Quantcast
Channel: 乱鳥の書きなぐり
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5148

『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-15 【巻一 舞御覧(まいごらん)の見物人たち】五十四紙〜五十六 中央公論社 小松茂実編

$
0
0

 

 

『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-15 【巻一 舞御覧(まいごらん)の見物人たち】五十四紙〜五十六 中央公論社 小松茂実編

 

 

日本絵巻大成 8  五十四紙〜五十六

舞御覧(まいごらん)

舞楽を見るため東中門(右手)に集まる人々。

警護の武官や院御所の女房、女、子供、

中には狩衣人々に混じり、束帯の姿も見える。

此時代、舞楽は人々にとって楽しみのひとつであったようだ。

 

 

舞御覧   〘名〙 正月一七日、または一九日    清涼殿の東庭、あるいは紫宸殿の南庭に舞台を設けて舞楽を行ない、天皇がご覧になった行事。《季・新年》    ※続古事談(1219)五「天暦の御時舞御覧の時、此舞はたえたるよし奏しけるを宣旨にてあたらしくつくりてまひたりけれども」     武官    武官(ぶかん)とは、国家若しくは君主から官吏たる軍人に任じられた者又はその軍人の官職をいう。    一般的に終身官とされる。    通常、軍人の職の総称として用いられるが、国家によっては官名として扱う場合もある。       院御所(いんのごしょ)    ① 上皇の御所。仙洞(せんとう)。仙洞御所。霞の洞(ほら)。緑の洞。藐姑射(はこや)の山。   ※台記‐保延二年(1136)一二月一三日「次参二大宮一、御所白河也、院御所也」    ② 上皇の呼称。〔日葡辞書(1603‐04)〕     仙洞御所(せんとうごしょ)    仙洞御所(せんとうごしょ)とは太上天皇・太上法皇・上皇など退位した天皇の御所。   仙洞    仙洞とは本来仙人の住み処を指し、そこから転じて上皇・法皇の御所をいい、さらに転じて上皇・法皇の異称としても使われた。     霞の洞(かすみのほら)     1 仙人の住む所。     2 上皇の御所。仙洞 (せんとう) 。  「(水無瀬殿ハ)げに千代をこめたる―なり」〈増鏡・おどろの下〉     緑の洞    《仙人が住む洞の意から》上皇の御所。霞 (かすみ) の洞。仙洞 (せんとう) 。      「―、花香ばしきあした」〈新古今・仮名序〉       藐姑射(はこや)の山    ① 〔荘子 逍遥遊〕 中国で、不老不死の仙人が住むという伝説上の山。姑射山こやさん。    ② 上皇の御所を祝っていう語。仙洞御所。        

Viewing all articles
Browse latest Browse all 5148

Trending Articles