映画『岬の兄妹』 5★/5 片山慎三監督・脚本 松浦祐也 和田光沙
私の知らないところに、こんな日本があることは確かであろう。
生きるということは時にせつなく、時に残酷だ。
残酷さを通り越して、生きることだけが正義なのだ。
障害者問題、食べ物もない様な貧困、差別。
それを見えないものの様に、目を背け、自分の生活を守り続ける庶民。
手助けしない、行政や社会。
兄は生きるために云々。
妹は、或る男に本当に恋心を持つが、男からの帰ってきた言葉は、
「愛してないよ。俺がこんな体だから、結婚すると思った?帰ってくれ。」
ハンディキャップを持たれている方々の日常の心情も、見事に描きこんでいる。
妹の男に対する純愛、兄の妹に対する生きる上での純愛の深さの歪んだ描き方も素晴らしい。
私はこの映画を見て韓国の『パラサイト 半地下の家族』を違った方向から描いた秀作だと感じた。
日本にも映画『岬の兄妹』様な実態があるのかもしれない。
本当に必要なところに、手が差し伸べられてない実態。
生活保護などは、こういった家庭に行き届いているのだろうか。
映画の終わり方も、説明的でなく、大変よかった。
素晴らしい映画であったことを、付け加えておきたい。
見ることができてよかった!!!!!
ブラボー!!!!!
今回もネタバレなしの、簡単な記録のみにて失礼申し上げます。
制作年/2019 制作国/日本 内容時間/91分
2019年の日本映画界で大きく注目を集めた、片山慎三監督の初長編となる人間ドラマ。地方都市で、右足が不自由な兄と自閉症の妹が社会の底辺でもがく姿を描いた衝撃作。
監督 片山慎三 脚本 片山慎三 撮影 池田直矢 撮影 春木康輔 音楽 高位妃楊子 編集 片山慎三
片山慎三監督 素晴らしい!
片山慎三監督が素晴らしいので経歴を調べると、載せられていない。
新作短編映画『そこにいた男』公開決定は2020年10月に公開だという。
興味はある!!!
音響 素晴らしい!
映画『岬の兄妹』の音響が素晴らしい。
特に印象に残った箇所は、水道から水が少し多い目に流れ続けている。
兄が茶碗で水を汲む間、静音。
兄が水を飲み始めた時には、また水の音が心に響く。
兄の、或る!!!決意であった。
松浦祐也 素晴らしい!
松浦 祐也(まつうら ゆうや、1981年4月14日 - )は、日本の俳優。埼玉県出身。
バードレーベル所属。 曽根晴美の付き人を経て、俳優となる。
2003年、城定秀夫監督映画『味見したい人妻たち』でデビュー。
以降、映画を中心に活躍
和田光沙 素晴らしい!
1983年12月30日生
[受賞]
第34回 高崎映画祭
最優秀新進女優賞
[趣味]
銭湯、登山
[特技]
ストリートダンス、殺陣、歌、農作業
役名 役者名 道原良夫 松浦祐也 道原真理子 和田光沙 溝口肇 北山雅康 中村 中村祐太郎 松本 風祭ゆき
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