化物和本草 読了 20 後書(つれ/″\なるまゝに・・・)
山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門
化物和本草 3巻
山東京伝作 1761-1816
葛飾北斎画 1760-1849
版元 山口屋忠右衛門
寛政十 (1798)
18cm
黄表紙
読んでいるのは、早稲田大学デジタルライブラリー
化物和本草 後書
つれ/″\なるまゝに、ひぐらしふづゝへにむかひ、すりこぎに
はねのはえたる、鳥羽僧正(とばそうしょう)のえまきもの、そこしにうとうの
しまのふのこきたるあかぼんのたハれゑなどをこはると
なく、くりひろげれバ、こゝ住にうつりゆくものみな
ばけものにあらざることなし、やくハんハてんぐににて、
かべのしぶきハゆうれいとうたがふ、しかハあれど、
あやしきをみて
あやしき混ざれバ
あやしき子なし
といへる古語(こゞ)を思へバ、
みなわがこゝろの
まよひなり、たゞ
人のこゝろの
ようぐハいほど
おそろしきハ
なし、みなの
こどもしゆ
といゝ
あしろのばけものを
たいぢすべし
がつてんか
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千 秋
萬 歳
化物和本草 後書 下
京 傳 戯 作
大道にて京傳作と申し売り候、よみうりの
るい、一切、わたくし さゝにてハ被御座候
化物和本草 後書 中
京傳見せ、おのゝ様、御ひぬきあつく
日にまし、はんぜう仕り、ありがたく奉在候
きれぢかみたば、この御みながみぶくろゑ
御きせるとうねんハわけて、めつらしき
しんがた遣来申候、御もとめ可被申候
画 工 可 倠
あしろ (あじろ 網)〘名〙
① 漁網を打つべき場所。漁場。建場。 ② 川の瀬に設ける魚とりの設備。数百の杭(くい)を網を引く形に打ち並べ、その杭に経緯を入れ、その終端に筌(うけ)などを備えた簗(やな)のようなもの。冬、京都の宇治川で、氷魚(ひお)を捕えるのに用いたので、古来有名。あむしろ。あんしろ。《季・冬》 御みながみ (お女神) 晴天を祈って作る紙人形。てるてる坊主の類。 御みながみぶくろゑ お女神袋絵 可被申候 申されるべくそうろう