『ギリシア神話』17 テュポーン(または、テュポエウス)
『ギリシア神話』(高津春繁著 岩波新書)によれば
テュポーン(または、テュポエウス)は、ガイア(大地)とタルタロスの子。
ガイア(大地)とタルタロスが大小アジアのキリキア人との混合の巨大な怪物、テュポーンを産んだ。
テュポーンの力と大きさは、何よりも勝る。
山よりも高く、頭が星を摩し、手は開くと東西のはしにとどろき、しゅうしゅうと音を発した。
テュポーンの全身には羽が生え、頭と髭からは乱髪がなびき、眼から火を放った。
テュポーンは火のついた岩を投げつつ、天へと突進した。
ゼウスは金剛の鎌で打ち、逃げる。
テュポーンはカオシス山まで追って、ゼウスと組み合った。
テュポーンはゼウスを尾で巻き、鎌うを奪って、ゼウスの手足の腱を切り取る。
テュポーンはゼウス鵜を担ぎ、海を渡り、洞窟に押し込め、腱も熊の皮で隠し、竜女(デルピューネ)の番をさせた。
密かに、ヘルメーストバーンが腱を盗み出して、ゼウスに付けた。
ゼウス、復活。
ゼウスはテュポーンを山の向こうへと追いやった。
テュポーン(怪物)はそそのかされて、無常の果実を食べる。
テュポーン(怪物)は山脈を持ち上げたが、ゼウスにっ襲撃をくらい、大量出血する。
シシリアの海を声逃げるテュポーン。
その彼(テュポーン)にゼウスはエトナ山を押し付けられ、押しつぶされた、
以来、投げられた雷盤より、火が吹き出ているという。
今回の話は興味深い。
神話は舞台の演出を想像しながら読めるので、面白い。
通常、12神の神々は
ゼウス
ゼウスの妻ヘーラー
ゼウスの娘アテーナー
アポローン
アプロディーテー
アレース
アルテミス
デーメーテール
ヘーパイストス
ヘルメース
ポセイドーン
ヘスティアー
『ギリシア神話』 高津春繁著 岩波新書 参考
『ギリシア神話』1 オレステース 『ギリシア神話』2 アガメムノーン 『ギリシア神話』3 カッサンドラーの悲鳴 クリュタイムネーストラー 『ギリシア神話』4 生贄としての悲惨な最後を迎える イーピゲネイア 『ギリシア神話』5 『エーレービクトラー』(エウリービーデース著) 『ギリシア神話』6 『神統記』(ヘーシオドス著) ゼウスの運命を予言し、島の洞窟でこっそりと産み育てた。 『ギリシア神話』7 ゼウス メーティス 『ギリシア神話』8 デーメーテールとペルセポネー 柘榴 『ギリシア神話』9 ポセイドン 『ギリシア神話』10 アテーナ(アテーナー) ミュケーナイ時代 ミノア文明 オリュンポス十二神 『ギリシア神話』11 アポローン アポローンの愛した美少年の血からは、ヒヤシンスがの花が咲きでた。 『ギリシア神話』12 ヘーパイストス (鍛治、火山の神 /ブ男、道化師) 『ギリシア神話』13 アレース (戦いの神、凶暴、無計画 知性に関する無思慮な暴力の敗北を語ったものは多い) 『ギリシア神話』14 ヘルメース(ゼウスの末子。幸運、商売、盗み、賭博、競技の神。) 『ギリシア神話』15 ヘーリオス(太陽神) セレーネー(月神:太陽神の姉妹) 『ギリシア神話』16 ギガントマギー(濃い髭などを生やし、下半身は鱗で覆われている。) 『ギリシア神話』17 テュポーン(または、テュポエウス) (テュポーンの全身には羽が生え、頭と髭からは乱髪がなびき、眼から火を放った。) この話は舞台を想像しながら読んだ。