『怪談乳房榎』
出演:中村勘太郎(現・勘九郎) 中村七之助 片岡市蔵 中村獅童
2011年(全2話)
103分
カラー
三遊亭円朝の口演をもとにした怪談噺で、<中村勘太郎四役早替りにて相勤め申し候>とうたわれているように重信・正助・三次・円朝の四役を、勘太郎(現・勘九郎)がスピーディーな早替わりで演じ分ける。花道でのすれ違い様に、また滝の本水の中で、一瞬にして別人に変わる演出は見事。敵役の磯貝浪江に獅童、重信の妻お関に七之助ほかの出演で、若さ溢れる清新な舞台をお届けする。 絵師菱川重信(勘太郎=現・勘九郎)の妻お関(七之助)に惚れた浪人の磯貝浪江(獅童)は、重信が家を留守にした隙にお関を我が物にしてしまう。さらに下男の正助(勘太郎=現・勘九郎)を仲間に引き入れると重信を殺す手伝いをさせ、邪魔な赤ん坊の真与太郎を四谷角筈十二社の滝壺へ棄てに行かせるのだが…。 (2011年/平成23年8月・新橋演舞場)
平成23年8月・新橋演舞場『怪談乳房榎』をまたまたテレビで見る。
この早変わりには、満足満足。
勘太郎さんの下男役田舎言葉は勘三郎さんに一見似ているようで全く違い癖が濃いが、七五調の決め台詞はなかなかのもの。
中村七之助さん、美しいし、台詞も見事。
歌舞伎舞台では男前の獅童君も出演。
白塗り舞台映えのする口元きりりと引き締まった獅童君と、見事に美しい七之助さんとの場はうっとり。場の雰囲気は盛り上がり、怖くて身が縮む。
七之助さんをもっともっと舞台に!と、思う今日この頃。
獅童君、ここのところがんばって織られる。
手指足表情など形をつくろうつくろうとしておられる姿が心地が良い。年はずいぶんとっておられるが、自分のこどもを心配そうに眺めている自分に気づく。上手い下手云々より、がんばれ!と応援したくなる役者さん。
片岡市蔵さんがでてこられると、ほっとする。
市蔵さんも好きな役者さんの一人^^V
好き放題書いておりますが、お許しを