話』5 『エーレービクトラー』(エウリービーデース著) 『ギリシア神話』6 『神統記』(ヘーシオドス著) ゼウスの運命を予言し、島の洞窟でこっそりと産み育てた。 『ギリシア神話』7 ゼウス メーティス 『ギリシア神話』8 デーメーテールとペルセポネー 柘榴 『ギリシア神話』9 ポセイドン 『ギリシア神話』10 アテーナ(アテーナー) ミュケーナイ時代 ミノア文明 オリュンポス十二神 『ギリシア神話』11 アポローン アポローンの愛した美少年の血からは、ヒヤシンスがの花が咲きでた。 『ギリシア神話』12 ヘーパイストス (鍛治、火山の神 /ブ男、道化師) 『ギリシア神話』13 アレース (戦いの神、凶暴、無計画 知性に関する無思慮な暴力の敗北を語ったものは多い) 『ギリシア神話』14 ヘルメース(ゼウスの末子。幸運、商売、盗み、賭博、競技の神。) 『ギリシア神話』15 ヘーリオス(太陽神) セレーネー(月神:太陽神の姉妹) 『ギリシア神話』16 ギガントマギー(濃い髭などを生やし、下半身は鱗で覆われている。) 『ギリシア神話』17 テュポーン(または、テュポエウス) (テュポーンの全身には羽が生え、頭と髭からは乱髪がなびき、眼から火を放った。) この話は舞台を想像しながら読んだ。 『ギリシア神話』18 アローアダィ (山の上に行き、山々を重ね、天に登って神々と戦かおうとする。海で山を埋め、陸を海に変えようとした。) 『ギリシア神話』19 プロメーティスと人間の誕生 (好奇心で壺を開けると、鍋が飛び散った。「希望」という鍋だけが留まった。) 『ギリシア神話』20 古代ギリシアの英雄伝説 (諸家の系譜を系統立てて扱ったものと、一人の英雄を中心として多くの人物が次々にあわられる物語) 『ギリシア神話』21 「ペルセウス物語」(若い牡牛の姿に変えられた事もある美しいイーオーは、エジプト王と結婚し、ゼウスとの間の子も王となった。) 『ギリシア神話』22 ベレロポーン(又は、ペレロポンテーヌ) (メドゥーサを退治 神馬ペーガソスに乗る 怪獣キマイラ退治) 『ギリシア神話』23 クリオシオス ダナエー ゼウス ペルセウス ゴルゴーン アテーナー女王 ヘルメース グライアイ(老婆たち) ニンフ アンドロメーダー セリーポス