『ギリシア神話』21 「ペルセウス物語」(若い牡牛の姿に変えられた事もある美しいイーオーは、エジプト王と結婚し、ゼウスとの間の子も王となった。)
『ギリシア神話』(高津春繁著 岩波新書)によると
「ペルセウス物語」では、
イーオー(ペルセウスの一族はペロソネース半島の北東部にある平野を流れるイーオナコス河の神の娘)とゼウスを祖とする。
ペルセウスの後裔にはヘラクレス。
ヘラクレス
ギリシア最大の英雄
ミューケナイ文明を築いた東ギリシア民族を追う。
ミューケナイ文明(紀元前14−12世紀)
前12世紀以降、ギリシアの中・南部を西ギリシア民族が占領した。
西ギリシア民族(スパルタと、ドリース族)
一族が割り込んできたため、英雄伝説中特に重要な位置を占める。
「ペルセウス物語」の話のごく一部
ゼウスはイーオーの美しさにうたれる、
ゼウスはイーオーを愛し、交わった。
ゼウスは嫉妬深いへーラーの嫉妬を恐れる。
ゼウスは、イーオーを、若い牡牛の姿に変える。
へーラーは上を知っており、若い牡牛を気に入った風を装って、乞いうけ、百眼の巨人に見張りをさせる。
百眼の巨人の眼は順番に寝るので、始終、見張りができた。
ゼウスはヘルメースに命じて、百眼の巨人を退治させた。
ヘルメースは笛を吹いて百眼の巨人の眼を全て眠らせて、退治したという。
嫉妬のへーラーはイーオー(若い牡牛)に虹を送って苦しめた。
狂ったイーオーは世界をさまよい歩き、ヨーロッパからアジアに渡る。
「牡牛の渡し」(イーオーが歩いたところ。)
イーオーはエジプトにたどり着く。
ゼウスはイーオー(若い牡牛)を人間の姿に戻し、ゼウスとイーオーの子、エパポスを産む。
嫉妬のへーラーはクレースたちに命じて赤児を隠させた。
ゼウスはそれを知り、かれらを殺した。
イーオー(女神の姿)はエパポス(子)を探しに出た。
シリアの王の后がエパポス(子)を育てていた。
イーオーはエパポス(子)をエジプトに連れて帰り、その王と結婚した。
継いでエパポス(子)は、エジプトの王となった。
通常、12神の神々は
ゼウス
ゼウスの妻ヘーラー
ゼウスの娘アテーナー
アポローン
アプロディーテー
アレース
アルテミス
デーメーテール
ヘーパイストス
ヘルメース
ポセイドーン
ヘスティアー
『ギリシア神話』 高津春繁著 岩波新書 参考
『ギリシア神話』1 オレステース 『ギリシア神話』2 アガメムノーン 『ギリシア神話』3 カッサンドラーの悲鳴 クリュタイムネーストラー 『ギリシア神話』4 生贄としての悲惨な最後を迎える イーピゲネイア 『ギリシア神話』5 『エーレービクトラー』(エウリービーデース著) 『ギリシア神話』6 『神統記』(ヘーシオドス著) ゼウスの運命を予言し、島の洞窟でこっそりと産み育てた。 『ギリシア神話』7 ゼウス メーティス 『ギリシア神話』8 デーメーテールとペルセポネー 柘榴 『ギリシア神話』9 ポセイドン 『ギリシア神話』10 アテーナ(アテーナー) ミュケーナイ時代 ミノア文明 オリュンポス十二神 『ギリシア神話』11 アポローン アポローンの愛した美少年の血からは、ヒヤシンスがの花が咲きでた。 『ギリシア神話』12 ヘーパイストス (鍛治、火山の神 /ブ男、道化師) 『ギリシア神話』13 アレース (戦いの神、凶暴、無計画 知性に関する無思慮な暴力の敗北を語ったものは多い) 『ギリシア神話』14 ヘルメース(ゼウスの末子。幸運、商売、盗み、賭博、競技の神。) 『ギリシア神話』15 ヘーリオス(太陽神) セレーネー(月神:太陽神の姉妹) 『ギリシア神話』16 ギガントマギー(濃い髭などを生やし、下半身は鱗で覆われている。) 『ギリシア神話』17 テュポーン(または、テュポエウス) (テュポーンの全身には羽が生え、頭と髭からは乱髪がなびき、眼から火を放った。) この話は舞台を想像しながら読んだ。 『ギリシア神話』18 アローアダィ (山の上に行き、山々を重ね、天に登って神々と戦かおうとする。海で山を埋め、陸を海に変えようとした。) 『ギリシア神話』19 プロメーティスと人間の誕生 (好奇心で壺を開けると、鍋が飛び散った。「希望」という鍋だけが留まった。) 『ギリシア神話』20 古代ギリシアの英雄伝説 (諸家の系譜を系統立てて扱ったものと、一人の英雄を中心として多くの人物が次々にあわられる物語) 『ギリシア神話』21 「ペルセウス物語」(若い牡牛の姿に変えられた事もある美しいイーオーは、エジプト王と結婚し、ゼウスとの間の子も王となった。)