『青山円劇カウンシル#4〜Re〜 「その族の名は『家族』」』
作・演出:岩井秀人(いわい ひでと、1974年6月25日 - )は日本の劇作家、演出家、俳優。
東京都小金井市出身。大学病院の医師である父と兄から暴力をふるわれる家庭環境から、友人を平気で殴るような子供だったが、あるとき友人に殴られたのをきっかけに、人の目が気になるようになり、16歳から20歳まで対人恐怖症からひきこもり状態だった。ひきこもっていた間にゲームや映画をたくさん見たことから、俳優になることを決心し、進学のために予備校に通い始める。大検を取得し、2001年に桐朋学園大学演劇科を卒業。2002年に竹中直人の会「月光のつつしみ」に代役として参加したことから口語演劇に目覚める。
2003年に劇団「ハイバイ」を旗揚げ。以後全作品の作・演出を担当。ひきこもりであった自身の経験に基づく自伝的要素を含んだ作品が多い。2007年より平田オリザの劇団「青年団」の演出部に所属する。
2012年、NHKハイビジョン特集ドラマ『生むと生まれる それからのこと』で第30回向田邦子賞を受賞。
出演
ユースケ・サンタマリア
荒川良々
滝藤賢一
内田 慈
ノゾエ征爾
古澤裕介
浅野千鶴
小河原康二
田村健太郎
師岡広明
大鷹明良
研ナオコ
全ての俳優産たちに
2011年
134分
カラー
毎回気鋭の作家や演出家を迎えて送る公演シリーズ「青山円劇カウンシル」 その第4弾公演。 今回、作・演出に迎えたのは劇団ハイバイの岩井秀人。 出演はユースケ・サンタマリア、荒川良々、研ナオコなど個性派の面々 08年に初演され、昨年、東京芸術劇場「芸劇eyes」のラインアップとして再演された『て』を改題した舞台。 作家自身の実際の体験をもとに描かれるのは、祖母をめぐる家族の物語 2011年4月13日(水)〜28日(木) こどもの城 青山円形劇場
青山円劇という舞台を巧みに使いこなした面白みのある作品
観客を長男否定的感覚を植え付けての話の始まり。
話は絡み合う。観客が手にとるジクソーパズルの1ピースを別の物に取り替える、すると逆の方向から、また違った真実が現れる。
どちらが正論に近いのか間違いなのか
正論は正しいのか、理不尽なのか
全ての人間は善良であり、全ての人間は自分の過ちに気づかない
どちらが愛情深く、どちらが冷淡なのか…
話は絡み合う。観客が手にとるジクソーパズルの1ピースを別の物に取り替える、すると逆の方向から、また違った真実が現れる。
真っ向から正しいと思い込んでいた概念が討ちくだけれ、真の人間(おとうと)の姿を見せる時、円形舞台は最大限の効果を発揮して、対角入りくちからの繰り返しパターンで演出された。
刻み込んだ「繰り返しパターン」はジクソーパズルのピースの一片
「繰り返しパターン」を戻したり先に進んだり立場を変えて繰り返すことにより、家族模様が見えてくる。
複雑に絡み合わせながら真っ暗な舞台に浮き上がったのは、家族ピラミッド
ジクソーパズルで上手くけりを付けるだけではなく、二次元で絡み合わすことができればいいなと思っていた家族は、三次空間の絆でしっかりと結ばれていたんだ。
ここで琴線が切れ、わたくし、なみだぁ〜ほろほろ
わたくし『青山円劇カウンシル#4〜Re〜 「その族の名は『家族』」』は好きな舞台でございました!☆
関西で、こういう芝居が見てみたい(*^^*)