化物和本草 7 五丁裏(右頁) 「爪(つめ)の火(ひ)」
山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門
化物和本草 3巻
山東京伝作 1761-1816
葛飾北斎画 1760-1849
版元 山口屋忠右衛門
寛政十 (1798)
18cm
黄表紙
読んでいるのは、早稲田大学デジタルライブラリー
化物和本草 五丁裏
爪(つめ)の火(ひ)
つめのひと、いふハ とんよく
おゝきものゝ、おんねん也
これ あしやう てんとうへ
そむきたるやみをむさぼり
ふじやうのみして、みをくるしめ、おゝくの
かねはたゝいえて、しゝたるひと、こゝあん
ぢごくにおちて、どんよくのくらやみ
にまよひ、かくのごとく つめ へ ひを
ともして、しやばへ
のこしおきたるかねを
さがしもとめんと
するなり、
あさましき
ことならずや、
化物和本草 五丁裏 下
おそろしい
しゆねんじや
地獄
等活地獄(とうかつじごく) 黒縄地獄(こくじょうじごく) 衆合地獄(しゅごうじごく) .叫喚地獄(きょうかんじごく) 大叫喚地獄(だいきょうかんじごく) 灼熱地獄(しゃくねつじごく) 大焦熱地獄(だいしょうねつじごく) 阿鼻地獄(あびじごく)