化物和本草 19 十五丁裏 十六丁表「山の神の角」「三豆の猫足」「頭の黒鼠」
山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門
化物和本草 3巻
山東京伝作 1761-1816
葛飾北斎画 1760-1849
版元 山口屋忠右衛門
寛政十 (1798)
18cm
黄表紙
読んでいるのは、早稲田大学デジタルライブラリー
化物和本草 十五丁裏
「山(やま)の神(かみ)の角(つの)」
◯やまのかみのつのといふハ
人のにょうぼうにはいる
つのなり、ぶんぶのまなこにハ
みへねども、おそろしき
つのなり、これみな、こゝろの
おにのしよゐにてりんき
はなハだ しつとの
しきがつのつて
かやうのつのをはやす
おそるべし
やらむべし
化物和本草 十五丁裏
◯さんぞくの
めこあしハつねハ
しばゐにすみ
つきみとし
わすれなどの
ざしきへ
おり/\
いづる
なり
化物和本草 十五丁裏
◯なくこゑ
いたつて
おもしろく
しのぶ
いらしやん
せんかいにやあ
/\と
なく
化物和本草 十六丁表
「三豆の猫足」
「けんざい
みもんの
はなしの
たね
じや
化物和本草 十六丁表
◯あたまの
くろいねづみハ
アシカといふ
けものにて、ひるハ
いねむりばかりなし
よるになると
目をさらのごとく
に
して
化物和本草 十六丁表
「頭(あたま)の黒(くろい)鼠(ねずみ)」
あらわなく
しつぼこなどを
かきさがし、かれいの
ふねなどを
しやぶり
いろ/\しよかつを
あらず
またよふけに
しやみせんをかづるなり、
化物和本草 十六丁表 下
いちどごうしや
ますれバ
続々だひの
おはなしの
たねに
なり
ま
す、