写真は、エジプト。ホテル屋上にて
映画『Mary Magdalene マグダラのマリア』2018年 イギリス/アメリカ ガース・デイヴィス監督
2016年にマグダラのマリアのこれまでの伝説は覆されたというが、資料内容を知らないので、私にはわからない。
また、宗教そのものに疎い私には、あまりよくわからない映画であった。
ただ言えることは、マグダラのマリア役のルーニー・マーラは絵画の中に溶け込んだように美しく、キリスト役のホアキン・フェニックスは演技が上手かった。
また、ユダについてはあまり触れられていなかった。
『Mary Magdalene マグダラのマリア』というタイトルであるが、最後の締めが少し弱いようにも感じた。
マグダラのマリアはこれまでに洋画の巨匠の大作で何作品か見ている。
ベッドで男の首を切ったり、女性と並んでの絵画であったりだったと思うが、必ず画面んおどこかにユリの花が描かれていた。
そのユリの意味するところは私は知らないが、マグダラのマリアは自信ありげな面持ちで笑みを浮かべていたような印象を持っている。
絵画の説明では、マグダラのマリアは娼婦だというように記されていたが、2016年にその伝承は覆され、今回の映画が捜索されたのだと思う。
全体に品よく描かれ、美しい音楽に乗せて、遠くからの虫の音や小鳥のさえずり、鶏の鳴き声や子供の完成、人々の暮らしの雑音がくどくなく流されていた。
全体を通して芸術的に着く垂れた本作品は素晴らしいと思うが、マグダラのマリアかあるいはキリストか、どちらに焦点を置くのかをはっきりさせ、最後を締めていただきたかった。
見て損はない映画だと感じた。
今回も簡単な記録にて失礼申し上げます。
原題/Mary Magdalene 制作年/2018 制作国/イギリス/アメリカ 内容時間(字幕版)/120分
ガース・デイヴィス監督
役名 役者名 マグダラのマリア ルーニー・マーラ イエス・キリスト ホアキン・フェニックス ペトロ キウェテル・イジョフォー イスカリオテのユダ タハール・ラヒムヒロインは新約聖書に登場する聖女、マグダラのマリア。「ドラゴン・タトゥーの女」のR・マーラ、「ジョーカー」のJ・フェニックスら豪華キャストが結集した宗教ドラマ。
新約聖書の福音書に登場し、イエス・キリストの死と復活を見届けた聖人、マグダラのマリア。彼女やイエスとその使徒たちの人間群像を静かながらも力強いタッチで描いたのが本作。マリアがキリストと出会う前、男性から差別を受けていることから、“#MeToo”運動の時代に生まれた意欲作という解釈もできるだろう。いずれも熱演を見せたマーラとフェニックス以外も、「それでも夜は明ける」「ドクター・ストレンジ」のC・イジョフォー、日本の黒沢清監督作品「ダゲレオタイプの女」のT・ラヒムら共演陣も充実。(wowow)