『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作 2 高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門
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上巻 油殺女地獄 作者近松門左衛門 印
ふねハしんぞの見サヨイヨエ、君と我と、われと君よハ、づに
のつたつてきた。しつとん/\、しつとん/\、しつとゝあふせの
なみまくら。さかつきのどこいた君がさかづきいりのみたや
むさしの月の月の夜すがたハ、ふれあそベ、はやしたてる大さ
わぎ、北の新地のりやうもちや。あるじなけれど、さく花や。
後家のおかめが請こんで。きやくのかへ名ハらう九とて、生れハ
君
きん
しんぞ
しんぞう 【新造】
1. 《名・ス他》新しく造ること。 「―船」
2. 《名》しんぞ
づ
図
りやうもちや
料理屋
『女殺油地獄』上,中,下巻 / 近松門左衛門 作
近松門左衛門 1653-1724
高麗橋(大坂) : 正本屋山本九右衛門, [出版年不明]
22cm
竹本筑後掾正本
共同刊行:山本九兵衛(大坂高麗橋)
題簽の一部を欠く 虫損あり
和装
印記:文楽蔵,渡邉蔵書
渡辺霞亭旧蔵
早稲田大学デジタルライブラリー ヘ07 04334