『初秋』
監督・脚本:原田眞人
原作:井上靖 「凍れる樹」
出演:役所広司 中越典子 でんでん 岩松了 キムラ緑子 井上肇 藤村志保
2011年
95分
カラー
映画『わが母の記』と連動して制作されたスペシャルドラマ 原田眞人監督×役所広司のゴールデンコンビにより井上靖の「凍れる樹」をドラマ化 第66回「文化庁芸術賞」テレビ・ドラマ部 優秀賞受賞 第48回「ヒューゴ・テレビ賞」長編テレビ映画武門 銀賞受賞 第52回「モンテカルロ・テレビジョン・フェスティバル」最優秀監督賞受賞 第46回「アメリカ国際フィルム・ビデオ祭」テレビドラマ武門 ゴールドカメラ賞受賞
昨日は『金融腐蝕列島 呪縛』に続けて『初秋』と、原田眞人監督 役所広司出演の映画二本を見た。
同じ監督とはいえあまりにも雰囲気が違う作風。だが、『金融腐蝕列島 呪縛』のアナウンサー役の渦巻チェーンのついたペットボトルの場の使い方と、『初秋』でのサラリーマン生活をおわれ(或は退職)ゴルフ用品や楽器等を引きずって歩く路上生活社の五回の登場の当ては根方は類似。
『初秋』 原作 井上靖「凍れる樹」
能楽や古き美しさや伝統を巧みに使った筋書きで、川端康成や立原正秋が作ってもまた面白いのではないかと思える筋書き。こういった大衆受けする洒落た恋愛ものはわたくしとても好きだ。
内容からいって男性も喜びそうな展開で、現に家族に問うと思った通りの返事。
京都の西陣の方々が多く出てこられる。
本当の京都弁を話される地元の方々と、京都弁京ことばのリズムが狂う元玄人役のベテラン女優さんとのギャップが大きい。尤も京都以外の出身者の玄人さんという方は多いのでそういった設定なのかもしれないが、座敷引っ込みの裏庭でのようすを考えるとそうとも言い切れず釈然としない。この場合、京都人以外の方でも標準ごとはっきりわかる言葉はさけた方が無難。
そんな中で中越典子さんはこどもの頃は中部地方で、今は京都という役柄。彼女は京都弁をえらくがんばっておられ、好感が持てた。
映画の中で岩松了さんが演じられる作家重宗周吉と その同級生(役所広司さん)との座敷での会話は絶妙だった。
会話酒をつぐ音会話酒をつぐ音会話酒をつぐ音会話酒をつぐ音会話
アップテンポで見事な「間」
作家役が開口健氏に見え、同級がワイン会社社長に見えてくる。開口健氏の仲間と酒を交わし討論する動画は有名だが、ここ(映画)では小説的男の世界を展開を覗き見したような気にさえなる。
岩松了(イワマツリョウ)とは
1952年/おひつじ座/長崎出身/A型/168cm
出典:日本タレント名鑑(VIPタイムズ社)
岩松 了(いわまつ りよう、1952年3月26日 - )は、日本の劇作家、演出家、俳優、映画監督。長崎県川棚町出身。長崎県立川棚高等学校卒業、東京外国語大学外国語学部ロシア語学科中退。自由劇場、東京乾電池を経て、鈍牛倶楽部所属。来歴・人物 1980年代後半から...(出典:fepedia)