竹斎老宝山吹色(ちくさいらう たからの やまぶきいろ)4 二丁裏 三丁表 寛政六年 築地善交作 北尾重政画
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早稲田大学 古典籍総合データベース
二丁裏
人けんハしよくをくハねバ
いかず、さりなから、くすり
をのめバめしがくひにくゝ
なるゆへ、くすりを
めしに
たきて
くハせる
ゆへ、くす
りといつ
しよに
ふく中へ
おさまる
びやうきが
よくなる
そバから
すぐに
ちから
つく、ま
ことに竹
さいらう
のくふう
へつぴり
いしやのしよ
ぶ所にあら
ず、とれき
三丁表
/\のいしや
たち手を
つかねて
門人となり
三介やくを
つとめる
これ/\三じやく
さつてさる
ねむりば
かりせ介
ぞ
藿香(くハつこう)
正気飯(しやうきはん)が
あがつたり
あとへ
内托飯(ないたくはん)と
通聖飯(つうしやうはん)
を
しかけ
たつしやに
二丁裏
下人にらみのすけ、仕上の
こめをとぐ
やつしつし /\
これでハひらが分
のさかろばといふ
ものだ
二丁裏
某はん
なら
りやうても
やるが
ヲヽサ
ちよ
き /\
三丁表
「土のたきぞめに
菜の飯をさきならい
正月ハこうしや、な
うきなさる、
はや十三のいしやと
とれき/\
?
つかねて
束ねて
三介
常陸介 (ひたちのすけ) ・上総介 (かずさのすけ) ・上野介 (こうずけのすけ) の称。
この3国は、親王の任国で、常に介が代理で政務を執った。
藿
艸 艹 (くさ・くさかんむり・そうこう) 画数 19画
音読み カク
意味 豆の葉。
「藿香(かっこう)」は、香草の名。かわみどり。
シソ科の多年草。
「鹿藿(ろくかく)」は、マメ科の植物の名。
痰切豆(たんきりまめ)。
藿香(くハつこう)
漢方薬には多くの種類があります。
そしてそれらには様々な生薬が配合されています。
「漢方薬・生薬大辞典」では、漢方薬の処方と、漢方薬を構成する生薬を解説します。
藿香 かっこう カッコウ(藿香)は、シソ科のパチョリの地上部を乾燥したものです。
漢方的には、解暑、健胃、止瀉の効能があり、特に夏の感冒(かぜ)、頭痛、嘔吐、下痢などに用いられます。
カッコウの多くは水蒸気蒸留したパチョリ油として、香水の調合などに用いられます。