化物和本草 6 四丁裏 五丁表 山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門
化物和本草 3巻
山東京伝作 1761-1816
葛飾北斎画 1760-1849
版元 山口屋忠右衛門
寛政十 (1798)
18cm
黄表紙
早稲田大学所蔵
早稲田大学図書館 (Waseda University Library)
化物和本草 四丁裏
平どばから蛇(じや)
このじやハまいねん六月
朔日ふじまつりのこち
しよくのどくふのなり
よりあらハた、じや也、
まなこハしんちうの
ビヤうのごとく
したとしり、をのけん
とハ、むめづけのごとく
あかしをうたい、
むぎわうのやうに
こがねいろにひかが
あしは なけれど、
よくなにゝても
まきつくなり、
大きなるもあり
ちいさなるもあり
くわゝも
なんとも
なき
蛇(じや)なり
化物和本草 五丁表
じやが
曰
お女中
いつ
しよ
に
ゆかふ
また
しやれ
わしや蛇
/\
化物和本草 四丁裏 下
のうこわや
たすけて
たべ
小ぞうが曰く
みちがぬりつて
ねから しやから
にげられぬ
挿絵には、蛇と、蛇の目傘
蛇が、蛇の目傘のお女中を見て
じやが
曰
お女中
いつ
しよ
に
ゆかふ
また
しやれ
わしや蛇
/\
と声をかけ、一緒に行こうと誘う。